ミルストーリー
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ミルストーリー(Millstory)は、青白コントロールの一種。デッキ名は、石臼/Millstoneと物語の円/Story Circleそれぞれの英語名から。
概要
防御手段として神の怒り/Wrath of Godに加え物語の円/Story Circleを採用、エンドカードには数枚の石臼/Millstoneを使ったデッキ。
エンチャント
物語の円が戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。
(白):このターン、あなたが選んだ、選ばれた色の発生源1つが次にあなたに与えるすべてのダメージを軽減する。
一般的な青白コントロールはどちらの色にも重要なダブルシンボルを抱えるとは言え、対抗呪文/Counterspellや吸収/Absorb等、青に偏る傾向があり、土地も島/Islandの方が多くなるのが常であるが、このデッキにおいては物語の円が大量の白マナを使うため、通常の青白コントロールより平地/Plainsの割合が多めで、おおよそ半々くらいである。
物語の円はあまり多くのクリーチャーを防ぎきれないという弱点はあるが、その弱点は神の怒りをプレイする際にアドバンテージを増やすための"エサ"にもなっている。また、石臼も神の怒りによって流されないため相性が良い。
メインではノンクリーチャーだが、サイドボードにはマハモティ・ジン/Mahamoti Djinnなどの追加のフィニッシャーが用意されていることが多い。これにより、1ゲーム目は対戦相手のクリーチャー除去を無駄にさせ、2ゲーム目以降のサイドボードの判断を難しくさせるアグレッシブ・サイドボーディングのシステムが取り入れられている。
アーティファクトやエンチャント除去が増えてくると立場が弱くなる。また色変え能力を持り、打ち消されないカヴーのカメレオン/Kavu Chameleonにめっぽう弱く、それ1枚のためだけに神の怒りを使わなければならないこともある。また、無色であり神の怒りでの除去も出来ないキマイラ像/Chimeric Idolも苦手。
- 物語の円の融通性を考慮して、青を使わずに白コントロールによる構成も見かけられた。
サンプルレシピ
メインデッキ | サイドボード | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (0) | 4 | マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn | |
呪文 (37) | 3 | 反論/Gainsay | |
4 | 神の怒り/Wrath of God | 2 | 獅子将マギータ/Mageta the Lion |
4 | 吸収/Absorb | 2 | 総くずれ/Rout |
4 | 対抗呪文/Counterspell | 1 | 解呪/Disenchant |
4 | 蓄積した知識/Accumulated Knowledge | 1 | 今わの際/Last Breath |
2 | 今わの際/Last Breath | 2 | 誤った指図/Misdirection |
3 | 解体の一撃/Dismantling Blow | ||
4 | 選択/Opt | ||
3 | 嘘か真か/Fact or Fiction | ||
3 | 物語の円/Story Circle | ||
3 | サーボの網/Tsabo's Web | ||
3 | 石臼/Millstone | ||
土地 (23) | |||
8 | 島/Island | ||
7 | 平地/Plains | ||
4 | 沿岸の塔/Coastal Tower | ||
4 | アダーカー荒原/Adarkar Wastes |
- 今わの際/Last Breathはレベル(特に果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero)や冥界のスピリット/Nether Spirit対策である。
- 当時は有力なアーティファクトがメタになかったこともあり、石臼が効果的だった。
- 決勝の相手信下淳とはほぼ同じ内容のデッキによるミラーマッチ。メインでは解体の一撃/Dismantling Blowが1枚誤った指図/Misdirectionに代わっただけで、土地の枚数や内容まで同一である。同じ調整グループだったのだから当然の結末といえる。