謙虚/Humility
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クリーチャーをすべて1/1のバニラにしてしまうエンチャント。シンプルな効果に反してカード・タイプを変更するカードと絡むと厄介な相互作用を引き起こし、数々のルール的問題の火種となっていた問題児。
オパール色の輝き/Opalescenceと絡んだ通称「Op-Op-Hu問題」は多くのジャッジを悩ましてきた。種類別のルールにより、今はややこしくてもきちんと特性が決まる。
テンペスト・ブロック構築で登場したヒューミリティオアリムというデッキのキーカード。また、自然の反乱/Nature's Revoltとの土地封殺コンボデッキも作られたことがある。
レガシー環境においては、サイクリングバーンによく採用されている。稲妻の裂け目/Lightning Riftやめった切り/Slice and Diceと組む事で、対戦相手のクリーチャーを根絶やしにできる。
ルール
- 能力を失わせる効果は種類別の第6種、基本のパワーとタフネスを1/1にする効果は第7種bである。
- 謙虚が戦場に出ているときにミシュラランドをクリーチャー化すると、ミシュラランド自身の効果によって与えられた基本のP/Tと能力を持つが、それ以前に持っていた能力、つまりマナ能力とクリーチャー化能力を失う。例えばフェアリーの集会場/Faerie Conclaveは、飛行を持つ青の2/1のフェアリー・土地・クリーチャーとなる。
- クリーチャー化した後に謙虚が戦場に出たならタイムスタンプにより1/1能力無しになる。
- 一時期は1/1のバニラになっていた。
- 機体は搭乗でクリーチャー化すると印刷されたP/Tを上書きされるため1/1になってしまう。
- 謙虚が戦場に出ているときに、変異コストを支払ってクリーチャーを表向きにすることはできない。変異能力を失うことにより、変異コストも存在しなくなるためである。
その他
- 地味に0/1のクリーチャーはパワーアップする。そのため、0/1のトークンを出すカリブー放牧場/Caribou Rangeやダイアモンドの万華鏡/Diamond Kaleidoscopeと組み合わせて用いられることもあった。
- CIPやPIGも誘発しない。そのため、nWoなどの対策としてサイドボードに採用される事も。
- 結構な回数オラクルが変更されているカード。ルール文章は二転三転しており、一時期、『謙虚は「すべてのクリーチャーは1/1である。」を得る。』というややこしいテキストを持っていたことがある。
- このオラクル変更には種類別のルールも大きく関係している。
- 回り回って基本セット2015発売まではほぼ印刷時のテキストに戻っていた。(ただしオラクルでは非常に微妙な違いがある)
- 2014年7月のオラクル更新時に「基本のパワーとタフネス」のテンプレートが追記され、現在に至る。
- 後に、能力を失わせはしないが他のクリーチャーを1/1にしてしまう畏敬の神格/Godhead of Aweが登場している。
参考
- Mistakes_ I’ve Made a Few (Making Magic 2002年11月11日 Mark Rosewater著)
- Make No Mistake (Making Magic 2003年11月10日 Mark Rosewater著)
- M:tGやっちまった小咄集(Braingeyser、上の記事の和訳)
- TEMPEST PLAYTEST CARDS(Magic Arcana 2015年4月28日)
- 種類別
- 再録禁止カード一覧(再録禁止カード)
- カード個別評価:テンペスト - レア
- カード個別評価:Tempest Remastered - 神話レア