稀少度

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'''稀少度/Rarity'''とは、[[ブースターパック]]からの[[カード]]の出やすさのこと。カタカナ語で'''レアリティ'''とも。
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{{ノート参照}}
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{{Otheruses|用語|[[Ponies: The Galloping]]初出の[[クリーチャー]]・[[カード]]|Rarity}}
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'''稀少度'''/''Rarity''とは、[[ブースターパック]]からの[[カード]]の出やすさのこと。カタカナ語で'''レアリティ'''とも。
  
 
==概要==
 
==概要==
稀少度が高い順(珍しい順)に[[神話レア]]・[[レア]]・[[アンコモン]]・[[コモン]]という4段階になっており、パックごとにそれぞれ一定枚数ずつ封入されている。稀少度の高いカードほど少なく、稀少度の低いカードほど多い。
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稀少度が高い順(珍しい順)に'''[[神話レア]]''''''[[レア]]''''''[[アンコモン]]''''''[[コモン]]'''という4段階になっており、パックごとにそれぞれ一定枚数ずつ封入されている。稀少度の高いカードほど流通量が少なく、稀少度の低いカードほど流通量が多い。他にも'''[[基本土地]]'''や'''[[トークン・カード]]'''などはそれぞれ稀少度が独立している。さらに特定のセットにおいては、'''[[スペシャル]]'''と呼ばれる特殊な稀少度が設定されている場合がある。
  
パックに含まれる稀少度ごとのカードの枚数はあくまで「目安」であり、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]社は必ずその枚数が含まれているということを保証していない。
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[[エクソダス]]以降のカードは[[エキスパンション・シンボル]]の色で区別できるようになっている({{CR|206.2}})。[[新枠#基本セット2015以降のカード枠|基本セット2015以降のカード枠]]ではさらに[[コレクター番号]]の横にアルファベットでの略号も記載されるようになった({{CR|213.1b}})。
*訴訟社会であるアメリカでは、うかつに明言や保証をしてしまうとエラーがあったときにクレームをつけられて大損害を蒙ることがあるため、「明言しないように」しているようだ([http://mtg-jp.com/reading/translated/002247/ 参考])。
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*実際、封入エラーによってこの比率通りにカードが入っていないこともままある。その場合にもショップやトーナメント主催者に交換を求めることはできない。
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なお、ブースターパック内に含まれているカードの枚数が同じでも、「特定のカードがパックに封入されている確率」はセットごとに微妙に変化している。たとえば大型[[エキスパンション]]は、かつては全350枚構成であったが、現在は250枚前後の構成が一般的になっている。分母が小さくなったぶん、特定の[[レア]]の封入確率は高くなっていることになる。
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{| class="wikitable"
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! 稀少度 !! シンボル色 !! 略号 !!一般的なプレイ・ブースターにおける主な封入枚数!! 一般的なドラフト・ブースターにおける主な封入枚数
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|[[神話レア]]/Mythic Rare||赤橙||[[M]]||rowspan="2" colspan="2" style="text-align:center"|いずれか1枚
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|[[レア]]/Rare||金||[[R]]
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|[[アンコモン]]/Uncommon||銀||[[U]]||colspan="2" style="text-align:center"|3枚
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|[[コモン]]/Common||rowspan="4"|黒||[[C]]||7枚(うち1枚は稀に[[ザ・リスト]]/[[スペシャルゲスト]]化)||10枚
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|-
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|[[基本土地]]/(Basic) Land||[[L]]||colspan="2" style="text-align:center"|1枚
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|-
 +
|[[トークン・カード]]/Token<!-- Card-->||[[T]]||rowspan="6" colspan="2" style="text-align:center"|いずれか0~1枚
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|[[紋章]]/Emblem||[[E]]
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 +
|[[差し替えカード]]<!--Substitute Card-->||なし、黒||F
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|-
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|広告カード/Ad Card||rowspan="3"|なし||[[A]]
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|-
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|[[フォーマット#ミニゲーム|マジックミニゲーム]]||A、[[G]]
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|-
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|[[パンチアウト・カード]]<!--Punch-out Card-->||X
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|-
 +
|[[スペシャル]]/Special||さまざま||[[S]]||colspan="2" style="text-align:center"|なし(一部のセットのみ封入)
 +
|-
 +
|[[プロモーション・カード|プロモーション]]/Promotion||さまざま||[[P]]||colspan="2" style="text-align:center"|なし
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|}
  
