新ファイレクシア/New Phyrexia

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[[神河/Kamigawa]]に渡った[[ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias (ストーリー)|ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias]]の手によって[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]を[[ファイレクシアン]]へと[[完成化]]する技術を手にした。どの次元もファイレクシアの脅威から逃れるすべはないのだ。
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===[[機械兵団の進軍]]===
 
===[[機械兵団の進軍]]===
時は満ちた。侵略の樹「[[次元壊し/Realmbreaker]]」は多元宇宙へと枝を伸ばし、新ファイレクシアと他の[[次元/Plane]]を接続した。機械兵団が送りこまれ、人々が完成化される中、次元の住人達は故郷を守るため敵味方の垣根を越えて戦いに臨む。
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時は満ちた。次元壊しは多元宇宙へと枝を伸ばし、新ファイレクシアと他の[[次元/Plane]]を接続した。機械兵団が送りこまれ、人々が完成化される中、次元の住人達は故郷を守るため敵味方の垣根を越えて戦いに臨む。
  
 
プレインズウォーカーも再び新ファイレクシアへの攻撃を開始する。
 
プレインズウォーカーも再び新ファイレクシアへの攻撃を開始する。

2023年4月28日 (金) 12:50時点における版

新ファイレクシア/New Phyrexiaは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeの一つ。新たなるファイレクシアの舞台であり、「完成/Compleation」したミラディン/Mirrodinのことである。

  • 頭文字と陣営マークから、インターネットスラングでは「Φ」と表すことがある。

目次

概要

かつての脅威であるファイレクシア/Phyrexiaは一度は滅びた。しかし、ヨーグモス/Yawgmothとその配下は、侵略兵器ファイレクシアの油/Phyrexian oilを用意することで、滅亡後の復活をすら約束していた。この油は、あらゆる存在へとファイレクシアの情報を感染させるウイルス性の物質であり、宿主と適した次元さえあれば、その文明を再興させることが可能であった。

カーン/Karn。ミラディンの前身たるアージェンタム/Argentumの創造主にして、ファイレクシア人ザンチャ/Xantchaのハートストーンを埋め込まれてウルザに創造されたゴーレムは、体内にファイレクシアの油も内包していた。それを知らぬ彼は、己が創造した次元も含め、訪れた次元という次元に油を残してしまった。金属次元アージェンタムという最高の土壌を得た油は、長い年月をかけて世界を徐々に侵食し、ファイレクシアを再生させていった。その過程で、アージェンタムの管理人メムナーク/Memnarchが油に感染し、次元のミラディンへの改造や、その後の混乱と動乱を招いたこともあった。

やがて、油はついにミラディンの核/Mirrodin's Coreを汚染し、ファイレクシアの核/Phyrexia's Coreへと変貌せしめた。核からは、支配者層も含めた多くのファイレクシア人が生まれたが、彼らは性急に侵略戦争を仕掛けず、時期が満ちるまで核内に潜むことを選んだ。

その後、新ファイレクシアの勃興はメフィドロスの中心、囁きの大霊堂/Vault of Whispersイシュ・サー/Ish Sah)を中核とし、いくつかの地域から始まった。特に水銀海/Quicksilver Sea莫大な量の油を流しこまれることで、加速度的に汚染が進んだ。イラスト)(※また、この様子はミラディンの傷跡発売時に公表された公式プロモーションムービー『All Will Be One -- Magic: The Gathering -- Scars of Mirrodin』の動画中にも描かれている。)

ミラディン人はファイレクシアの脅威を徐々に知り、これまでの対立を忘れて一致団結し、ファイレクシアに対して生存をかけた大戦争を挑んだ。しかし敵を殺すだけでなく、捕獲し、改造し、また油によって汚染することで取り込むファイレクシアの勢いは加速し、その抵抗をも飲み込んだ。いまやミラディン人は、僅かな抵抗勢力が残されるのみとなっている。

こうして、かつてアージェンタムと呼ばれ、ミラディンとして知られた世界は今、三番目の名前を持つに至った。

かつての記憶

新ファイレクシア人の一部には油によって過去のファイレクシアについての微かな記憶を持つものもいる。彼らは過去をあまり重視してはいない様だがそれによって多元宇宙/Multiverseの認識を得ている者もおり、全ての次元/Planeにその手を延べようと考えている。

多元宇宙への進出

大修復/The Mendingによって旧来のポータル/Portalは機能を失い、新ファイレクシアは外の次元へ出ていくことは無いはずだった……。

次元橋/Planar Bridgeの力を手に入れたテゼレット/Tezzeretは何らかの目的をもって新ファイレクシアに接触。法務官を外の次元へと送り込んだ。

カルドハイム/Kaldheim渡ったヴォリンクレックス/Vorinclex世界樹/The World Treeの精髄を採取し、エリシュ・ノーン/Elesh Nornの手によって侵略の樹「次元壊し/Realmbreaker」へと成長していく。

神河/Kamigawaに渡ったジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxiasの手によってプレインズウォーカー/Planeswalkerファイレクシアンへと完成化する技術を手にした。どの次元もファイレクシアの脅威から逃れるすべはないのだ。

