鉄面提督ベケット/Admiral Beckett Brass

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(4人の利用者による、間の6版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Admiral Beckett Brass}}
 
{{#card:Admiral Beckett Brass}}
  
[[海賊]]の[[ロード (俗称)|ロード]]である[[伝説のクリーチャー]]。[[全体強化]][[能力]]と、海賊らしく[[パーマネント]]の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を強奪する能力を持つ。
+
[[海賊]]の[[ロード (俗称)|ロード]]である[[伝説のクリーチャー]]。[[全体強化]][[能力]]と、海賊らしく[[パーマネント]]の[[コントロール]]を強奪する能力を持つ。
  
 
能力が機能すれば[[ボード・アドバンテージ]]を差し引き2枚も稼ぐことができる。通常はそれほど多くの[[攻撃]]が[[通し|通る]]状況は十分に有利な状態と考えられ、多くの場合[[オーバーキル]]でしかないのだが、こと[[恐竜]]などの[[大型クリーチャー]]が多数存在する[[イクサラン]][[環境]]の場合、[[クリーチャー]]の「質」でひっくり返されることが多々あるため、「数」の優位を生かしたまま押し切れるようになる[[能力]]は侮りがたい。
 
能力が機能すれば[[ボード・アドバンテージ]]を差し引き2枚も稼ぐことができる。通常はそれほど多くの[[攻撃]]が[[通し|通る]]状況は十分に有利な状態と考えられ、多くの場合[[オーバーキル]]でしかないのだが、こと[[恐竜]]などの[[大型クリーチャー]]が多数存在する[[イクサラン]][[環境]]の場合、[[クリーチャー]]の「質」でひっくり返されることが多々あるため、「数」の優位を生かしたまま押し切れるようになる[[能力]]は侮りがたい。
  
 
とはいえこの[[誘発条件]]はいささかハードルが高い。「[[攻撃クリーチャー]]3体」の[[大隊]]ですら安定して満たせるとは限らなかったのに、「[[プレイヤー]]に[[戦闘ダメージ]]を[[与える|与えた]]海賊3体」とさらに範囲・制限が厳しくなっている。かといって、この能力を重視せずに単なる海賊のロードとして使うなら、3[[色]]4[[マナ]]と[[重い|重め]]ながら[[サイズ]][[修整]]のみでしかない点が痛い。あえてこのハードルに挑む冒険心に溢れたプレイヤー向けの[[カード]]と言える。
 
とはいえこの[[誘発条件]]はいささかハードルが高い。「[[攻撃クリーチャー]]3体」の[[大隊]]ですら安定して満たせるとは限らなかったのに、「[[プレイヤー]]に[[戦闘ダメージ]]を[[与える|与えた]]海賊3体」とさらに範囲・制限が厳しくなっている。かといって、この能力を重視せずに単なる海賊のロードとして使うなら、3[[色]]4[[マナ]]と[[重い|重め]]ながら[[サイズ]][[修整]]のみでしかない点が痛い。あえてこのハードルに挑む冒険心に溢れたプレイヤー向けの[[カード]]と言える。
 +
 +
*後の[[沈まぬ者、鉄面提督/Admiral Brass, Unsinkable]]の事を考えると、Brassは姓と推測されるため、「ベケット・ブラス提督」と音訳した方が適切であったと思われる。[[風雲船長ラネリー/Captain Lannery Storm]]についても同様のことが言える。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
14行: 16行:
  
 
==開発秘話==
 
==開発秘話==
3色の陣営(海賊と恐竜)は、その[[部族 (俗称)|部族]]のクリーチャーを[[デッキ]]に入れられるだけ入れたいと考えるプレイヤーや、[[統率者戦]]のプレイヤーのために、3色の伝説のクリーチャーを必要としていた。一方、イクサランの[[リミテッド]]は2色環境であり、プレイヤーが3色で組むことを強制されていると感じるのは望ましくなかった。この2つの要請から生まれたのがベケットと[[太陽の化身、ギシャス/Gishath, Sun's Avatar]]である。どちらのカードも、能力は部族デッキ向けで、[[稀少度]]は最も出現頻度の低い[[神話レア]]となっている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dinosaurs-and-vampires-and-pirates-and-merfolk-oh-my-part-1-2017-09-25 Dinosaurs and Vampires and Pirates (and Merfolk), Oh My, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019584/ 恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その1](Making Magic [[2017年]]9月25日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
+
3色の陣営(海賊と恐竜)は、そのクリーチャー・タイプのクリーチャーを[[デッキ]]に入れられるだけ入れたいと考えるプレイヤーや、[[統率者戦]]のプレイヤーのために、3色の伝説のクリーチャーを必要としていた。一方、イクサランの[[リミテッド]]は2色環境であり、プレイヤーが3色で組むことを強制されていると感じるのは望ましくなかった。この2つの要請から生まれたのがベケットと[[太陽の化身、ギシャス/Gishath, Sun's Avatar]]である。どちらのカードも、能力は[[タイプ的デッキ]]向けで、[[稀少度]]は最も出現頻度の低い[[神話レア]]となっている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dinosaurs-and-vampires-and-pirates-and-merfolk-oh-my-part-1-2017-09-25 Dinosaurs and Vampires and Pirates (and Merfolk), Oh My, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019584/ 恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その1](Making Magic [[2017年]]9月25日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
 +
{{同一の存在を表すカード/ベケット}}
 