稀少度の高さと[[カードパワー]]は関係がない。[[カスレア]]も多数存在するし、トーナメントで多用される強力なコモンも多数存在する。
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*[[プレイ・ブースター]]ではこれに加え、不特定な稀少度が封入されるスロットが2枠存在する。
  
==[[基本セット]]==
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稀少度と[[構築]]における[[カードパワー]]は比例するわけではない。[[カスレア]]も多数存在するし、トーナメントで多用される強力なコモンも多数存在する。また、同一カード・セットの中で[[上位互換]]・[[下位互換]]になるレアとコモンのカードが収録されることが珍しくないため、構築の観点や一般的な[[トレーディングカードゲーム]]の基準で見れば稀少度と強さの関係は露骨に思えるが、これはマジックの特徴的な遊び方の一つである[[リミテッド]]の存在に依るところが大きい。稀少度によるカードパワーの調整はリミテッドのゲームバランスを考慮して決定されている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/nuts-bolts-higher-rarities-2012-02-27-0 Nuts & Bolts: Higher Rarities]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/基本根本:より高いレアリティ-2012-02-27 「基本根本」:より高いレアリティ](Making Magic [[2012年]]2月27日 Mark Rosewater著)</ref>。
===[[マジック・オリジン]]===
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基本土地の代わりに[[チェックリストカード]]が入ることがある。
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===[[基本セット2010]]以降===
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[[アン・カード]]などの[[カジュアルプレイ]]用カード([[Rare-B-Gone]]など)を除き、カードの稀少度が[[ゲーム]]中で参照されることはない。[[再録]]に際して稀少度が変更されるカードもあるが、機能に違いはない。ただし、[[デッキ]][[構築]]に使用できるカードの稀少度を限定している[[フォーマット]]もあり、それらでは稀少度変更の影響も受ける。[[フォーマット#公式フォーマット|公式フォーマット]]では'''[[パウパー]]'''が、[[デジタルゲーム]]専用フォーマットや[[非公式フォーマット]]では[[職工]]、[[Peasant Magic]]、[[ミドルインカム]]などが該当する。
基本セット2010より、基本セットにも神話レアの段階が設けられた。構成は[[第10版]]から変化無し。
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===[[第10版]]===
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*[[BOX特典カード]][[構築済みデッキ]]限定カードのように、ブースターパックには封入されていないカードにも原則として通常のカード同様に4段階の稀少度が設定されている(他の[[トレーディングカードゲーム]]では専用の稀少度が設定されている例があるが、マジックでは区別しない)。
[[トークン・カード]]または[[豆知識カード]]1枚がおまけカードとして封入されるようになった。それにより、レア1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・[[基本土地]]1枚・おまけカード1枚の16枚構成になった。
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===[[第7版]][[第9版]]===
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==封入率==
基本土地カード1枚が必ず収録されるようになった。このため、レア1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚の15枚構成になった。
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かつては、「[[ブースターパック]]に含まれる稀少度ごとのカードの枚数はあくまで『目安』であり、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]は必ずその枚数が含まれているということを保証しない」というスタンスが取られていた。このため、公式サイトやブースターパックのパッケージには封入枚数(原則として[[ドラフト・ブースター|15枚]])のみしか明記されない時代が長く続いた。しかし近年になり、[[ドミナリア]]以降高度な封入照合技術が用いられるようになった事や、多様な種類のブースターパックの製品展開([[エルドレインの王権#プロジェクト・ブースター・ファン|プロジェクト・ブースター・ファン]])が行われるようになった事に伴って、パックに含まれる各稀少度の枚数が公式サイトやパッケージに明記されるようになった。
  
