先制攻撃

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'''先制攻撃'''/''First strike''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初期から存在する[[キーワード能力]]。[[クリーチャー]]が持つ、[[戦闘ダメージ・ステップ]]のルールを変更する[[常在型能力]]である。
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'''先制攻撃'''(せんせいこうげき)/''First strike''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初期から存在する[[キーワード能力]]。[[クリーチャー]]が持つ、[[戦闘ダメージ・ステップ]]のルールを変更する[[常在型能力]]である。
  
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==定義==
 
==定義==
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しかし、実際の流れは少し複雑。先制攻撃(か二段攻撃)を持つクリーチャーが[[攻撃]]か[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]に参加している場合、追加の戦闘ダメージ・ステップが新たにできる。その新しくできた戦闘ダメージ・ステップでは、先制攻撃(や二段攻撃)を持つクリーチャーのみ戦闘ダメージを与え、通常と同様に処理される。その後、残りのクリーチャーのための戦闘ダメージ・ステップが行われる。
 
しかし、実際の流れは少し複雑。先制攻撃(か二段攻撃)を持つクリーチャーが[[攻撃]]か[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]に参加している場合、追加の戦闘ダメージ・ステップが新たにできる。その新しくできた戦闘ダメージ・ステップでは、先制攻撃(や二段攻撃)を持つクリーチャーのみ戦闘ダメージを与え、通常と同様に処理される。その後、残りのクリーチャーのための戦闘ダメージ・ステップが行われる。
  
のちに登場する二段攻撃は、先制攻撃と戦闘の流れにおいて共通の処理を行う部分が多くある。[[二段攻撃]]の項も参照のこと。
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なお最初の戦闘ダメージ・ステップの後の[[優先権]]を得たときに先制攻撃を持っていないクリーチャーに先制攻撃を与えた場合、通常のクリーチャーと同様に第二の戦闘ダメージ・ステップで戦闘ダメージを与えることになる。戦闘ダメージを一度も与えられなくなったり、第三の戦闘ダメージ・ステップが発生したりするようなことはない。同様に、第一戦闘ダメージ・ステップの後で先制攻撃を失ったとしてもクリーチャーが第二の戦闘ダメージ・ステップで戦闘ダメージを割り振ることはない(同時に二段攻撃を持つ場合を除く)。
  
===その他===
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===歴史===
 
*最初期から存在する、由緒正しい基本的な能力で、[[常磐木]]能力のひとつに数えられる。
 
*最初期から存在する、由緒正しい基本的な能力で、[[常磐木]]能力のひとつに数えられる。
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**[[スタンダード]]・リーガルな[[セット]]で先制攻撃が取り扱われなかった事は2020年現在まで一度もないほどの定番能力。セットに1枚だけという事は何度かあった([[スカージ]]、[[神河救済]]、[[ディセンション]]など)。
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*[[レギオン]]で派生キーワードとして'''二段攻撃'''/''Double strike''が登場した。先制攻撃と戦闘の流れにおいて共通の処理を行う部分が多くある。[[二段攻撃]]の項も参照のこと。
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*一時期、先制攻撃の特殊な形として「先制攻撃(攻撃時のみ)/First strike when attacking」が定義されていたことがある。これは現在では廃止されて、普通のテキストに変更されている。
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**[[オラクル]]では当初、攻撃参加時に[[誘発]]して戦闘終了時まで先制攻撃を得る[[誘発型能力]]だったが、2008年2月と7月に、[[攻撃クリーチャー]]である間だけ先制攻撃を持つという[[常在型能力]]に変更された。元のニュアンスに戻ったといえよう。
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**実際にこれを持っていたのは[[夜のスピリット/Spirit of the Night]]、[[アーボーグのプーラージ/Purraj of Urborg]]、[[サルタリーの槍騎兵/Soltari Lancer]]の3体。
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*[[時のらせんブロック]]では先制攻撃と対になる'''後制攻撃'''/''Last strike''なるキーワード能力が検討され、さらに先制/通常/後制の三回戦闘ダメージを与える'''三段攻撃'''/''Triple strike''もテストされたが、戦闘フェイズのルールが非常に複雑になることからボツとなった。これらのキーワード能力は後に[[アン・セット]]の[[Unstable]]で拾われ、[[とてつもなく遅いゾンビ/Extremely Slow Zombie]]、[[三頭ゴブリン/Three-Headed Goblin]]が登場した。[[Unfinity]]でも[[ハットトリック/Hat Trick]]が登場している。
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*[[カラデシュ]]で[[再生]]から[[破壊不能]]付与へと[[除去耐性]]が代替わりしたことで割を食った能力の一つ。先制攻撃持ちと再生持ちが戦闘する場合、先制攻撃持ちの戦闘ダメージが再生持ちの[[タフネス]]に勝れば[[戦闘]]から取り除かれるため打ち負けることはなかったのだが、破壊不能相手ではそのまま第二戦闘ダメージ・ステップで戦闘ダメージを受けてしまう。
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*[[Unfinity]]では[[名前]]の条件を満たすと先制攻撃を持てる'''アルファストライク'''/''Alpha Strike''が登場した。いずれも[[アン・カード]]であり、[[トーナメント]]では使用できない。[[アルファストライク]]の項も参照のこと。
  
