タイプ的
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部族(Tribe)とは、クリーチャー・タイプをいう俗称。もしくはクリーチャー・タイプを重視したデッキやシステムのこと。後者の場合は「部族デッキ」「部族システム」と言う場合が多い。
クリーチャー — エルフ(Elf)
他のエルフ(Elf)・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに、森渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが森(Forest)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
2/2インスタント
ゾンビ(Zombie)でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。あなたの墓地にあるゾンビ・カードを最大1枚まで対象とし、それをあなたの手札に戻す。
部族システムを初めて各色に体系立てて採用したエキスパンションがフォールン・エンパイアである。その後、ホームランド、オンスロート・ブロック、神河ブロック、ローウィン・ブロック、イニストラード・ブロックなどで推奨されている。特にオンスロート・ブロックとローウィン・ブロックは部族デッキを組むように強調してデザインされたブロックである。
もっとも、アルファ時代からいくつかのロード(ゴブリンの王/Goblin Kingなど)を筆頭にした部族デッキはあったし、ことゴブリンについてはザ・ダークで関連カードが多く作られている。長い歴史を持つ、由緒正しいシステムだといえる。
オンスロート・ブロックには兵士、ウィザード、ゾンビ、ゴブリン、エルフなどに強力な部族カードが多数収録された。当時、開発部は多様な部族ウィニーやウィザード・コントロールが大活躍すると思っていたらしいが、その予定はサイクリングバーンの誕生で大きく狂ってしまった。とはいえ完全に失敗したというわけでは無く、リミテッドではある程度狙い通りに部族間対立を作ることに成功した。また構築でも、ほぼ全ての環境で大活躍しているゴブリンデッキを筆頭に、エルフデッキ、ゾンビデッキ、クレリックデッキなどは戦果を残している。
神河ブロックでは、スピリット(神)とそれ以外の部族との二極対立がテーマになり、スピリットを利用する、または逆に対抗するというカードが多く作られ、これによって種族がスピリットか否かということが非常に大きな意味を持つことになった。また当時のスタンダードおよび神河ブロック構築ではウィザードデッキである呪師コントロールが高い安定性を見せ、活躍している。
ローウィン・ブロックでは、ローウィンでは種族(キスキン、フェアリー、マーフォーク、ゴブリン、エルフ、巨人、ツリーフォーク、エレメンタル)に、モーニングタイドでは職業(ならず者、シャーマン、兵士、戦士、ウィザード)に、それぞれ焦点があてられた。そのデザインの徹底ぶりは、種族間の関係性を優先して、従来の色の関係性(友好色/対抗色、5色のバランスなど)を一部で崩しているほど。
イニストラード・ブロックでは、大テーマである「ホラー」を表現するためのサブテーマとして用いられ、モンスターの代表格である吸血鬼・狼男・ゾンビ・スピリットと、それらの犠牲となる人間の5つが取り上げられた。特に人間を部族として強調するのは初の試みである。
- 数こそ少ないが、スピリット以外でも特定の部族に強いカード(ドワーフ兵士/Dwarven Soldierなど)や、特定の部族に弱いカード(フラーグのゴブリン/Goblins of the Flargなど)は存在する。
- 同一の部族をコストとするカードは多々あるが、特定の部族をコストとすることで効果を強化するソーサリーやエンチャントもある(スラルとTourach's GateおよびSoul Exchangeなど)。