ドミナリア/Dominariaへの大規模な侵略を行ったシェオルドレッド/Sheoldred。彼の地は幾度も旧ファイレクシアの侵略を退けてきたが、かつての遺産は新ファイレクシアにとって好都合。カーン/Karn誘拐し、彼の発掘した酒杯/Sylexを破壊した。

機械兵団の進軍

時は満ちた。次元壊しは多元宇宙へと枝を伸ばし、新ファイレクシアと他の次元/Planeを接続した。機械兵団が送りこまれ、人々が完成化される中、次元の住人達は故郷を守るため敵味方の垣根を越えて戦いに臨む。

プレインズウォーカーも再び新ファイレクシアへの攻撃を開始する。 レン/Wrennは侵略の樹を乗っ取り無力化。さらにエルズペスが大天使エルズペス/Archangel Elspethとして覚醒し、エリシュ・ノーンを討つ。ここからファイレクシアの軍勢は崩壊していった。

テフェリー/Teferiとレンの協力で、多元宇宙の果てを彷徨うザルファー/Zhalfirは本来の位置に戻し、入れ替わりに新ファイレクシアは彼方へと封印された。

組織

機械の始祖

かつてはヨーグモスが、絶対的な支配者として機械の始祖/Father of Machinesの地位についていた。新ファイレクシアでは、油によって肉体と精神を蝕まれたカーンがその座に祀りあげられようとしている。

5つの派閥

かつてのファイレクシアは、黒マナにのみ深く関係していた。しかし、常に周囲の環境へと適合するファイレクシアは、マナに満ちたミラディンの5つの太陽に触れることで、すべてのに広がった。この変化は、かつてのファイレクシアにない多様性と融通性をもたらす一方で、以前の確固たる統一性を失わせ、不和を生んだ。

現在、新ファイレクシアは異なる哲学を持った5つの派閥に分かれ、それぞれ指導者たる法務官/Praetorに率いられている。

派閥名 哲学 法務官 主な支配地
主要都市・構造物
機械の始祖への対応
機械正典/Machine Orthodoxy 信仰・結束 エリシュ・ノーン/Elesh Norn 剃刀ヶ原/Razor Fields
美麗聖堂/The Fair Basilica
別館/Annexes
支持:傀儡として利用
発展の動力源/Progress Engine 科学・実験 ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias 水銀海/Quicksilver Sea
外科区画/The Surgical Bay
ルーメングリッド/Lumengrid
不信:他者への移行希望
七人の鋼の族長/Seven Steel Thanes 隷属・奉仕 シェオルドレッド/Sheoldred メフィドロス/Mephidross
ドロス窟/The Dross Pits
囁きの大霊堂/Vault of Whispers
不信:抹殺し自分が成り代わる
静かなる焼炉/Quiet Furnace 産業化 ウラブラスク/Urabrask 溶鉱炉階層/Furnace Layer
カルドーサ/Kuldotha
自律焼炉/The Autonomous Furnace
傍観:不干渉
悪意の大群/Vicious Swarm 弱肉強食 ヴォリンクレックス/Vorinclex 絡み森/The Tangle
狩猟迷宮/The Hunter Maze
テル=ジラード/Tel-Jilad
軽視:単独固定の指導者を持つという社会的構造自体に不賛成

その後、対抗戦力は全滅。法務官同士の抗争ではエリシュ・ノーン(白)が勝利し、事実上の実権を持つに至っている。シェオルドレッド(黒)とウラブラスク(赤)の派閥は壊滅し、領土と戦力が奪われている。

なお、他のプレインズウォーカーの中には新ファイレクシアの噂を知っている者も出始め、噂を聞いたアジャニ/Ajaniも「触れてはならない世界」と警戒している。一方、テーロス/Theros死の国/The Underworldにてエルズペス・ティレル/Elspeth Tirel悪夢を覗き見たアショク/Ashiokは、その存在に感動を覚えプレインズウォークしている。


地理

新ファイレクシアは対抗勢力を排除したのち、ミラディンをさらに作り変えてしまった。ファイレクシア:完全なる統一の時点での新ファイレクシアは、かつてのファイレクシアと同じく9つの球層/Sphereによって構成されている(イラスト)。ファストランドサイクルのイラストを見る限り、各球層は完全に隔離されているわけではなく、重なり合っている場所や飛び地が存在するようだ。

訳語

「New Phyrexia」は、ミラディンの傷跡ブロック2つ目の小型エキスパンションの名に冠され、「新たなるファイレクシア」と訳された。

ただしストーリー用語としては、フレイバー・テキストにおいて「新ファイレクシア」と訳されている。(参考:ウラブラスクの僧侶/Priest of Urabrask憤怒の抽出機/Rage Extractor生命の接合者/Vital Splicerマイコシンスの水源/Mycosynth Wellspring

キャラクター

プレインズウォーカー/Planeswalker
ファイレクシアン

登場

登場カード

本来はミラディンと同じ次元であるが、次元名の異なる時期の場面であるために新ファイレクシア(New Phyrexia)の次元タイプをもつ。

エリシュ・ノーン/Elesh Nornの支配領。
ウラブラスク/Urabraskの支配領。ミラディン人の生き残りが隠れ潜んでいる。

登場記事

参考

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