トレイリア西部/Tolaria West
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解説
タップインがやや気になるものの、後半マナが余ってからサーチカードとして使える点はなかなか優秀で、青の戦略とも噛み合っている。なにより、土地の枠でサーチカードを用意できるという融通性と扱いやすさが最大の魅力であり、手札破壊による妨害も受け辛いなど、変成カードの中でも土地ならではの利点を多分に備えた一枚である。
サーチできるものはかなり限られているように思えるが、土地はもとより、0マナ・アーティファクト、契約サイクルのカード、マナ・コストの無いカードなど、見た目以上に多彩なサーチを可能としている。また、サーチするものが0マナであるという性質上、変成でフルタップした状態からでもすぐにプレイできることが多いというのも地味ながら見逃せない利点。
- イラストはかつて海の底に沈んだトレイリア/Tolariaにかわって、数百年後に元のトレイリアから見て北西の位置に新しく作られたトレイリアのアカデミー/Tolarian Academyの姿である。
活躍
スタンダード
ウルザトロンのウルザランドや、青系コントロールのウルザの工廠/Urza's Factoryやアカデミーの廃墟/Academy Ruins、あるいは青黒コントロールのヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothなどがよくサーチされていた。これでサーチする前提でそれらを積む枚数を減らす編成も珍しくなかった。
モダン
一部のコンボデッキにおいて、コンボ達成率を高めるための補助パーツとして採用するケースが見受けられる。
- Amulet Combo
- キーカードであるバウンスランドはもちろん、フィニッシャーの原始のタイタン/Primeval Titanに繋がる召喚士の契約/Summoner's Pactも含め、第二の勝ち手段として併用される事の多い集団意識/Hive Mindからの契約死を引き起こすための各種契約カードもサーチできるなど、状況に応じた最適のカードに変わることができる優秀なパーツである。また逆に、原始のタイタンからバウンスランドと共にこれをサーチしてきて手札に戻して確保するというプレイングもあり、展開に厚みを持たせることができる。
- 吹き荒れる潜在能力コンボ
- コンボの構造上デッキに1枚しか入れられないメムナイト/Memnite(または羽ばたき飛行機械/Ornithopter)を確実に手札に加えるための必須パーツとなっている。能力の性質上妨害に強く、自分の貼った吹き荒れる潜在能力/Possibility Stormにも影響されず、サーチ後即唱えられることが勝利に直結するなど、デッキの性質とよくかみ合った重要なパーツである。引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornの種としてメムナイトと同時に採用される事もある生けるものの洞窟/Zoetic Cavernを持ってくることも可能。
- 感染デッキ
- 猛火の群れ/Blazing Shoalが禁止カードに指定される以前は、青単感染で採用された実績もある。猛火の群れの火種である大祖始/Progenitusをサーチするための召喚士の契約を持ってこられるため、トレイリア西部からでも即座に大祖始に繋げられるという二段構え。
レガシーおよび旧エクステンデッド
暗黒の深部/Dark Depthsをサーチするためにヘックスメイジ・デプスに採用されていた。演劇の舞台/Thespian's Stage登場後はさらに使い道が増えたと言える。
関連カード
サイクル
未来予知の、過去のキーワード能力やキーワード処理、能力語に関連した土地のサイクル。
- 新ベナリア/New Benalia
- トレイリア西部/Tolaria West
- ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage
- ケルドの巨石/Keldon Megaliths
- ラノワールの再生地/Llanowar Reborn
- 生けるものの洞窟/Zoetic Cavern