サルコマイトのマイア/Sarcomite Myr
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Sarcomite Myr / サルコマイトのマイア (2)(青)
アーティファクト クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) マイア(Myr)
アーティファクト クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) マイア(Myr)
(2):サルコマイトのマイアはターン終了時まで飛行を得る。
(2),サルコマイトのマイアを生け贄に捧げる:カードを1枚引く。
ミラディン・ブロック以来久々の登場となるマイアであり、マジック史上初の、マナ・コストに色マナを含むアーティファクト・クリーチャー。
未来予知のタイムシフトは前例のない様々な種類のカードが登場しているが、有色アーティファクト・クリーチャーであるという点に関してはギルド渡りの急使/Transguild Courierという先輩がいるのでそれ程目新しいわけではない。しかし、ギルド渡りの急使は特性定義能力によって色を得ていたのに対し、このカードはマナ・コストに色マナを含むがゆえに色を持ち、その点においては革新的であるといえる。
肝心のクリーチャーとしての性能は、3マナ2/1と心許ないが、青とアーティファクトの組み合わせでは仕方ない。
リミテッドでの中盤以降ではパワー2のフライヤーとしてクロックを形成できるので、標準よりやや上の戦力になる。後者の能力は「戦場からサイクリングする」というウルザズ・デスティニーの懐かしの能力で、当時のルールでは当て逃げのテクニックに用いることができた。チャンプブロックの際などに使用できればアドバンテージを失わないため、比較的有用だろう。
- 真鍮の秘書/Brass Secretaryとこそこそ歩くスカージ/Slinking Skirgeの間をとったようなデザインである。
- 枠のデザインは外枠が銀で内枠が青と、ある意味混成カードっぽい。
- 「サルコマイト/Sarcomite」は、「肉、筋肉」を意味する「sarc-」と、「生産物」あるいは「肉体の一部、肉体に含まれる成分」の意味の「-ite」を合わせた造語と思われる(フレイバー・テキストやイラストから機械と肉の混じりあった身体を持つことが判別可能。他のマイアと違って色を持つのは完全な無機物でないことのあらわれか)。
- 公式サイトコラムにおいて、これは「ファイレクシア/Phyrexiaに汚染されたマイア」として描かれており、新たなるファイレクシアを予見させるカードであったことが語られている。また、アラーラの断片のエスパー/Esperのテーマとして登場した「有色アーティファクト」はこのカードが元となっている[1]。
- ただしこのカード自体はアラーラの断片ブロック、ミラディンの傷跡ブロック、いずれにも再録されていない。アラーラ/Alaraには設定上マイアがおらず、新たなるファイレクシアの有色アーティファクトはファイレクシア・マナを用いるものに統一されているためだろう。
- フレイバー・テキストに登場するファイレクシア人、ブルーディクラッド/Brudicladも後に統率者2018でテルカーの技師、ブルーディクラッド/Brudiclad, Telchor Engineerとしてカード化された。彼自身も有色アーティファクトであり、生成するトークンの色とP/Tはこのカードと同じである。
ああ、確かに酷い光景だった、だがその音ときたら…腱の鳴る音や歯車の軋りで、まるで音楽のようだったよ。― テルカーの技師、ブルーディクラッド
- 2021年6月のオラクル変更でクリーチャー・タイプにファイレクシアンが追加された。
参考
- ↑ Phyrexian Powers: International Mana Mystery(Feature 2011年4月25日 Mark Rosewater著)
- ファイレクシアの力:国際的魔力の神秘(日本語公式による上記の和訳、リンク切れのためInternet Archives)
- カード個別評価:未来予知 / タイムシフト - コモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - コモン