===[[第4版]][[第6版]]===
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*訴訟社会であるアメリカでは、うかつに明言や保証をしてしまうとエラーがあったときにクレームをつけられて大損害を蒙ることがあるため、あえて「明言しないように」していたようだ<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/unanswered-questions-innistrad-2011-10-10 Unanswered Questions: Innistrad]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0004003/ 未回答問題:イニストラード](Feature [[2011年]]10月10日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
基本土地カードがブースターパックに収録されなくなり、レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成になった。
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*実際、封入エラーによってこの比率通りにカードが入っていないこともままある。その場合にもショップや[[トーナメント]]主催者に交換を求めることはできない。
  
===[[リバイズド]]以前===
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なお、ブースターパック内に含まれているカードの枚数が同じでも、「特定のカードがパックに封入されている確率」は[[カード・セット]]ごとに微妙に変化している。たとえば全350枚のセット(かつて[[ブロック (総称)|ブロック]]制の存在していた頃の大型[[エキスパンション]]の基準)と全260枚のセット(ブロック制廃止後の[[本流のセット]]の基準)を比べたとき、分母が小くなるぶん、特定の[[レア]]の封入確率は後者のほうが高くなっていることになる。
レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。しかし基本土地が各稀少度ごとに一定割合で収録されており、レアやアンコモンの枠に基本土地が入っている開封者泣かせのパックも…。
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==[[エキスパンション]]、特殊セット==
+
==封入率の沿革==
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一般的な[[ブースターパック]]における、基本的な封入率の沿革を記す。特殊な封入率が採用されているブースターパックも多数存在するが、それらに関しては[[変則的な稀少度]]および[[ブースターパック]]の項を参照。
  
===[[運命再編]]===
+
===[[基本セット]]===
基本土地の代わりに[[基本でない土地]](稀少度はコモン、レアの2種)が封入される。
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;[[リバイズド・エディション]]以前
*ただし一部語言のパックは、高確率で基本でない土地ではなく、運命再編の基本土地が封入される(該当する語言は、運命再編の基本土地が封入されるエントリーセット、ファットパックが発売されないため)。
+
:レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。しかし基本土地が各稀少度ごとに一定割合で収録されており、レアやアンコモンの枠に基本土地が入っている開封者泣かせのパックも存在する。[[ブースターパック#基本土地カード]]の項も参照。
*リミテッドはパックの語言に関係なく、15枚で行われる。
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===[[コンスピラシー]]===
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;[[第4版]][[第6版]]
基本土地の代わりに[[ドラフト]]用[[能力]]を持ったカード、および[[策略]]が封入される。稀少度はコモン、アンコモン、レアの3種。
+
:基本土地カードがブースターパックに収録されなくなり、レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成になった。
  
===[[Modern Masters]][[モダンマスターズ2015]][[エターナルマスターズ]]===
+
;[[第7版]][[第10版]]
基本土地の代わりに、[[プレミアム・カード]]が封入されている。
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:基本土地カード1枚が必ず収録されるようになった。このため、レア1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚の15枚構成になった。[[第10版]]以降は[[トークン・カード]]や[[豆知識カード]]などおまけカード1枚が追加された16枚構成になった。
  
===[[ドラゴンの迷路]]===
+
;[[基本セット2010]]以降
基本土地の代わりに[[基本でない土地]](稀少度はコモン、レア、神話レアの3種)が封入される。そのためリミテッドも1パック14枚でなく15枚で行われる。
+
:基本セット2010より、基本セットにも神話レアが設けられた。
  
===[[イニストラード]]、[[闇の隆盛]]、[[イニストラードを覆う影]]===
+
===[[エキスパンション]]===
[[両面カード]]による[[変則的な稀少度]]が採用され、1つのパックからプレミアム・カードとあわせて3枚の神話レア・レアの組み合わせを得られる可能性がある。
+
;[[アライアンス]]以前
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:アライアンス以前の古いエキスパンションではこの4段階ではなく、コモンとアンコモンのみの2段階であったりあるいはレアを含む3段階ではあるが、各レアリティごとにさらに出現率に差異があるという[[変則的な稀少度]]になっている(エラーパックという意味ではなく、意図的に変則的にしてある)。これらのエキスパンションのトレードや新規開封の際にはレアの有無やみなし稀少度(アンコモン1はレア、コモン1はアンコモンとして扱う)といった差異が生まれる点などは理解しておきたい。
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:*稀少度ごとにシートと呼ばれる大きな紙にたくさんのカードが刷られており、そこから1枚1枚カード大に切り取ってカードが作られる。コモン11というのは、コモン・シートに11枚の割合で印刷されているという意味。
  
