無限への突入/Enter the Infinite

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空前絶後の大規模[[引く|ドロー]][[呪文]]。[[ライブラリー]]を引き尽くしたあと、1枚だけ[[戻す]]。当然ながらこんな呪文が[[軽い]]はずもなく、[[クァドラプルシンボル]]の12[[マナ]]というこれまた記録的に[[重い]][[マナ・コスト]]が設定されている。
 
空前絶後の大規模[[引く|ドロー]][[呪文]]。[[ライブラリー]]を引き尽くしたあと、1枚だけ[[戻す]]。当然ながらこんな呪文が[[軽い]]はずもなく、[[クァドラプルシンボル]]の12[[マナ]]というこれまた記録的に[[重い]][[マナ・コスト]]が設定されている。
  
通常の[[デッキ]]では[[唱える]]だけの[[土地]]が揃うことも稀であり、また[[青マナ]]4つを捻出するのが困難。また、ライブラリーが1枚だけになってしまうため、即座に[[ゲーム]]を決めなければ[[ライブラリーアウト]]の危険性が非常に高く、遅くとも2[[ターン]]後、これの[[解決]]後に[[霊感/Inspiration]]などの他[[プレイヤー]]も[[対象]]に取れる2枚以上のドロー呪文を[[通し|通す]]と即[[敗北]]となってしまう。これを唱えるだけでなく、引いてきたカードを唱える準備もしておく必要がある。
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12マナとなると、[[ランプ]][[デッキ]]でも真っ正直に[[唱える]]のはさすがに手間取る。それ以上にライブラリーの残り枚数が1枚になるため、[[霊感/Inspiration]]等の他[[プレイヤー]][[対象]]に取れるドロー呪文や[[効果]][[切削]]を食らうだけで[[ゲーム]]の勝敗が揺るぎかねない。したがって、これを唱えた[[ターン]]で即座に勝ってしまうか、[[ライブラリー]]を補充するなどの[[プレイ]]が必須となる。
  
このように普通に唱えるには問題が大きすぎるので、[[コスト]]踏み倒し手段や[[無限マナ]]でもなければまともに運用はできないだろう。[[基本セット2013]]収録の[[全知/Omniscience]]は優秀なパートナーで、引いた呪文を唱え放題になり、[[対戦相手]]のドロー攻撃も[[打ち消す|カウンター]]で回避できる。全知もマナ・コストは重いが、[[レガシー]]であれば[[実物提示教育/Show and Tell]]から全知を[[戦場に出す]]ことで、このカードにスムーズに繋げられる。[[ドリーム・ホール/Dream Halls]]でもよいだろう。ライブラリーのカードをすべて使い放題になるため[[勝利]]手段は多種多様。ライブラリーが残り1枚になるのを利用するなら[[研究室の偏執狂/Laboratory Maniac]]を出して自分を対象にドロー呪文を唱えるなどがよいか。
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やはり、[[コスト]]の[[踏み倒し]]や[[無限マナ]]と組み合わせての[[コンボパーツ]]とするのが最も望ましい用い方となる。[[基本セット2013]]収録の[[全知/Omniscience]]は優秀なパートナーであり、無限への突入のコストを踏み倒し、加えて[[神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries]][[タッサの神託者/Thassa's Oracle]]といった[[フィニッシャー]]をありったけの[[打ち消し]]呪文で守りつつ一挙に勝利へと繋げられる。さらに[[エターナル]]環境下では[[実物提示教育/Show and Tell]][[ドリーム・ホール/Dream Halls]]を介して全知のマナコストを踏み倒すデッキが存在する。→[[全知実物提示教育]]
  
