深海住まいのタッサ/Thassa, Deep-Dwelling
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テーロス還魂記のタッサ/Thassa。自分のクリーチャーを明滅させる誘発型能力と他のクリーチャーをタップする起動型能力を持つ、神・クリーチャー・エンチャント。
テーロス・ブロック期のスタンダードで青単信心の軸としてガンガン顕現して活躍した海の神、タッサ/Thassa, God of the Seaとは異なり、タイミングは限定されるがノーコストの明滅とタッパーとしての機能で戦場をコントロールする方向性が強いカードに仕上がっている。4マナの破壊不能エンチャントが明滅効果を持つという点だけ見てもマナ・コスト相応で、シナジーないしコンボできるカードも豊富にあり幅広い活躍が期待できる。
特に1枚で信心達成&明滅でETB能力の使い回しが可能な秘儀術師のフクロウ/Arcanist's Owlとは抜群の好相性。その他、ゲームを決定づけられる裏切りの工作員/Agent of Treacheryの使い回しが同色では目立つ。また、初子さらい/Claim the Firstbornやアクロス戦争/The Akroan Warなどの一時的なコントロール奪取手段でも奪ったクリーチャーを自分のコントロール下で出し直して固定させることができ、かなりのやりたい放題が可能。恒久的なタッパーとしてもやや要求マナは多いが、タッサの触れられない飛行クリーチャーの対処やブロッカー除去などに一役買う。信心デッキであればニクスの睡蓮/Nyx Lotusなどは良いマナ提供元となる。
総合して強力なカード。他のこの手のコンボ系エンチャントと異なり、展開が上手くいけば自分自身が顕現して6点クロックとなって勝ち筋を補強できるのも強み。
リミテッドでは他のカードのETB使い回しが出来る体制が整えばほぼ勝ちなボム。
- 裏切りの工作員は名パートナーであるとともに天敵でもある。裏切りの工作員でタッサを奪われるとそのまま対戦相手の方で使い回しコンボが成立してしまう。
- 誘発型能力は妖術師の衣装部屋/Conjurer's Closetとほぼ同じもの。比較すると青マナが1つ要求されるとはいえ、点数で見たマナ・コストが下がり、破壊不能とタップする能力が付き、さらにクリーチャーになることも可能と大盤振る舞いである。
ルール
- サイクル共通のルールについては、神 (テーロス・ブロック)#ルールを参照。
関連カード
- 海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea
- 深海住まいのタッサ/Thassa, Deep-Dwelling
サイクル
テーロス還魂記の神サイクル。伝説のクリーチャー・エンチャントで、各色に1枚ずつと多色に2枚存在する。破壊不能を持ち、対応する色への信心が一定数(単色は5、多色は7)未満になるとクリーチャーではなくなる。稀少度は神話レア。
- 太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned(白)
- 深海住まいのタッサ/Thassa, Deep-Dwelling(青)
- 荒涼とした心のエレボス/Erebos, Bleak-Hearted(黒)
- 青銅血のパーフォロス/Purphoros, Bronze-Blooded(赤)
- 鋭い目、ナイレア/Nylea, Keen-Eyed(緑)
- 運命の神、クローティス/Klothys, God of Destiny(赤緑)
- 埋葬布を纏う者、エイスリオス/Athreos, Shroud-Veiled(白黒)
開発秘話
新しいタッサは初代タッサ同様、デッキの基柱となるカードを目指して作られた一方で、ビートダウンデッキのアタッカーという同じ役割を繰り返すことは避けられた。当初は起動型能力で明滅を行っていたが、除去や打ち消しのETB能力と組み合わせてソフトロックを起こす可能性があったため、誘発型能力に移された[1]。
ストーリー
他の神の痕跡を消し去ろうとするヘリオッド/Heliodに反発し、神々の戦に加わったタッサ/Thassa。自らの勇者としてカラフィ/Callapheを選び、亜神へと変える。
詳細はタッサ/Thassaを参照。
- イラストでは、キオーラ/Kioraに奪われた二叉槍デケーラ/Dekellaに代わる新たな武器(ギリシャ風の銛)を所持している[2]。
脚注
- ↑ M-Files: Theros Beyond Death – White, Blue, Black/Mファイル『テーロス還魂記』編・白青黒(Play Design 2020年1月24日 Jadine Klomparens著)
- ↑ Zack StellaのTwitter