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===その他===
 
*[[致死ダメージ]]を与えるだけの[[パワー]]さえあれば相討ちせずに一方的に打ち勝てるため、パワーの高いクリーチャーとこの能力との相性は非常に良い。
 
*[[致死ダメージ]]を与えるだけの[[パワー]]さえあれば相討ちせずに一方的に打ち勝てるため、パワーの高いクリーチャーとこの能力との相性は非常に良い。
 
*あくまで戦闘ダメージ・ステップにのみ有効な能力。[[格闘]]を行なう際などには機能しない点に注意。
 
*あくまで戦闘ダメージ・ステップにのみ有効な能力。[[格闘]]を行なう際などには機能しない点に注意。
 
 
*圧倒的に[[白]]に多く、次いで[[赤]]。[[青]]と[[緑]]にはあまり存在しない。イメージとしては、赤は素早い攻撃、白は弓や槍などの遠距離攻撃。
 
*圧倒的に[[白]]に多く、次いで[[赤]]。[[青]]と[[緑]]にはあまり存在しない。イメージとしては、赤は素早い攻撃、白は弓や槍などの遠距離攻撃。
*一時期、先制攻撃の特殊な形として「先制攻撃(攻撃時のみ)/First strike when attacking」が定義されていたことがある。これは現在では廃止されて、普通のテキストに変更されている。
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**[[黒]]にも少数存在するが、ほとんどが白と対の[[騎士]]である([[白騎士/White Knight]]に対する[[黒騎士/Black Knight]]など)。
**[[オラクル]]では当初、攻撃参加時に[[誘発]]して戦闘終了時まで先制攻撃を得る[[誘発型能力]]だったが、2008年2月と7月に、[[攻撃クリーチャー]]である間だけ先制攻撃を持つという[[常在型能力]]に変更された。元のニュアンスに戻ったといえよう。
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*赤の[[火力]]や白の[[レンジストライク]]と合わせることでより大きなクリーチャーを一方的に討ち取るのも、[[リミテッド]]では有効な[[プレイング]]の一つ。
**実際にこれを持っていたのは[[サルタリーの槍騎兵/Soltari Lancer]][[夜のスピリット/Spirit of the Night]][[アーボーグのプーラージ/Purraj of Urborg]]の3体。
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*機動力を表すキーワード能力としては他に[[速攻]][[瞬速]][[側面攻撃]]などがある。慣れないうちは混同に注意しよう。
 
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*先制攻撃持ちの[[ブロッカー]]は戦況を硬直させやすいため、[[開発部]]は低[[レアリティ]]のカードに付けることに慎重な姿勢を見せている。
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**[[ラヴニカのギルド]][[初々しい補充兵/Fresh-Faced Recruit]]以降は、自分の[[ターン]]のみで働く先制攻撃持ちを増やすことで硬直化を防いでいる<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=myu1Jz2rEd0 Is First Strike Going Away? | Magic: The Gathering Phyrexia All Will Be One MTG Design](Youtube [[2023年]]2月14日 [[Gavin Verhey]])</ref>。
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==脚注==
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==参考==
 
==参考==
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|先制攻撃}}
 
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*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
  
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[[Category:キーワード能力|せんせいこうけき]]
 
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2024年2月10日 (土) 21:29時点における最新版

先制攻撃/First strike
種別 常在型能力
登場セット 多数
CR CR:702.7

先制攻撃(せんせいこうげき)/First strikeは、マジック初期から存在するキーワード能力クリーチャーが持つ、戦闘ダメージ・ステップのルールを変更する常在型能力である。


Tundra Wolves / ツンドラ狼 (白)
クリーチャー — 狼(Wolf)

先制攻撃(このクリーチャーは、先制攻撃を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与える。)

1/1


Reflexes / 速やかな反応 (赤)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)(これを唱える際に、クリーチャー1体を対象とする。このカードはそのクリーチャーにつけられている状態で戦場に出る。)
エンチャントされているクリーチャーは先制攻撃を持つ。(それは先制攻撃を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与える。)


[編集] 定義

戦闘ダメージ・ステップの開始時に、少なくとも1体の攻撃クリーチャーまたはブロック・クリーチャーが先制攻撃か二段攻撃を持つ場合、先制攻撃か二段攻撃を持つクリーチャーのみがそのステップで戦闘ダメージを与える。

そのステップ後、戦闘終了ステップに進む代わりに、戦闘フェイズは第2戦闘ダメージ・ステップを得て、残りのクリーチャーからのダメージを処理する。第2戦闘ダメージ・ステップの間には、以下のいずれかの条件を満たした攻撃クリーチャーとブロック・クリーチャーのみがダメージを与える。

  1. 最初の戦闘ダメージ・ステップ開始時に先制攻撃も二段攻撃も持っていなかった
  2. 第2戦闘ダメージ・ステップの時点で二段攻撃を持っている

このステップの後、戦闘終了ステップに進む。

[編集] 解説

[編集] ルール

要するに、先制攻撃(や二段攻撃)を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与えられる能力である。

しかし、実際の流れは少し複雑。先制攻撃(か二段攻撃)を持つクリーチャーが攻撃ブロックに参加している場合、追加の戦闘ダメージ・ステップが新たにできる。その新しくできた戦闘ダメージ・ステップでは、先制攻撃(や二段攻撃)を持つクリーチャーのみ戦闘ダメージを与え、通常と同様に処理される。その後、残りのクリーチャーのための戦闘ダメージ・ステップが行われる。

なお最初の戦闘ダメージ・ステップの後の優先権を得たときに先制攻撃を持っていないクリーチャーに先制攻撃を与えた場合、通常のクリーチャーと同様に第二の戦闘ダメージ・ステップで戦闘ダメージを与えることになる。戦闘ダメージを一度も与えられなくなったり、第三の戦闘ダメージ・ステップが発生したりするようなことはない。同様に、第一戦闘ダメージ・ステップの後で先制攻撃を失ったとしてもクリーチャーが第二の戦闘ダメージ・ステップで戦闘ダメージを割り振ることはない(同時に二段攻撃を持つ場合を除く)。

[編集] 歴史

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. Is First Strike Going Away? | Magic: The Gathering Phyrexia All Will Be One MTG Design(Youtube 2023年2月14日 Gavin Verhey

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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