壊滅の熟達/Devastating Mastery
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ソーサリー
あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、(2)(白)(白)を支払ってもよい。
その(2)(白)(白)のコストが支払われていたなら、対戦相手1人は、自分がコントロールしていて土地でないパーマネント最大2つを選び、オーナーの手札に戻す。
土地でないすべてのパーマネントを破壊する。
白の熟達はパーマネント全体除去。4マナで唱えることもできるが、対戦相手のパーマネントを2つ救出させてしまう。
効果は概ね次元の浄化/Planar Cleansing。色拘束が更に濃くなり、生撃ちがクァドラプルシンボルというのがネックで、多色デッキでは最速の6ターン目に唱えられるかも運に頼る部分がある。一方で代替コストを使えばパーマネント全体除去としては破格の4マナとなるが、一対多交換でカード・アドバンテージを得るという全体除去の旨味を殺す厳しいデメリットとなる。このためコントロールデッキでの安易な採用は難しくなっている。
とはいえ取り逃がす2つのパーマネントも手札に戻させるため、一時的にせよ戦場をリセットできることには違いない。押し潰す触手/Crush of Tentaclesのような全体バウンスと比較しても4マナと軽いため、高速で複数種類のパーマネントを展開する相手が多い環境ならば有効なカードとなる。
登場時のスタンダード環境では、クリーチャー全体除去に限れば軽く色拘束も少ないドゥームスカール/Doomskar、パーマネント全体除去としてもより重いが腐りにくいオンドゥの転置/Ondu Inversionという選択肢があり、土地以外を完全にリセットできるこのカードが特に刺さる場面は環境にそれほどないため、出番は少なかった。
一方、ローテーション後はアゾリウス天啓が緑単アグロ対策としてサイドボードに投入するようになった。緑単アグロはレンジャー・クラス/Ranger Classやエシカの戦車/Esika's Chariotといった強力な非クリーチャー・パーマネントを使用するためドゥームスカールでは対処しきれず、8マナのオンドゥの転置では間に合わない速度を持つためである。
ルール
- (2)(白)(白)を支払うことは代替コストである。マナ・コストを支払うことなく唱えるなど他の代替コストと併用することはできない。
- 「その(2)(白)(白)を支払われていたなら」とは「代替コストを支払うことを選択したなら」という意味である。コストを増減させる効果によって実際に支払うマナが変わっても、それによって効果が変化することはない。
- スタック上の壊滅の熟達がコピーされた場合、代替コストを支払うことを選んだかの選択もコピーされる。
- 対戦相手が戻すパーマネントは解決時に選ぶ。多人数戦の場合、まずあなたが対戦相手1人を選び、そのプレイヤーが自分のコントロールするパーマネントを選び手札に戻す。
関連カード
サイクル
ストリクスヘイヴン:魔法学院の熟達サイクル。単色のインスタントかソーサリーで、マナ・コストより軽い代替コストで唱えることができるが、そうした場合は対戦相手1人に恩恵を与える。稀少度はレア。
- 壊滅の熟達/Devastating Mastery
- 創意の熟達/Ingenious Mastery
- 悪意の熟達/Baleful Mastery
- 白熱の熟達/Fervent Mastery
- 新緑の熟達/Verdant Mastery