アーキタイプ

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(midrangeの訳語を直近の公式訳(http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/023801/)に合わせて変更)
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'''アーキタイプ'''(''Archetype'')とは、原型、雛形の意。転じて[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]においては、[[デッキ]]のコンセプトや動きを加味した”根本の構成”のことを指す。
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'''アーキタイプ'''(''Archetype'')とは、原型、雛形の意。転じて[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]においては、[[デッキ]]のコンセプトや動きを加味した“根本の構成”のことを指す。
  
意味が[[デッキタイプ]]と似通っているが、こちらの方がより固定的又は根幹的な意味合いが強い。たとえば[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]といえばその中には[[赤緑]]の[[ステロイド]]も[[緑白]]の[[メロン]]も含まれるし、[[コントロール (デッキ)|コントロール]]といえば[[青白コントロール]]も[[黒コントロール]]も含まれる。言い換えれば、コントロールというアーキタイプの中に青白コントロールや黒コントロールといった様々なデッキタイプが存在する、といったところか。
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意味が[[デッキタイプ]]と似通っているが、こちらの方がより固定的または根幹的な意味合いが強い。例えば[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]といえばその中には[[白単色デッキ|白単色]]の[[白ウィニー]]も[[赤緑]]の[[ステロイド]]も含まれるし、[[コントロール (デッキ)|コントロール]]といえば[[青白コントロール]]も[[黒コントロール]]も含まれる。言い換えれば、コントロールというアーキタイプの中に青白コントロールや黒コントロールといった様々なデッキタイプが存在する、といったところか。
  
 
==主な分類==
 
==主な分類==
 
===R&Dによる分類===
 
===R&Dによる分類===
近年では6つのアーキタイプによる分類が提唱されている。
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[[2012年]]の公式記事[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/rc/188 Zero to Sixty]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/rc/023798/ ゼロからのデッキ構築]と[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/207 Ah Yes. Very Standard.]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/003700/ まさしくスタンダードだ]において、6つのアーキタイプによる分類が示された。
*'''[[ビートダウン (デッキ)|アグロ]]''':最序盤から[[軽い]]脅威を[[展開]]し、速やかに[[対戦相手]]を倒す。
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*'''[[ミッドレンジ|中速]]''':1[[ターン]]目の[[マナ・クリーチャー]]などから、3~6[[マナ]]域の脅威を展開する。
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*'''[[アグロ]]''':最序盤から[[軽い]]脅威を[[展開]]し、速やかに[[対戦相手]]を倒す。
*'''[[ランプ]]''':序盤は[[マナ加速]]を連打し、そこから少数の[[重い]]脅威を展開する。
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*'''[[ミッドレンジ]]''':3~6[[マナ]]域の脅威を攻防に回して戦う。[[マナ加速]]を伴うこともある。
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*'''[[ランプ]]''':序盤はマナ加速を連打し、そこから少数の[[重い]]脅威を展開する。
 
*'''[[コンボデッキ|コンボ]]''':特定の[[カード]]の組み合わせなど、変わった戦略で[[勝利]]を目指す。
 
*'''[[コンボデッキ|コンボ]]''':特定の[[カード]]の組み合わせなど、変わった戦略で[[勝利]]を目指す。
 
*'''[[コントロール (デッキ)|コントロール]]''':対戦相手の脅威を妨害し続け、最後には少数の脅威で[[ゲーム]]を終わらせる。
 
*'''[[コントロール (デッキ)|コントロール]]''':対戦相手の脅威を妨害し続け、最後には少数の脅威で[[ゲーム]]を終わらせる。
 
*'''[[ビート・コントロール|撹乱的アグロ]]''':脅威を展開し、それに対する[[除去]]と対戦相手の脅威を、[[打ち消す|カウンター]]などで妨害しながら戦う。
 
*'''[[ビート・コントロール|撹乱的アグロ]]''':脅威を展開し、それに対する[[除去]]と対戦相手の脅威を、[[打ち消す|カウンター]]などで妨害しながら戦う。
  
特にスタンダードでは「アグロ」「中速」「コンボとランプ」「コントロールと撹乱的アグロ」がそれぞれメタゲームの1/4ずつを占めるのが理想であり、この6つには以下の相性関係が成立する。
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この6つには以下の相性関係が成立する。特に[[スタンダード]]では、「アグロ」「ミッドレンジ」「コンボとランプ」「コントロールと撹乱的アグロ」がそれぞれ[[メタゲーム]]の1/4ずつを占めるのが理想とされている。
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*アグロは、遅いコントロールに強く、また[[クリーチャー]]の量と質で勝るため撹乱的アグロに強い。
 
*アグロは、遅いコントロールに強く、また[[クリーチャー]]の量と質で勝るため撹乱的アグロに強い。
 
*コントロールと撹乱的アグロは、少数の遅い脅威を妨害できることからコンボとランプに強い。
 
*コントロールと撹乱的アグロは、少数の遅い脅威を妨害できることからコンボとランプに強い。
*コンボとランプは、速度も妨害手段も不足している中速に強い。
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*コンボとランプは、速度も妨害手段も不足しているミッドレンジに強い。
*中速は、クリーチャー戦において1体1体の性能差で分があるためアグロに強い。
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*ミッドレンジは、クリーチャー戦において1体1体の性能差で分があるためアグロに強い。
  