また、基本土地の代わりに[[チェックリストカード]]が入ることがある。<!-- 比率としては土地:リストで1:3となる。-->
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;[[ミラージュ]]~[[イーブンタイド]]
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:[[ミラージュ]]以降のセットでは、ブースターパックの構成がレア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。[[ローウィン]]以降は[[トークン・カード]]や[[豆知識カード]]などおまけカード1枚が追加された16枚構成。
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:*[[時のらせん]]以降の[[エキスパンション]]では、[[プレミアム・カード]]がコモン枠扱いになったことから、1パックにプレミアム・カードと合わせて2枚のレアが出ることがある。
  
===[[アラーラの断片]]以降===
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;[[アラーラの断片]]~[[ダブルマスターズ]]
[[アラーラの断片]]以降は新たな稀少度として[[神話レア]]が作られ、8パックに1つ、レアの代わりに封入される。また、基本セット同様ブースターパックにも基本土地が必ず収録されるようになった。それにより、レア(もしくは神話レア)1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚・おまけカード1枚の16枚構成になった。
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:[[アラーラの断片]]以降は新たな稀少度として[[神話レア]]が作られ、確率としては8パックに1つ、レアの代わりに封入される。また、基本セット同様ブースターパックにも基本土地が必ず収録されるようになった。それにより、レア(もしくは神話レア)1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚・おまけカード1枚の16枚構成になった。
  
===[[ローウィン]]~[[イーブンタイド]]===
+
;[[ゼンディカーの夜明け]]以降
第10版より採用されたおまけカード([[トークン]]・カードまたは豆知識カード)も必ず1枚収録される。それにより、レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚・おまけカード1枚の16枚構成になった。
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:[[ゼンディカーの夜明け]]以降は神話レアの封入率が従来の1/8から1/7.4に引き上げられた。
  
===[[ミラージュ]]~[[未来予知]]===
+
;[[カルロフ邸殺人事件]]以降
ミラージュ以降のセットでは、ブースターパックの構成がレア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。つまりレアはコモンの10分の1以下しか存在していないことになる。
+
:カルロフ邸殺人事件でドラフト・ブースターがプレイ・ブースターへ移行すると、レア(もしくは神話レア)1枚・アンコモン3枚・コモン6枚・コモンまたはザ・リスト/スペシャルゲスト1枚、不特定レアリティ2枚(片方は[[プレミアム・カード|Foil]])、基本土地1枚・おまけカード1枚の15枚構成になった。
*[[次元の混乱]]ではタイムシフトカードにも設けられたレアリティの封入率の都合で[[変則的な稀少度]]のような封入確率となっているが、タイムシフト・レアが出た場合を除けば通常の構成と同じ希少度の比率となる。
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*[[時のらせん]]以降の[[エキスパンション]]では、[[プレミアム・カード]]がコモン枠扱いになったことから、1パックにプレミアム・カードと合わせて2枚のレアが出ることがある。
+
**また時のらせんと次元の混乱では[[タイムシフト]]のカードが別枠であるため、1パックに3枚のレアが封入される可能性がある。(時のらせんでは過去にレアだったカードをレアとみなした場合)
+
  
===[[アライアンス]]以前===
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==脚注==
アライアンス以前の古いエキスパンションではこの4段階ではなく、コモンとアンコモンのみの2段階であったりあるいはレアを含む3段階ではあるが、各レアリティごとにさらに出現率に差異があるという[[変則的な稀少度]]になっている(エラーパックという意味ではなく、意図的に変則的にしてある)。これらのエキスパンションのトレードや新規開封の際にはレアの有無やみなし稀少度(アンコモン1はレア、コモン1はアンコモンとして扱う)といった差異が生まれる点などは理解しておきたい。
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<references/>
 
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稀少度ごとにシートと呼ばれる大きな紙にたくさんのカードが刷られており、そこから1枚1枚カード大に切り取ってカードが作られる。コモン11というのは、コモン・シートに11枚の割合で印刷されているという意味。
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==参考==
 
