誘導記憶喪失/Induced Amnesia

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2018年2月1日 (木) 18:25時点におけるAE (トーク | 投稿記録)による版
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Induced Amnesia / 誘導記憶喪失 (2)(青)
エンチャント

誘導記憶喪失が戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札のカードをすべて裏向きに追放し、その後その枚数に等しい枚数のカードを引く。
誘導記憶喪失が戦場から墓地に置かれたとき、それらの追放されたカードをオーナーの手札に戻す。


CIPプレイヤー1人の手札を総入れ替えさせ、墓地に置かれると追放した手札が戻ってくるエンチャント

ライブラリーを掘り進めつつ、より有利な手札になることを狙って使うことになる。ただしそのままでは手札が1枚減ってしまうので、破壊するなり生け贄に捧げるなりして追放した手札を取り戻し、ハンド・アドバンテージを手に入れたいところ。また十分な量の手札がないとあまり掘り進められないため、手札をあまり消費しない低速デッキ、あるいは何らかの方法で手札を水増しできる特殊なデッキ向けである。例えば探検を主軸にしたデッキなら手札に土地が次々と貯まるので、適当なタイミングで手札交換ができるこのカードとは相性が良いだろう。副陽の接近/Approach of the Second Sunのような序盤に来てほしくないカードを抱えたデッキも相性が良いと言える。

対戦相手対象にすることも可能。普通に使うと有利な手札を与えてしまう可能性があるが、明滅などで何度も手札を入れ替えさせライブラリーアウトを狙うこともできる。また概念泥棒/Notion Thiefがいれば手札を全て失わせつつ、自分がその枚数分のカードを引くことができる。

  • 青はエンチャントの破壊を苦手とする色なので、他のの力を借りることになるだろう。

ルール

  • バウンスなど、墓地に置かれない方法で戦場を離れた場合、追放したカードは戻ってこない。
  • 1つ目の能力解決する前に戦場を離れた場合、2つ目の能力は誘発するが、何もしない。そして1つ目の能力で追放されたカードは戻ってこなくなる。

開発秘話

注目のストーリーの1枚であるこのカードは、ストーリーからのトップダウン・デザインで作られた。ジェイス・ベレレン/Jace Belerenが使用する呪文なので青単色でなければならず、精神への干渉を表しているのでライブラリー破壊手札破壊でなければならないが、前者は派手さが足りず、後者はの役割である。この問題を解決したのが、トレイリアの風/Tolarian Windsなどで使われた手札の強制交換であった[1]

ストーリー

イクサランの相克注目のストーリーの2枚目。

オラーズカ/Orazcaに眠る不滅の太陽/The Immortal Sunに辿り着いたジェイスとヴラスカ/Vraskaは、これまでの出来事がラヴニカ/Ravnicaを狙うニコル・ボーラス/Nicol Bolasの計画の一部であったことを知る。それはカラデシュ/Kaladeshで手に入れた次元橋/Planar Bridgeを用いて、アモンケット/Amonkhetで生み出した永遠衆/Eternalの軍勢を多元宇宙/Multiverseに解き放ち、そしてイクサラン/Ixalanで手に入れた不滅の太陽で敵対するプレインズウォーカー/Planeswalker次元/Planeの牢に閉じ込める、周到な計画だった。

ニコル・ボーラスに不滅の太陽を引き渡さなければ、ヴラスカはイクサランに閉じ込められたまま、故郷ラヴニカに迫る戦火を止めることができない。かといって不滅の太陽を引き渡せば、ボーラスと敵対する者と行動を共にしていたことを知られ、ヴラスカ自身は殺されてしまうだろう。考えの末、ヴラスカはジェイスに自身の記憶を一時的に預かるように依頼する。次に出会ったときは以前のような敵同士になってしまうが、自身とラヴニカを守るため、いずれ絶好の機会が訪れた時に記憶を戻し、ニコル・ボーラスを裏切るために。

全てが終わった後に2人でブリキ通りの市場/Tin Street Marketの本屋に行き、コーヒーを飲み交わす約束を交わしながら、"ギルドパクトの体現者"ジェイス・ベレレンは、"海賊船「喧嘩腰」号の船長"ヴラスカの記憶を預かった。そして不滅の太陽はイクサランから持ち去られた[2]

  • 「記憶(手札)が失われるが、呪文が解けた時に還ってくる」という一連の効果は、上記のストーリーを反映したものである[1]

脚注

  1. 1.0 1.1 A Rivals Like No Other, Part 2/他ならぬ『相克』 その2(Making Magic 2018年1月15日 Mark Rosewater著)
  2. Sabotage/妨害工作(Magic Story 2018年1月31日 R&D Narrative Team著)

参考

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