これらの分類は不変ではなく、例えばコントロールはクリーチャー除去を[[積む]]ことでアグロに強くなるなど、メタゲームを正確にモデル化することはできない。しかし、このモデルはデベロップに多くの洞察力を与え、メタゲームのバランスを保つことに寄与している。
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これらの分類・相性は絶対的なものではなく、例えばコントロールはクリーチャー除去を[[積む]]ことでアグロに強くなるなど、メタゲームを正確にモデル化することはできない。しかし、このモデルは[[デベロップ・チーム|デベロップ]]に大きな洞察力を与え、メタゲームのバランスを保つことに寄与している。
 
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詳細は公式記事[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/rc/188 Zero to Sixty]や[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/207 Ah Yes. Very Standard.]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/003700/ まさしくスタンダードだ]を参照。
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===3大アーキタイプ===
 
===3大アーキタイプ===
過去には長い間、主に[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]・[[コントロール (デッキ)|コントロール]]・[[コンボデッキ]]の3タイプに分類されてきた。この分類にもそれぞれ得意な相手と苦手な相手が存在する。
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過去には長い間、主に[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]・[[コントロール (デッキ)|コントロール]]・[[コンボデッキ]]の3タイプに分類されてきた。この分類にもそれぞれ得意な相手と苦手な相手が存在する。
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*ビートダウンは、妨害される前に優位に立てるためコントロールに強い。
 
*ビートダウンは、妨害される前に優位に立てるためコントロールに強い。
 
*コントロールは、[[コンボパーツ]]を狙い撃ちできるためコンボデッキに強い。
 
*コントロールは、[[コンボパーツ]]を狙い撃ちできるためコンボデッキに強い。
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===Floresによる分類===
 
===Floresによる分類===
[[Mike Flores]]は[http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,en Finding the Tinker Deck][http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,ja Tinker デッキへの探求])のなかでこう述べている。<br/>いわく、マジックのアーキタイプとして挙げられるのは以下の9つであり、新たに作られるデッキもこの9つのアーキタイプの内のどれかに属する。
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[[Mike Flores]]は[http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,en Finding the Tinker Deck]/[http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,ja Tinker デッキへの探求]の中でこう述べている。いわく、マジックのアーキタイプとして挙げられるのは以下の9つであり、新たに作られるデッキもこの9つのアーキタイプのうちのどれかに属する。
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*[[カウンタースリヴァー]]に代表される[[クロック・パーミッション]]
 
*[[カウンタースリヴァー]]に代表される[[クロック・パーミッション]]
 
*[[ストームネクロ]]に代表される[[引く|ドロー]]と[[マナ]]効率を追求したデッキ
 
*[[ストームネクロ]]に代表される[[引く|ドロー]]と[[マナ]]効率を追求したデッキ

2013年11月27日 (水) 20:53時点における版

アーキタイプ(Archetype)とは、原型、雛形の意。転じてマジックにおいては、デッキのコンセプトや動きを加味した“根本の構成”のことを指す。

意味がデッキタイプと似通っているが、こちらの方がより固定的または根幹的な意味合いが強い。例えばビートダウンといえばその中には白単色白ウィニー赤緑ステロイドも含まれるし、コントロールといえば青白コントロール黒コントロールも含まれる。言い換えれば、コントロールというアーキタイプの中に青白コントロールや黒コントロールといった様々なデッキタイプが存在する、といったところか。

目次

主な分類

R&Dによる分類

2012年の公式記事Zero to Sixty/ゼロからのデッキ構築Ah Yes. Very Standard./まさしくスタンダードだにおいて、6つのアーキタイプによる分類が示された。

この6つには以下の相性関係が成立する。特にスタンダードでは、「アグロ」「ミッドレンジ」「コンボとランプ」「コントロールと撹乱的アグロ」がそれぞれメタゲームの1/4ずつを占めるのが理想とされている。

  • アグロは、遅いコントロールに強く、またクリーチャーの量と質で勝るため撹乱的アグロに強い。
  • コントロールと撹乱的アグロは、少数の遅い脅威を妨害できることからコンボとランプに強い。
  • コンボとランプは、速度も妨害手段も不足しているミッドレンジに強い。
  • ミッドレンジは、クリーチャー戦において1体1体の性能差で分があるためアグロに強い。

これらの分類・相性は絶対的なものではなく、例えばコントロールはクリーチャー除去を積むことでアグロに強くなるなど、メタゲームを正確にモデル化することはできない。しかし、このモデルはデベロップに大きな洞察力を与え、メタゲームのバランスを保つことに寄与している。

3大アーキタイプ

過去には長い間、主にビートダウンコントロールコンボデッキの3タイプに分類されてきた。この分類にもそれぞれ得意な相手と苦手な相手が存在する。

  • ビートダウンは、妨害される前に優位に立てるためコントロールに強い。
  • コントロールは、コンボパーツを狙い撃ちできるためコンボデッキに強い。
  • コンボデッキは、コンボパーツ対策が少ないビートダウンに強い。

当然、あくまでも基本であり、デッキの組み方やメタゲームによってはコントロールに強いコンボデッキや、コンボの完成速度を上回る圧倒的速さで粉砕するビートダウンなど、強弱が逆転することも少なくない。

Floresによる分類

Mike FloresFinding the Tinker Deck/Tinker デッキへの探求の中でこう述べている。いわく、マジックのアーキタイプとして挙げられるのは以下の9つであり、新たに作られるデッキもこの9つのアーキタイプのうちのどれかに属する。

参考

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