神河ブロック
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2016年9月14日 (水) 10:45時点における版
神河ブロック/Kamigawa Blockは、神河物語、神河謀叛、神河救済の3つのセットからなるブロック。
初めて、エキスパンション名およびブロック名に漢字が使われた。
セット名 | 略号 | 発売日 | セット枚数 | 製品情報(WotC) | カードリスト(Wisdom Guild) |
---|---|---|---|---|---|
神河物語/Champions of Kamigawa | CHK | 2004年10月1日 | 306枚 | 製品情報 | カードリスト |
神河謀叛/Betrayers of Kamigawa | BOK | 2005年2月4日 | 165枚 | 製品情報 | カードリスト |
神河救済/Saviors of Kamigawa | SOK | 2005年6月3日 | 165枚 | 製品情報 | カードリスト |
概要
背景世界を先に構築し、その世界観を元にカードをデザインしていくという、他のブロックとは逆の手法で作られた。テーマは伝説で、様々な伝説のカードが収録されている。また、レジェンド・ルールが変更されたのもこのブロックからである。日本や神(スピリット)もテーマであり、ブロックに収録されているクリーチャー351体のうち、実に半数近い169体もがスピリットである。スピリットを参照するカードも多い(スピリットクラフトなど)。忍者や侍もいる。
ブロック固有のキーワード能力は武士道、転生、連繋、献身、忍術、歴伝が存在し、新たな概念である能力語として掃引と魂力も登場した。「手札」に関するキーワード能力が多数存在するのも、このブロックのシステム上の特徴であると言える。キーワード能力ではないが、独特の能力として反転も導入され、呪文タイプ秘儀とエンチャント・タイプ祭殿も登場した。また、警戒、防衛のキーワード能力化もなされた。
- 2年後の時のらせんブロックでは、ほとんどすべての時代のカードやメカニズムが復活したが、この神河ブロックだけは完全に除外されていたようである。
日本語版のカード名は、日本人にはやや奇妙にも見える当て字が使用されているカードが多いが、英語版よりも味わい深いのも確か。特に当て字が多いことも手伝って、このブロックから日本語版カード名にふりがなが振られるようになった。
その他
- このブロックのレアのクリーチャーはすべて伝説のクリーチャーである(神河物語の反転カード(反転前)を除く)。また、ホームランド以来9年ぶりに、アンコモンの伝説のクリーチャーが収録されている。
- このブロックにはアーティファクト・クリーチャーは存在しない(クリーチャー化するアーティファクトはある)。からくり人形などは世界観にマッチしていてよさそうだが、前のミラディン・ブロックで大量に出たので、バランスを取ったのだと思われる。
- レアのサイクルには緑だけ他の色と比べて弱いものが多い。昇る星、珠眼/Jugan, the Rising Star、滋養の群れ/Nourishing Shoal、寛大な麒麟/Bounteous Kirinなどがその例。
- 東西の樹の木霊などカード化されていないストーリー登場人物が多い。
- 当初は神河ではなく「陰霊界」という名前になる予定だった。しかし「エンリケ」と誤読される可能性があるため、その案は廃止された。
- ストーリー上の時系列で言えば、それより先に出たエキスパンションの時代よりも大きく遡っており、かなり古い時代の出来事にあたる(→ドミナリア年表)。
- ユーザーからの評価(≒売り上げ)が非常に低かったことで知られる。東洋テイストの独特すぎる世界観に賛否両論があり、また伝説・反転カード・秘儀などのテーマやシステムにも反省点が多く、公式コラムで反面教師として取り上げられることが多い。
- Mark Rosewater曰く、「ケチがついてしまったセット」であるため(ラヴニカ/Ravnicaなどと違い)続編が作られる可能性は低いとのこと。しかし空民のタミヨウ/Tamiyoが登場したり、忍者(忍術)がプレインチェイス2012でテーマとなったりと、一部要素の再利用はされている。