関連している能力
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あるオブジェクトが、何らかの行動をしたり任意のオブジェクトに影響したりする能力と、その行動やそのオブジェクトを直接参照する能力を印刷された状態で持っている場合、それらの能力は「関連している能力/Linked Abilities」と呼ばれ、その関係を「関連している/Linked」と呼ぶ。
後者の能力は、前者の能力による行動や影響を受けたオブジェクトのみを参照し、その他の能力によるものと関連づけられることはない。
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解説
実例
あるオブジェクトに、次のような能力が印刷されている場合、それらは関連している。
- カードをゲームから取り除く起動型能力や誘発型能力と、「その取り除かれたカード」や「[このオブジェクト]によってゲームから取り除かれたカード」と書かれた能力。後者の能力は、前者の能力の結果取り除かれたカードで、ゲーム外領域に存在するものだけを参照する。
- 例:忘却の輪/Oblivion Ringの1つめの能力と2つ目の能力。
- カードをゲームから取り除く置換効果を生成する能力と、「その取り除かれたカード」や「[このオブジェクト]によってゲームから取り除かれたカード」と書かれた能力。後者の能力は、前者の能力による置換効果の結果取り除かれたカードで、ゲーム外領域に存在するものだけを参照する。
- 例:虚空の大口/Void Mawの2つ目の能力と3つ目の能力。
- オブジェクトを場に出す起動型能力や誘発型能力と、「[このオブジェクト]によって場に出た」オブジェクトを参照する能力。後者の能力は、前者の能力の結果場に出たオブジェクトだけを参照する。
- 例:あまたの舞い/Dance of Manyの1つ目の能力と、2つ目や3つ目の能力。
- 「[値]を選ぶ」や「カード名を1つ指定する」ことをプレイヤーに求める能力と、「選ばれた[値]」(または「最後に選ばれた[値]」)あるいは「指定されたカード」を参照する能力。後者の能力は、前者の能力の結果行われた選択だけを参照する。
- 例:多相の戦士/Shapeshifterの1つ目あるいは2つ目の能力と、3つ目の能力。
- 単一の段落内に存在する、常在型能力と誘発型能力。この誘発型能力は、常在型能力の結果の行動だけを参照する。→CR:404.5
- 例:二度目の収穫/Rowenの持つ能力。
- キッカー能力と、キッカー・コストを支払ったかどうかだけを参照する他の能力。後者の能力は、そのオブジェクトを呪文としてプレイする際に前者の能力に記載されているキッカー・コストを支払ったかどうかだけを参照する。キッカーも参照。
- 覇権のキーワード能力によって表される2つの能力。覇権も参照。
その他のルール
単一の効果の一部として一組の関連した能力を得た場合、それらは新しいオブジェクトに印刷されているわけではないが、元の能力と同様に関連した能力となる。そのオブジェクトが現在、あるいは過去にどのような能力を持っていようとも、他の能力と関連することはない。
- 例:水銀の精霊/Quicksilver Elementalの起動型能力によって弧炎撒き/Arc-Sloggerと石の死の姉妹/Sisters of Stone Deathの起動型能力を得たとする。弧炎撒きの起動型能力(能力Aとする)と、石の死の姉妹の2つ目の起動型能力(能力S2とする)をそれぞれ起動した後、石の死の姉妹の3つ目の起動型能力(能力S3とする)を起動した場合、能力S2によってゲームから取り除いたクリーチャー・カードを場に戻すことはできるが、能力Aによってゲームから取り除いたクリーチャー・カードは場に戻すことができない。なぜなら、能力S2とS3は関連しているが、能力AとS3は関連していないためである。
- 例:場に出るに際して適当なカード名(Nとする)を指定した翻弄する魔道士/Meddling Mageが、鏡編み/Mirrorweaveにより虚空石のガーゴイル/Voidstone Gargoyleのコピーとなった。このとき、名前がNであるカードをプレイすることもNの持つ起動型能力もプレイすることができる。なぜなら、翻弄する魔道士の1つ目の能力と、虚空石のガーゴイルの3つ目や4つ目の能力は関連していないためである。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 4 領域
- 407 アンティ
- 407.1 マジックの昔のルールには、「勝ち取ったものを返さない」でプレイする方法としてのアンティ・ルールが存在した。アンティを賭けてプレイすることは、現在では、このゲームにおける選択ルールであり、法律その他の規則で禁止されていない地区でのみ許される。アンティを賭けてプレイすることは、マジック・イベント規定([[1]])の下では厳しく禁止されている。
- 407.2 アンティを賭けてプレイする場合、ゲームの開始時に、各プレイヤーはそれぞれのデッキからカードを無作為に1枚選び、それをアンティ 領域に置く。アンティ 領域にあるカードは、いつでも全てのプレイヤーが確認できる。ゲームの終了時に、勝利者はアンティ 領域にあるカード全ての所有権を得る。
- 407.3 「アンティを賭けてプレイしていないなら、プレイ前に[このカード]をデッキから取り除く/Remove [this card] from your deck before playing if you're not playing for ante.」と書かれているカードがある。この類のカードだけが、アンティ 領域にカードを追加したり、取り除いたり、あるいはカードのオーナーを変更したりすることができる。プレイヤーがアンティを賭けてプレイしていないときは、これらのカードはデッキにもサイドボードにも入れることはできず、ゲーム外からゲーム内に持ってくることもできない。
- 407.4 オブジェクトをアンティするとは、そのオブジェクトを現在ある領域からアンティ 領域に移すことである。オブジェクトのオーナーだけがそのオブジェクトをアンティすることができる。
- 407 アンティ