オゾリス/The Ozolith
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クリーチャーの上に置かれたカウンターを溜め、またクリーチャーに与える伝説のアーティファクト。
大抵は+1/+1カウンターを扱うことになるが、同時に登場したキーワード・カウンターによってより幅広い強化も行える。各種カウンターを扱うクリーチャーのネックとなる除去のリスクを低減し、除去されるたびに次に出てくるクリーチャーが強化されていく形となる。一度まとまった数のカウンターを確保すれば、以降はクリーチャーの供給が途切れなければ常にフィニッシャーが1体いる状態が続くようになり、圧倒的なボード・アドバンテージを望める。デッキの方向性と合ってさえいれば置くだけでよい性能ながら、これ自体は1マナと非常に軽いのが優秀。
戦場を離れることが条件なので、オゾリス自体の除去以外でカウンターが失われる心配は基本的にないが、クリーチャーが除去されてカウンターが移らなければ新たに分配することはできないので擬似除去には弱い。
モダンでは鱗親和で採用される。電結の荒廃者/Arcbound Ravagerや電結の働き手/Arcbound Workerといった接合持ちとシナジーしており、乗っている+1/+1カウンターを実質倍にすることができる。特に電結の荒廃者との相性は抜群であり、墨蛾の生息地/Inkmoth Nexusや歩行バリスタ/Walking Ballistaに+1/+1カウンターを載せ替えれば勝利は目前だろう。
リミテッドでは直接的にシナジーする要素はキーワード・カウンターの存在くらいだが、主に変容関連によって+1/+1カウンターを扱うカードはそれなりにあり、デッキ次第ではあるが機能させるのはそう難しくない。特にキヅタの精霊/Ivy Elementalや明確なシナジーカードである結晶の巨人/Crystalline Giantと合わせられると嬉しい。ただし平和な心/Pacifismや捕獲球/Capture Sphereといった優良コモン擬似除去が存在するので、可能なら対策も用意しておきたい。
ルール
- 1つ目の能力はカウンターを動かすのではなく、クリーチャーに置かれていた各カウンターと同種のものを新たにオゾリスの上に置く。オゾリス以外で戦場を離れたクリーチャーの上に置かれていたカウンターの個数を参照する能力があったなら、その能力は、オゾリスの能力に影響されることなく上に置かれていたカウンターの個数を参照することになる。何らかの方法でオゾリスを2つ以上コントロールしていたなら、それぞれのオゾリスの上に同じ数のカウンターが置かれることになる。
- オゾリスの上に+1/+1カウンターなどの+X/+Yカウンターが置かれていても、オゾリスがクリーチャー化しなければ意味を持たない。
- オゾリスの上にキーワード・カウンターが置かれていれば、オゾリスは該当するキーワード能力を持つ。
- ほとんどのものは意味を持たないが、呪禁と破壊不能はクリーチャー化しなくとも機能するし、炎の一斉攻撃/Flame Fusilladeなどと組み合わせれば接死と絆魂も効果を発揮する。
- 同じキーワード・カウンターの2個目以降は通常無意味だが、それでも個数を記録しておくこと。例えば「無情な行動/Heartless Actで能力を失わされにくい」という形で役に立つことがある。
- 2つ目の能力はオゾリスの上に置かれているカウンターすべてを移動する。一部だけを移動することはできない。
- 2つ目の能力の解決前にオゾリスが戦場を離れたなら、カウンターは消滅しており移動することはない。
- -1/-1カウンターや怪物の災厄、チェビル/Chevill, Bane of Monstersの賞金カウンターなど、不利なカウンターも蓄積することに注意。
ストーリー
オゾリス/The Ozolithは、イコリア/Ikoriaでも最大級の水晶の集合体(イラスト)。ドラニス/Drannithの遥か北に位置する。
ビビアン/Vivienはこの次元/Planeの生物たちが突然の変容や進化を起こすことに気づく。彼女とルーカ/Lukkaはこのような変化の発生源を追い、オゾリスと呼ばれる巨大な水晶の集合体のもとに辿り着いた。ルーカは水晶の中から彼に呼びかけてくる、脈打つエネルギーを感じ取った[1]。
それがねじれているように、周囲の命もまたねじれている。
- 小説『Ikoria: Lair of Behemoths – Sundered Bond』における描写はこれと異なる。ルーカはオレンジ色の水晶オゾリスと、ドラニスを攻撃する怪物たちの幻視を見た。ルーカは故郷ドラニスを守り、故郷に再び認めてもらうため、ビビアンは追っていたプレインズウォーカー/Planeswalkerの陰謀を阻止するため、共にオゾリスを目指す。