衝動/Impulse
提供:MTG Wiki
ライブラリーの一番上の4枚から好きなカードを手札に加えられる、限定的なサーチを行うインスタント呪文。
土地が足りなければ土地を、呪文が欲しければ呪文を、高確率で探し出せるため、デッキの安定に大きく貢献する。渦まく知識/Brainstormと比べると、1マナ重い代わりにライブラリーを見れる枚数が1枚増えた上にドローが停滞することは無いが、見た中に必要なカードが2枚以上あってもライブラリーの一番下に置かなくてはならない。
スタンダードではカウンターハンマー・トリコロール・プロスブルームなどに採用された。エクステンデッドでも渦まく知識と併用、あるいはシャッフル手段が少ないこともあって優先されて採用されることもあった。中速のコンボデッキなどでも、コンボパーツを揃えるため採用されることがある。
- 開発部では「ライブラリーの一番上のn枚からカード1枚を選んで手札に加える」効果を「カード濾過/card filtering」[1]あるいはこのカードから「衝動/impulsing」[2]と呼んでいる。
- 濾過系カードの祖ながらも既に完成形と言え、カードパワーは高い。初出以降特殊セット以外で再録されていないばかりか、類似カードも基本的に下方修正版である(→#関連カード)。特に、見る枚数が1枚減った予期/Anticipateはタルキール龍紀伝以降のスタンダードの定番カードであり、変形版の基準となっている。
- このあたりは新たな芽吹き/Regrowthと喚起/Recollectの関係にも通じる。
- ビジョンズ版のカード(カード画像)には、「その後、ライブラリーを切り直す」という1文が追加されてしまっているが、これは誤りであり、エラッタが出ている。切り直してはならない。
- 2001年11月のフライデー・ナイト・マジックで、プロモーション・カードになった。
- From the Vault:Twentyに1997年を代表する1枚として収録され、新規イラストが与えられた。迅速vs狡知やバトルボンドにも同じイラストで収録されている。
関連カード
主な亜種
特に効果やマナ・コストが近いものを記す。その他の似た効果のカードは濾過を参照。ライブラリーを見るだけで、手札に加えられないクリーチャーの亜種は物知りフクロウ/Sage Owlを参照。
- 巧みな軍略/Strategic Planning - 1U。ソーサリーになり、見る枚数が1枚減ったが、選ばなかったカードはすべて墓地に置く。(ポータル三国志)
- 俗世の相談/Worldly Counsel - 1U。インスタント。版図の数だけ見て1枚加える。(インベイジョン)
- 予言の稲妻/Prophetic Bolt - 3UR。インスタント。4枚見て1枚加える。4点火力つき。(アポカリプス)
- 時間の把握/Telling Time - 1U。インスタント。3枚見て、手札、ライブラリーの上、ライブラリーの下にそれぞれ置く。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 盗人の運命/Thieves' Fortune - 2U。部族インスタント。4枚見て1枚加える。徘徊で1マナで唱えることができる。(モーニングタイド)
- 孤独な亡霊/Lone Revenant - 3UU。クリーチャー。プレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび単騎だと4枚見て1枚加える。(アヴァシンの帰還)
- 予期/Anticipate - 1U。インスタント。3枚見て1枚加える。見る枚数が1枚減った下位互換。(タルキール龍紀伝)
- 至高の意志/Supreme Will - 2U。インスタント。モードの一つで、4枚見て1枚加える。(破滅の刻)
- 可能性の揺らぎ/Shimmer of Possibility - 1U。ソーサリーになり、ライブラリーの下に置くカードの順番が無作為になった下位互換。(ラヴニカの献身)
脚注
- ↑ メカニズム的カラー・パイ 2017年版(Making Magic 2017年6月5日)
- ↑ こぼれ話:『基本セット2019』(Making Magic 2018年7月30日)
- ↑ Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2015年4月12日)