遵法長、バラル/Baral, Chief of Compliance
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたがインスタント呪文やソーサリー呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。
あなたがコントロールする呪文や能力が呪文を1つ打ち消すたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。そうしたなら、カード1枚を捨てる。
マジック・オリジンのストーリーで登場したチャンドラ/Chandraの宿敵にして、父・キラン/Kiranを殺害した張本人。インスタントとソーサリーのコストを減らす上に打ち消し呪文にルーター効果を付加する。
「打ち消し呪文を唱えやすくして後続を引き込む」という性質は、近年弱体化が進んでいるパーミッション戦略を強力に後押ししてくれる。ルーター効果では手札を増やすことこそできないものの、受け身なデッキでは手札の質も量と同様に重要になるため、利用価値は高い。ただし、デッキ内にクリーチャーが少ないと対戦相手の手札で腐っている除去がバラルに向けて飛んで来るので、これを生き残らせることに固執しているとかえってカウンターを浪費してしまいかねない。本人はあくまで1/3でしかないので、保護してやるべき場面と見限るべき場面をよく検討するべきだろう。
コスト減少能力は打ち消し呪文以外にも有効なので、ドロー、除去、火力、トークン生成など、組み合わせるインスタント・ソーサリーによっては応用の幅が広い。ただしこれだけを当てにしてマナカーブを構築すると、これを引けなかったり除去された場合に行動が大きく制限されるリスクがある。この点はマナ・クリーチャーなどと同じであり、逆に相手がバラルを出してきたら積極的に除去したい。
モダンではゴブリンの電術師/Goblin Electromancerと並んで赤青ストームに採用される。
- 自分の呪文を打ち消してもカードを引けるので、手札で打ち消しが腐っている場合には自分の他の呪文に対して使うというプレイングもできる。アドバンテージこそ確実に失ってしまうものの、墓地利用を狙う場合には有効なので覚えておいて損は無い。
- 2017年9月時点でコスト減少能力を持つ唯一の2マナの伝説のクリーチャーである。これを統率者に据えて序盤から打ち消しでコントロールしながら、変身/Polymorphにより引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornを出しフィニッシャーとするバラル変身が1v1 Commanderで猛威を振るったが、2017年10月11日に同環境で禁止された。
- その後2018年5月11日にブロールにおいても禁止された(参考)。Magic Onlineで行われる1v1 Brawlにおいて圧倒的な使用率を誇っていたため。最初の数週間においてはメタゲームの35%を占め勝率65%を達成し、禁止直前の5月7日のBrawl Challengeにおいては32人中23人がこのカードを統率者に指定するほどであった(参考)。またこのカードを統率者にした場合、デッキがヘビーカウンター戦術になり、他のデッキの選択肢を効果的に無効にしてしまい、フォーマットの魅力を低下させてしまうことも問題視された。
関連カード
サイクル
霊気紛争の伝説のクリーチャーのサイクル。いずれもレアで各色に1枚ずつ存在する。自身の名を冠するソーサリーである巧技サイクルも同時収録されており、その能力によってマナ・コストを支払うことなく唱えられるマナ・コストに設定されている。
- 上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer
- 遵法長、バラル/Baral, Chief of Compliance
- 不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisan
- 航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider
- ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade
ストーリー
バラル/Baralは人間の男性。ギラプール/Ghirapurの秩序を維持する遵法長。詳細はディレン・バラル/Dhiren Baralを参照。