障害の幻霊/Eidolon of Obstruction
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クリーチャー エンチャント — スピリット(Spirit)
先制攻撃
対戦相手がコントロールしているプレインズウォーカーの忠誠度能力を起動するためのコストは(1)多くなる。
プレインズウォーカーの忠誠度能力のコストを増やすスピリット・クリーチャー・エンチャント。2マナ2/1先制攻撃という戦闘性能と妨害性能を持つ、いわゆるヘイトベアーに分類されるクリーチャー。
プレインズウォーカーは一般的に「マナ不要で毎ターン忠誠度能力を起動できる」という前提のもとに運用される存在であるため、この存在はその計算を大きく崩すことができる。まず、フルタップでプレインズウォーカーを出すと忠誠度能力が使えないため、序盤においては戦場に出ることを1ターン遅らせるか、あるいは除去や戦闘で墓地送りになるリスクを覚悟で戦場に出すかの選択を迫ることができる。特に5~6マナ以上の重量級プレインズウォーカーに対しては大きなプレッシャーを掛けることができる。戦場に出たあとでも追加の1マナ要求によって確実にテンポを削ぐことができ、場合によっては忠誠度能力の起動を諦めさせることに繋がるだろう。また、これを複数戦場に出せた場合の拘束力は相当のもの。
一方で、覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsなどのように優秀な常在型能力や誘発型能力を持っているプレインズウォーカーや、あるいは太陽の義士、ファートリ/Huatli, the Sun's Heartのように元々出したターンには忠誠度能力を起動しない事が珍しくないプレインズウォーカーに対しては効果が薄くなってしまう。除去され易いタフネス1のクリーチャー・エンチャントである点も難点で、コントロールデッキの定番である、「全体除去で綺麗にした戦場をプレインズウォーカーで支配する」という戦法に対して有効打にならないことが多い。あくまで2マナのクリーチャーと割り切り、過度な拘束力は期待せずに運用するべきだろう。
ヘイトベアー系クリーチャーの例に漏れず、これ単体に注力するのではなく「妨害要素の一つ」と割り切って運用するのがベター。やはりデッキ全体でクロックを刻めるウィニー系のデッキでの採用が適しているだろう。能力としてはサイドボード向けだが、プレインズウォーカーの遭遇頻度を考えるとメインデッキに採用してもある程度の活躍は見込める。
- コストを増やすのは「プレインズウォーカーの忠誠度能力」である点に注意。プレインズウォーカーのカード・タイプを持っていないパーマネントが持つ忠誠度能力のコストは増やせない(主無き者、サルカン/Sarkhan the Masterlessの+1忠誠度能力でクリーチャー化したプレインズウォーカーなど)。