===サイクル===
 
===サイクル===
 
{{サイクル/イクサランの多色の伝説のクリーチャー}}
 
{{サイクル/イクサランの多色の伝説のクリーチャー}}
 +
 +
==ストーリー==
 +
'''ベケット'''/''Beckett''は[[鉄面連合/The Brazen Coalition]]最大の艦隊、[[鉄面連合/The Brazen Coalition#艦隊|深海艦隊/The Fathom Fleet]]を統べる船長。
 +
 +
詳細は[[ベケット/Beckett]]を参照。
  
 
==脚注==
 
==脚注==
<references/>
+
<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[[カード名百科事典#提督|提督]]([[カード名百科事典]])
 
*[[カード個別評価:イクサラン]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:イクサラン]] - [[神話レア]]
 +
*[[Secret Lair Drop Series/2024年#Secret Lair x Assassin's Creed: Lethal Legends|Secret Lair Drop Series: Secret Lair x Assassin's Creed: Lethal Legends]]
 +
*[[Secret Lair Drop Series/2023年#Showcase: The Lost Caverns of Ixalan|Secret Lair Drop Series: Showcase: The Lost Caverns of Ixalan]]
 
__NOTOC__
 
__NOTOC__

2024年7月19日 (金) 09:16時点における最新版


Admiral Beckett Brass / 鉄面提督ベケット (1)(青)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 海賊(Pirate)

あなたがコントロールしている他の海賊(Pirate)は+1/+1の修整を受ける。
あなたの終了ステップの開始時に、このターンに海賊3体以上によって戦闘ダメージを与えられたプレイヤーがコントロールしている土地でないパーマネント1つを対象とし、それのコントロールを得る。

3/3

海賊ロードである伝説のクリーチャー全体強化能力と、海賊らしくパーマネントコントロールを強奪する能力を持つ。

能力が機能すればボード・アドバンテージを差し引き2枚も稼ぐことができる。通常はそれほど多くの攻撃通る状況は十分に有利な状態と考えられ、多くの場合オーバーキルでしかないのだが、こと恐竜などの大型クリーチャーが多数存在するイクサラン環境の場合、クリーチャーの「質」でひっくり返されることが多々あるため、「数」の優位を生かしたまま押し切れるようになる能力は侮りがたい。

とはいえこの誘発条件はいささかハードルが高い。「攻撃クリーチャー3体」の大隊ですら安定して満たせるとは限らなかったのに、「プレイヤー戦闘ダメージ与えた海賊3体」とさらに範囲・制限が厳しくなっている。かといって、この能力を重視せずに単なる海賊のロードとして使うなら、34マナ重めながらサイズ修整のみでしかない点が痛い。あえてこのハードルに挑む冒険心に溢れたプレイヤー向けのカードと言える。

[編集] ルール

  • この誘発型能力は、そのターン中に何が起きたかを見る。海賊が戦闘ダメージを与えたときにベケットが戦場にいたかどうか、それらの海賊が終了ステップの開始時に戦場に残っているかどうかは問わない。
  • 海賊が戦闘ダメージを与えた回数ではなく、戦闘ダメージを与えた海賊の数を見る。海賊が二段攻撃を持っていても意味はない。
  • 多人数戦において、同一ターン中に3体以上の海賊に戦闘ダメージを与えられたプレイヤーが複数いるとしても、この能力で対象にできるパーマネントは1つだけである。
  • コントロール変更効果は永続する。

[編集] 開発秘話

3色の陣営(海賊と恐竜)は、そのクリーチャー・タイプのクリーチャーをデッキに入れられるだけ入れたいと考えるプレイヤーや、統率者戦のプレイヤーのために、3色の伝説のクリーチャーを必要としていた。一方、イクサランのリミテッドは2色環境であり、プレイヤーが3色で組むことを強制されていると感じるのは望ましくなかった。この2つの要請から生まれたのがベケットと太陽の化身、ギシャス/Gishath, Sun's Avatarである。どちらのカードも、能力はタイプ的デッキ向けで、稀少度は最も出現頻度の低い神話レアとなっている[1]

[編集] 関連カード

[編集] サイクル

イクサラン多色伝説のクリーチャーサイクル。いずれも神話レア。イクサランの主要クリーチャー・タイプに1枚ずつ存在する。

[編集] ストーリー

ベケット/Beckett鉄面連合/The Brazen Coalition最大の艦隊、深海艦隊/The Fathom Fleetを統べる船長。

詳細はベケット/Beckettを参照。

[編集] 脚注

  1. Dinosaurs and Vampires and Pirates (and Merfolk), Oh My, Part 1/恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その1(Making Magic 2017年9月25日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

QR Code.gif