マナ能力
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マナ能力/Mana Abilityは、特殊なルールが与えられた能力の分類であり、以下の2種類の能力を指す。
- マナを加えうる効果を持つ起動型能力で、忠誠度能力ではなく、かつ対象を取りえないもの。起動型マナ能力。
- 起動型マナ能力、もしくはマナがプレイヤーのマナ・プールに加えられることを誘発条件とする、マナを加えうる効果を持つ誘発型能力のうち対象を取りえないもの。誘発型マナ能力。Caged Sun / かごの中の太陽 (6)
アーティファクトかごの中の太陽が戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。
あなたがコントロールする、その選ばれた色のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
いずれかの土地の能力によりあなたのマナ・プールにその選ばれた色のマナが1点以上加えられるたび、その色のマナ1点を追加で加える。
解説
マナ能力はスタックに乗らず、直ちに解決される。そのため打ち消すなど、マナ能力に対応して何かすることはできない。彩色の宝球/Chromatic Sphereのように、そのマナ能力がマナを生み出す以外のこと(カードを引く、ライフを得るなど)をする場合、それもマナ能力の一部として、スタックに乗らずに直ちに処理される。
また、優先権ルールの例外として、呪文を唱えたり能力を起動したりしている間や、解決中にマナの支払いを求められた時にもマナ能力を起動できる。ただし、ごく一部のマナ能力は上記の例外の状況で起動できると不都合があるため、起動できるタイミングがインスタント・タイミングに限定されている(ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondなど。それでもスタックに乗らずに処理されることに変わりはない)。
起動型マナ能力は、それが解決するまでの間に同じ能力を起動できないという制限がある。マナ能力は起動したら即座に解決されるため、これは「マナ能力のコストの支払い中は同じ能力を起動できない」と同義。
- 暗黒の儀式/Dark Ritualや煮えたぎる歌/Seething Songなどの、マナを生み出す「呪文」はマナ能力ではない。
- ゲームの状況により、マナ能力からマナが生み出せなくなることがあるが、この場合もマナ能力であることには変わりはない。
- 例:あなたがクリーチャーをコントロールしていない場合でも、あなたのコントロールするガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleの緑マナを生み出す能力はマナ能力である。
- 忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Godsなどの可変個の対象を取る能力は、その対象の数が0だったとしても対象を取りうる能力であることに変わりはないため、マナ能力ではない。
- マナを生み出す誘発型能力であっても、起動型マナ能力やマナがプレイヤーのマナ・プールに加えられることが誘発条件でないなら、それはマナ能力ではない。そのような能力は通常通りスタックに乗り、解決を待つ。例としてはエラダムリーのぶどう園/Eladamri's Vineyardなどが挙げられる。上の花盛りの春/Vernal Bloomとの違いに注目。
- イクサランでの総合ルール更新以前は、「マナがマナ・プールに加えられることによって誘発すること」は誘発型マナ能力の定義に無かった。(→かごの中の太陽/Caged Sun)
- 陰極器/Cathodionとクラーク族の火焚き/Krark-Clan Stokerの組み合わせなど、ややこしい状況が発生する時もある。現在では、陰極器/Cathodionの誘発型能力はマナ能力を誘発条件として指定されていないため、誘発型マナ能力の定義には当てはまらない。
- 非常に多い間違いであるが、「コストにマナが必要な能力」のことではない。