魔力奪取/Drain Power
提供:MTG Wiki
Drain Power / 魔力奪取 (青)(青)
ソーサリー
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分がコントロールするすべての土地のマナ能力を起動する。その後、そのプレイヤーはすべての未消費のマナを失い、あなたはこれにより失われたマナを加える。
今となっては珍しい、青のマナ加速呪文。プレイヤー1人の土地から生み出せるマナをすべて奪って自分のものにする。
一見とんでもないが、ソーサリーなので相手ターンの妨害には使用できない。対戦相手ががんがんマナを使うデッキで2マナ分以下しか土地を残していなければ、これも当然役に立たない。さらに、これを唱えたのに対応して対戦相手にマナを使われることもある。そういう意味では、こちらの行動に対処するためにマナを残したがるパーミッション、コントロール系への対策カードと言えるだろう。
- あくまで、対象プレイヤーに、強制的にマナ能力を起動させるだけであるため、マナ能力を持たない土地はタップできない。
- 対象プレイヤーのマナ・プールにあるマナをそのまま自分のマナ・プールに移動させるため、そのマナが持つ性質(例:氷雪マナ、すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters Allの効果)も残ったままである。
- 対象プレイヤーがマナ能力を起動することになるため、対象が対戦相手ならば、春の鼓動/Heartbeat of Springや魔力のとげ/Manabarbsなどの能力は誘発する。
- 冬の宝珠/Winter Orbなどの土地の自然なアンタップを阻害するカードとのシナジーはかなりいやらしい。
- デュエルファイター刃では、これとほとばしる魔力/Mana Flareを組み合わせ、X火力を放つという豪快なコンボが載っている。
- 2000年3月頃のオラクル更新で、一時期、いったん対象プレイヤーのマナ・プールを空にしてから、失わせたマナと同タイプ・同量のマナを自分のマナ・プールに加えるように変更されていた。この変更によって、元のマナが持つタイプ以外の性質を持ち越すことはできなくなっていた。その後、2010年7月17日のオラクル更新で、第5版のテキストを参考に、マナを移動させる形に戻された。同時に総合ルールに、その処理を適切に行うための条文が加えられた(CR:106.13)。
- 第4版以前は「あなたのマナ・プールに吸い取られる(drains into your mana pool)」と表現していた。
関連カード
- 枯渇/Mana Short - 同じリミテッド・エディションに収録された「対戦相手のマナ・プールを空にする」という機能に特化した青の呪文。インスタントで使うタイミングに幅があることや、マナ能力を持たない土地もタップされるといった違いがある。
- コビトカバ/Pygmy Hippo - サボタージュ能力でこれに似た効果を発揮する。そちらはマナ・プールを空にして、失わせたマナと同量の無色マナを加える。ビジョンズで登場。
- 海賊行為/Piracy - 1ターンだけ他のプレイヤーの土地のマナ能力を起動できるようにするソーサリー(ただしそのマナは呪文にしか使えない)。ポータル・セカンドエイジで登場。
参考
- カード個別評価:第5版 - レア
- カード個別評価:第4版 - レア
- カード個別評価:リバイズド・エディション - レア
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - レア
- カード個別評価:Masters Edition 4 - レア
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方