転倒の磁石/Tumble Magnet
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アーティファクト
転倒の磁石は、その上に蓄積(charge)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
(T),転倒の磁石から蓄積カウンターを1個取り除く:アーティファクト1つかクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。
氷の干渉器/Icy Manipulatorに似た起動型能力を持つアーティファクト。起動にマナが不要でマナ・コストが1マナ軽いが、回数制限付きで土地はタップできない。
3ターン目という早い段階からボードコントロールをできるのが氷の干渉器にはない強みであり、特に高速ビートダウンに対する時間稼ぎとして有用。逆にこちらが優勢の時には、対戦相手のブロッカーをタップして攻撃を通すのにも使える。また、対コントロールにおいてもマナ・アーティファクトをタップすることで展開を遅らせることができるので、無駄になりづらい。
スタンダードではまずターボランド系のデッキのサイドボードに採用された。ビートダウンの攻勢を減速させる他、反逆の印/Mark of Mutinyでこちらのフィニッシャーを奪ってトドメを刺すプレイングに対しても有効な対策となる。蓄積カウンターを使い切る頃にはフィニッシャーが戦場を制圧しているはずなので、使い捨てでも特に問題にならない。
その後環境が変化し、饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famineなどの色に対するプロテクションを与える装備品が蔓延してくると、無色であるという点が改めて評価され、様々なコントロールデッキのサイドボード、時にはメインデッキから採用されるに至った。特に青黒テゼレットでは主力の一枚として活躍している。蓄積カウンターを使い切ったあとにもボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolasの忠誠度能力によって5/5のクリーチャーとして戦力に転用できるので、デメリットがほとんど帳消しになる形となっている。
- 基本的に3回限定の使い捨てとなるが、増殖やバウンスなどでサポートすればより長く使うこともできる。
- ミラディンの傷跡初出時はコモンだったが、モダンマスターズ2015再録時にアンコモンに変更された。
- イラストは同カード・セットが初出の三角護符サイクルと類似しているが(回復の三角護符のイラスト)、これは3つの蓄積カウンターを用いるという共通点からクリエイティブ・チームが両者を関連づけたため。
脚注
- ↑ Six Secrets Behind the Sets/舞台裏の六つの秘密(Savor The Flavor 2011年3月16日 Doug Beyer著)
参考
- カード個別評価:ミラディンの傷跡 / ミラディン陣営 - コモン
- カード個別評価:ダブルマスターズ - コモン
- カード個別評価:モダンマスターズ2015 - アンコモン