*登場時点で、[[ソーサリー]]最大の[[点数で見たマナ・コスト]]を持つ。コスト軽減を内蔵しないカードとしては[[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]]に次いで2位タイ。
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[[パイオニア]]では[[吹き荒れる潜在能力コンボ]]で[[出来事]][[ソーサリー]]を元手に踏み倒されるほか、[[睡蓮の原野コンボ]]でも神秘を操る者、ジェイスを用いる初期型で使用されていた。
*イラスト右側には多種多様なものが描かれている。中でもイラスト中央下部分には、日本の妖怪である網切をモチーフにしたものが描かれており興味深い。
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*登場時点で、ソーサリー最大の[[マナ総量]]を持っていた(のちに[[基本セット2021]]に同じく12マナの[[一斉噴火/Volcanic Salvo]]が収録)。コスト減少能力を内蔵しないカードとしては[[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]]に次いで2位タイ(→[[各種カードランキング]])。
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*[[ギルド門侵犯]]版の{{Gatherer|id=368332}}右側には多種多様なものが描かれている。中でもイラスト中央下部分には、日本の妖怪である[[Wikipedia:ja:網切|網切]]をモチーフにしたものが描かれており興味深い。
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**イラストを担当した[[Terese Nielsen]]が自身のブログで思考過程を振り返っている<ref>[https://teresenielsen.typepad.com/the_world_of_terese_niels/2013/01/enter-the-infinite.html Enter the Infinite]([[2013年]]1月18日)</ref>。
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*初出時は[[イゼット団/The Izzet]]の呪文であったが、[[ラヴニカ・リマスター]]の[[再録]]版では[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate]]の呪文となっている({{Gatherer|id=645360}})。
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{{フレイバーテキスト|「ひとつ思いついた――では足りぬ。すべて思いつけ。」|[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet|ニヴ=ミゼット]]|ギルド門侵犯版}}
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ftl/229 Going Infinite] (From the Lab、文:[[Mike Cannon]])
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<references />
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*[https://web.archive.org/web/20130111082928/http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/ftl/229 Going Infinite(Internet Archive)] (From the Lab、2013年1月17日、文:[[Mike Cannon]])
 
*[[クァドラプルシンボル]]
 
*[[クァドラプルシンボル]]
 
*[[カード個別評価:ギルド門侵犯]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:ギルド門侵犯]] - [[神話レア]]
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*[[カード個別評価:ラヴニカ・リマスター]] - [[神話レア]]([[コレクター・ブースター]]限定カード)

2024年6月30日 (日) 08:52時点における最新版


Enter the Infinite / 無限への突入 (8)(青)(青)(青)(青)
ソーサリー

あなたのライブラリーにあるカードの枚数と等しい枚数のカードを引く。その後、あなたの手札にあるカードを1枚、あなたのライブラリーの一番上に置く。あなたの次のターンまで、あなたの手札の上限は無くなる。


空前絶後の大規模ドロー呪文ライブラリーを引き尽くしたあと、1枚だけ戻す。当然ながらこんな呪文が軽いはずもなく、クァドラプルシンボルの12マナというこれまた記録的に重いマナ・コストが設定されている。

12マナとなると、ランプデッキでも真っ正直に唱えるのはさすがに手間取る。それ以上にライブラリーの残り枚数が1枚になるため、霊感/Inspiration等の他プレイヤー対象に取れるドロー呪文や効果切削を食らうだけでゲームの勝敗が揺るぎかねない。したがって、これを唱えたターンで即座に勝ってしまうか、ライブラリーを補充するなどのプレイが必須となる。

やはり、コスト踏み倒し無限マナと組み合わせてのコンボパーツとするのが最も望ましい用い方となる。基本セット2013収録の全知/Omniscienceは優秀なパートナーであり、無限への突入のコストを踏み倒し、加えて神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteriesタッサの神託者/Thassa's Oracleといったフィニッシャーをありったけの打ち消し呪文で守りつつ一挙に勝利へと繋げられる。さらにエターナル環境下では実物提示教育/Show and Tellドリーム・ホール/Dream Hallsを介して全知のマナコストを踏み倒すデッキが存在する。→全知実物提示教育

パイオニアでは吹き荒れる潜在能力コンボ出来事ソーサリーを元手に踏み倒されるほか、睡蓮の原野コンボでも神秘を操る者、ジェイスを用いる初期型で使用されていた。

「ひとつ思いついた――では足りぬ。すべて思いつけ。」

(出典:ギルド門侵犯版)

[編集] 参考

  1. Enter the Infinite(2013年1月18日)
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