フォーマット
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(5人の利用者による、間の6版が非表示) | |||
2行: | 2行: | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | 何の制限もなく[[デッキ]]を組んで[[ゲーム]]をすると、昔からやっている人と新しく始めた人とで「持っている[[カード]]の量の差」が顕著に現れてしまい、「古参=強い」というつまらないゲームになってしまう。これを解消するため、[[トーナメント]]では「ここからここまでの範囲の中のカードだけでデッキを組む」「使用してはいけないカード([[禁止カード]] | + | 何の制限もなく[[デッキ]]を組んで[[ゲーム]]をすると、昔からやっている人と新しく始めた人とで「持っている[[カード]]の量の差」が顕著に現れてしまい、「古参=強い」というつまらないゲームになってしまう。これを解消するため、[[トーナメント]]では「ここからここまでの範囲の中のカードだけでデッキを組む」「使用してはいけないカード([[禁止カード]])を指定する」といったルールを決めてデッキを作る。この「どのカードが使えてどのカードが使えないか」に関する取り決めや「どのようにデッキを作り対戦するか」に関する取り決めを総称して'''フォーマット'''と呼ぶ。 |
この具体的な内容は[[マジック・イベント規定]]という文書で規定されている。 | この具体的な内容は[[マジック・イベント規定]]という文書で規定されている。 | ||
+ | *「なんでもあり」も一種のフォーマットと言える。(→[[タイプ0]]) | ||
*[[構築]]の公式フォーマットを示す際、より[[カードプール]]が広いフォーマットのことを俗に「'''[[環境|下環境]]'''」などと呼称することがある。[[カード・セット]]の歴史を堆積層に見立てたもので、一番下が[[ヴィンテージ]]となる。何を基準にどこまでを「下」と見なすかなどは主観的な分類であることが多く、明確さの観点ではあまり好ましい表現とは言えない。 | *[[構築]]の公式フォーマットを示す際、より[[カードプール]]が広いフォーマットのことを俗に「'''[[環境|下環境]]'''」などと呼称することがある。[[カード・セット]]の歴史を堆積層に見立てたもので、一番下が[[ヴィンテージ]]となる。何を基準にどこまでを「下」と見なすかなどは主観的な分類であることが多く、明確さの観点ではあまり好ましい表現とは言えない。 | ||
45行: | 46行: | ||
===MTGAフォーマット=== | ===MTGAフォーマット=== | ||
[[Magic: The Gathering Arena]]でのみ認定されているフォーマット。 | [[Magic: The Gathering Arena]]でのみ認定されているフォーマット。 | ||
− | *[[ヒストリック]](Historic) | + | *常設 |
− | *[[ヒストリック・ブロール]](Historic Brawl) | + | **[[ヒストリック]](Historic) |
− | *[[アルケミー]](Alchemy) | + | **[[ヒストリック・ブロール]](Historic Brawl) |
− | *[[エクスプローラー]](Explorer) | + | **[[アルケミー]](Alchemy) |
− | *[[職工]](Artisan) | + | **[[エクスプローラー]](Explorer) |
− | *[[激変]](Shakeup) | + | **[[タイムレス]](Timeless) |
+ | *イベント限定 | ||
+ | **[[職工]](Artisan) | ||
+ | **[[激変]](Shakeup) | ||
===[[カジュアル変種ルール]]=== | ===[[カジュアル変種ルール]]=== |
2024年1月21日 (日) 18:09時点における最新版
フォーマット/Formatとは、デッキを作る際の取り決めの総称である。以前は「レギュレーション」と呼ばれていたが、そちらは現在では廃語となっている。また、総合ルール日本語版では「形式」と訳されていたこともあった。
目次 |
[編集] 解説
何の制限もなくデッキを組んでゲームをすると、昔からやっている人と新しく始めた人とで「持っているカードの量の差」が顕著に現れてしまい、「古参=強い」というつまらないゲームになってしまう。これを解消するため、トーナメントでは「ここからここまでの範囲の中のカードだけでデッキを組む」「使用してはいけないカード(禁止カード)を指定する」といったルールを決めてデッキを作る。この「どのカードが使えてどのカードが使えないか」に関する取り決めや「どのようにデッキを作り対戦するか」に関する取り決めを総称してフォーマットと呼ぶ。