==参考==
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/nuts-bolts-higher-rarities-2012-02-27-0 Nuts & Bolts: Higher Rarities]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/基本根本:より高いレアリティ-2012-02-27 「基本根本」:より高いレアリティ](Making Magic 2012年2月27日 Mark Rosewater著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/quite-rarity-2018-03-12 Quite the Rarity]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/20180312 まったくレアリティ](Making Magic [[2018年]]3月12日 Mark Rosewater著)
 
*[[コモン]]
 
*[[コモン]]
 
*[[アンコモン]]
 
*[[アンコモン]]
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*[[スペシャル]]
 
*[[スペシャル]]
 
*[[変則的な稀少度]]
 
*[[変則的な稀少度]]
 
 
*[[コレクター]]
 
*[[コレクター]]
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/003089/ 「基本根本」:より高いレアリティ]([[Mark Rosewater]]のコラム。各稀少度ごとのカード・デザインについて)
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2024年3月17日 (日) 00:32時点における最新版

稀少度/Rarityとは、ブースターパックからのカードの出やすさのこと。カタカナ語でレアリティとも。

目次

[編集] 概要

稀少度が高い順(珍しい順)に神話レアレアアンコモンコモンという4段階になっており、パックごとにそれぞれ一定枚数ずつ封入されている。稀少度の高いカードほど流通量が少なく、稀少度の低いカードほど流通量が多い。他にも基本土地トークン・カードなどはそれぞれ稀少度が独立している。さらに特定のセットにおいては、スペシャルと呼ばれる特殊な稀少度が設定されている場合がある。

エクソダス以降のカードはエキスパンション・シンボルの色で区別できるようになっている(CR:206.2)。基本セット2015以降のカード枠ではさらにコレクター番号の横にアルファベットでの略号も記載されるようになった(CR:213.1b)。

稀少度 シンボル色 略号 一般的なプレイ・ブースターにおける主な封入枚数 一般的なドラフト・ブースターにおける主な封入枚数
神話レア/Mythic Rare 赤橙 M いずれか1枚
レア/Rare R
アンコモン/Uncommon U 3枚
コモン/Common C 7枚(うち1枚は稀にザ・リスト/スペシャルゲスト化) 10枚
基本土地/(Basic) Land L 1枚
トークン・カード/Token T いずれか0~1枚
紋章/Emblem E
差し替えカード なし、黒 F
広告カード/Ad Card なし A
マジックミニゲーム A、G
パンチアウト・カード X
スペシャル/Special さまざま S なし(一部のセットのみ封入)
プロモーション/Promotion さまざま P なし

稀少度と構築におけるカードパワーは比例するわけではない。カスレアも多数存在するし、トーナメントで多用される強力なコモンも多数存在する。また、同一カード・セットの中で上位互換下位互換になるレアとコモンのカードが収録されることが珍しくないため、構築の観点や一般的なトレーディングカードゲームの基準で見れば稀少度と強さの関係は露骨に思えるが、これはマジックの特徴的な遊び方の一つであるリミテッドの存在に依るところが大きい。稀少度によるカードパワーの調整はリミテッドのゲームバランスを考慮して決定されている[1]

アン・カードなどのカジュアルプレイ用カード(Rare-B-Goneなど)を除き、カードの稀少度がゲーム中で参照されることはない。再録に際して稀少度が変更されるカードもあるが、機能に違いはない。ただし、デッキ構築に使用できるカードの稀少度を限定しているフォーマットもあり、それらでは稀少度変更の影響も受ける。公式フォーマットではパウパーが、デジタルゲーム専用フォーマットや非公式フォーマットでは職工Peasant Magicミドルインカムなどが該当する。

[編集] 封入率

かつては、「ブースターパックに含まれる稀少度ごとのカードの枚数はあくまで『目安』であり、ウィザーズ社は必ずその枚数が含まれているということを保証しない」というスタンスが取られていた。このため、公式サイトやブースターパックのパッケージには封入枚数(原則として15枚)のみしか明記されない時代が長く続いた。しかし近年になり、ドミナリア以降高度な封入照合技術が用いられるようになった事や、多様な種類のブースターパックの製品展開(プロジェクト・ブースター・ファン)が行われるようになった事に伴って、パックに含まれる各稀少度の枚数が公式サイトやパッケージに明記されるようになった。

