稲妻/Lightning Bolt
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マジック初の火力呪文の1つで、最高の火力との呼び声高いカード。また、最古のサイクルを成すカードの1つでもある。
1マナで3点ダメージと効率が非常に高い。タフネス3以下なら4マナ圏(あるいはそれ以上の)クリーチャーまでもインスタントタイミングで除去可能であり、その上、プレイヤー本体にも打ち込めるため、特殊な状況下でない限りまったく無駄にならない。使用制限・デメリットなしの1マナ火力としては破格の高性能。このカード以上のコスト・パフォーマンスを持った火力は、黎明期でさえも作られていないし、今後も作られることはないだろう。
後に多くの亜種が作成されているが性能は下方修正されている。そうしたバランス調整の結果生み出されたショック/Shockと火山の鎚/Volcanic Hammerは、現在の火力の基幹となる後継カードである。
- 初期のマジックにおいてクリーチャー評価(主に酷評)の基準に使われていた。どんなに性能が高いクリーチャーでも、それがタフネス3以下であれば、曰く「所詮稲妻一発で落とされる」というように。
- これと火炎破/Fireblastのおかげで、「赤相手でライフ一桁は秒読み段階」などとすら言われたこともあった。
- 第5版では「カードパワーの割に低コスト」という理由で収録されず、代わりに火葬/Incinerateが収録された(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
利用
上述のように、高いダメージ効率と使い勝手の良さから、赤単から赤をタッチしたデッキまで、多種多様なデッキで活躍した実績を誇る。現在でもなおエターナルにおいて、火炎破などと共にバーンデッキの中核を担っている。
関連カード
サイクル
ブーンズ。マジック黎明期の基本セットに収録されたサイクルであり、すべて1マナで3つ分の何かを発生させる。
- 治癒の軟膏/Healing Salve
- Ancestral Recall
- 暗黒の儀式/Dark Ritual
- 稲妻/Lightning Bolt
- 巨大化/Giant Growth
それぞれ各色の特徴をよく表しているが、そのカードパワーには大きなばらつきがある。
亜種
X火力でない火力は全てこれの亜種といえる。以下には1マナで3点(以上の)ダメージを与えうるカードに絞って例示する。また、1マナ2点ダメージの系譜はショック/Shockを、2マナ3点ダメージの系譜は火葬/Incinerateなどを参照。
- Chain Lightning(コピー)
- 魔力激突/Mana Clash (コイン投げ)
- Goblin Grenade
- 命知らず/Reckless Abandon
- 炎の斉射/Blazing Salvo(懲罰者カード)
- 大音響攻撃/Sonic Seizure
- 癇しゃく/Fiery Temper(マッドネス)
- 熱病の魔除け/Fever Charm(対ウィザード)
- 火花の精霊/Spark Elemental(歩く火力)
- 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
- ふにゃふにゃ/Searing Touch(バイバック)
- 欠片の飛来/Shard Volley
下位互換
これの下位互換は枚挙にいとまがない。
その他
- 初期のジャッジ褒賞カードとしてFoil版が作成されている。この頃はDCIマークが入っていないなど、過渡期を思わせるデザインである。
- このプロモーション・カード、テキスト欄など一切の文字が印刷されていないテストプリントカードが、ウルザズ・デスティニーの日本語版のブースターパックに誤って混入されていたといういわくがある。他にも、セラのアバター/Serra Avatarや、天才のひらめき/Stroke of Genius等にも、同様のカードが発見されている。いずれもサマーマジックのレアカードに匹敵するか、それ以上の高値で取引されていたことがある(Card of the Day - Friday, May 19, 2006参照)。
- カード名をかな表記する場合は「いなづま」ではなく「いなずま」が正しい。
- これはマジックの話で、現代日本語では音韻主義に従って「いなずま」が本則とされているものの、語源を考えて「いなづま」と書いてもかまわない。ただし、一般的な日本語入力システムは「いなづま」から「稲妻」への漢字変換ができないことが象徴しているように、近年はあまり使われない表記である。