この具体的な内容はマジック・イベント規定という文書で規定されている。
- 「なんでもあり」も一種のフォーマットと言える。(→タイプ0)
- 構築の公式フォーマットを示す際、よりカードプールが広いフォーマットのことを俗に「下環境」などと呼称することがある。カード・セットの歴史を堆積層に見立てたもので、一番下がヴィンテージとなる。何を基準にどこまでを「下」と見なすかなどは主観的な分類であることが多く、明確さの観点ではあまり好ましい表現とは言えない。
[編集] フォーマット一覧
[編集] 公式フォーマット
- 構築(Constructed) - 構築戦
- リミテッド(Limited) - 限定戦 各々にチーム戦(2人チーム戦、3人チーム戦)がある。
- シールド(Sealed Deck)
- ブースター・ドラフト(Booster Draft)
- ロチェスター・ドラフト(Rochester Draft) - 3人チーム戦のみ(個人戦と2人チーム戦は2005年2月に廃止)
[編集] Magic Onlineフォーマット
Magic Onlineでは、公式フォーマットに加え以下のフォーマットが認定されている。
[編集] MTGAフォーマット
Magic: The Gathering Arenaでのみ認定されているフォーマット。
- 常設
- ヒストリック(Historic)
- ヒストリック・ブロール(Historic Brawl)
- アルケミー(Alchemy)
- エクスプローラー(Explorer)
- タイムレス(Timeless)
- イベント限定
[編集] カジュアル変種ルール
- プレインチェイス戦(Planechase)
- ヴァンガード戦(Vanguard)
- 統率者戦(Commander)
- アーチエネミー戦(Archenemy)
- コンスピラシー・ドラフト(Conspiracy Draft)
- 誓い破り(OathBreaker)
[編集] かつて存在した公式フォーマット
- 構築
- Magic Onlineフォーマット
[編集] 非公式フォーマット
カジュアルや特別なイベントなどで用いられている、非公式フォーマット。なお一部フォーマットはフライデー・ナイト・マジックなど認定イベントにも使用可能。
- 構築
- 2サイクル
- 5-Color Magic
- BYOB(Bring Your Own Block)
- Canadian Highlander
- Choose Your Own Standard
- Middle School Magic
- Old School Magic
- Peasant Magic
- Penny Dreadful
- Premodern
- Mystery Legacy
- デュエルコマンダー
- コモン統率者戦
- タイニー・リーダーズ
- ヒュージ・リーダーズ
- オースブレイカー → 2023年3月16日より誓い破りとして公式フォーマット化
- ジャパンクラシック
- ダークマジック
- ブロック・パーティ
- パーフェクト・プール
- セレブレガシー
- 旧枠モダン
- マスクス以降
- フロンティア
- キューブレット
- ウィンドフォール・マジック
- ミドルインカム
- パワー99
- 新ヒストリック
- グラディエーター
- 広告カード限定構築
- アート・カード限定構築
- リミテッド
- その他
[編集] ミニゲーム
セットブースターに封入される広告カード(マジックミニゲーム)に書かれているもの。通常のルール知識がなくとも遊べる[5]。
[編集] その他
[編集] フォーマットの変遷
各フォーマットの使用可能セットの変遷を中心に、その時期の禁止カードや主要なデッキのまとめ。
[編集] 脚注
- ↑ マジック:ザ・ギャザリングTM DCIフロアルール 2004年9月20日発効 (Internet Archive)
- ↑ マジック:ザ・ギャザリングTM DCIフロアルール 2004年12月20日発効 (Internet Archive)
- ↑ Retiring the Extended Format(Feature 2013年7月22日 Wizards of the Coast著)
- ↑ April Magic Tournament Rules Release Notes/4月マジックイベント規定リリースノート(News 2018年4月23日 Scott Larabee著)
- ↑ Magic Minigames(Feature 2020年9月15日 Annie Sardelis著)