  • 訴訟社会であるアメリカでは、うかつに明言や保証をしてしまうとエラーがあったときにクレームをつけられて大損害を蒙ることがあるため、あえて「明言しないように」していたようだ[2]
  • 実際、封入エラーによってこの比率通りにカードが入っていないこともままある。その場合にもショップやトーナメント主催者に交換を求めることはできない。

なお、ブースターパック内に含まれているカードの枚数が同じでも、「特定のカードがパックに封入されている確率」はカード・セットごとに微妙に変化している。たとえば全350枚のセット(かつてブロック制の存在していた頃の大型エキスパンションの基準)と全260枚のセット(ブロック制廃止後の本流のセットの基準)を比べたとき、分母が小くなるぶん、特定のレアの封入確率は後者のほうが高くなっていることになる。

[編集] 封入率の沿革

一般的なブースターパックにおける、基本的な封入率の沿革を記す。特殊な封入率が採用されているブースターパックも多数存在するが、それらに関しては変則的な稀少度およびブースターパックの項を参照。

[編集] 基本セット

リバイズド・エディション以前
レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。しかし基本土地が各稀少度ごとに一定割合で収録されており、レアやアンコモンの枠に基本土地が入っている開封者泣かせのパックも存在する。ブースターパック#基本土地カードの項も参照。
第4版第6版
基本土地カードがブースターパックに収録されなくなり、レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成になった。
第7版第10版
基本土地カード1枚が必ず収録されるようになった。このため、レア1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚の15枚構成になった。第10版以降はトークン・カード豆知識カードなどおまけカード1枚が追加された16枚構成になった。
基本セット2010以降
基本セット2010より、基本セットにも神話レアが設けられた。

[編集] エキスパンション

アライアンス以前
アライアンス以前の古いエキスパンションではこの4段階ではなく、コモンとアンコモンのみの2段階であったりあるいはレアを含む3段階ではあるが、各レアリティごとにさらに出現率に差異があるという変則的な稀少度になっている(エラーパックという意味ではなく、意図的に変則的にしてある)。これらのエキスパンションのトレードや新規開封の際にはレアの有無やみなし稀少度(アンコモン1はレア、コモン1はアンコモンとして扱う)といった差異が生まれる点などは理解しておきたい。
  • 稀少度ごとにシートと呼ばれる大きな紙にたくさんのカードが刷られており、そこから1枚1枚カード大に切り取ってカードが作られる。コモン11というのは、コモン・シートに11枚の割合で印刷されているという意味。
ミラージュイーブンタイド
ミラージュ以降のセットでは、ブースターパックの構成がレア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。ローウィン以降はトークン・カード豆知識カードなどおまけカード1枚が追加された16枚構成。
アラーラの断片ダブルマスターズ
アラーラの断片以降は新たな稀少度として神話レアが作られ、確率としては8パックに1つ、レアの代わりに封入される。また、基本セット同様ブースターパックにも基本土地が必ず収録されるようになった。それにより、レア(もしくは神話レア)1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚・おまけカード1枚の16枚構成になった。
ゼンディカーの夜明け以降
ゼンディカーの夜明け以降は神話レアの封入率が従来の1/8から1/7.4に引き上げられた。
カルロフ邸殺人事件以降
カルロフ邸殺人事件でドラフト・ブースターがプレイ・ブースターへ移行すると、レア(もしくは神話レア)1枚・アンコモン3枚・コモン6枚・コモンまたはザ・リスト/スペシャルゲスト1枚、不特定レアリティ2枚(片方はFoil)、基本土地1枚・おまけカード1枚の15枚構成になった。

[編集] 脚注

  1. Nuts & Bolts: Higher Rarities/「基本根本」:より高いレアリティ(Making Magic 2012年2月27日 Mark Rosewater著)
  2. Unanswered Questions: Innistrad/未回答問題:イニストラード(Feature 2011年10月10日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

引用:総合ルール 20231117.0

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