ゴルガリ団/The Golgari
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==解説== | ==解説== | ||
− | 「死」は自然のサイクルの一部であり、新たな「生」を生むものとして考えている。またそれだけでなく、死を支配し用いることを推奨しており、疫病を撒くことや死者を利用することを躊躇したりはしない。そのため、[[兵士]]や労働者として死者([[ゾンビ|アンデッド]])を使っており、腐敗と死をもたらす自然の力として[[昆虫]]・[[苗木]]・[[屍体屋の脅威/Corpsejack Menace|菌類]] | + | 「死」は自然のサイクルの一部であり、新たな「生」を生むものとして考えている。またそれだけでなく、死を支配し用いることを推奨しており、疫病を撒くことや死者を利用することを躊躇したりはしない。そのため、[[兵士]]や労働者として死者([[ゾンビ|アンデッド]])を使っており、腐敗と死をもたらす自然の力として[[昆虫]]・[[苗木]]・[[屍体屋の脅威/Corpsejack Menace|菌類]]なども使い魔として用いている。また同時に成長こそ力であるとも考えており、小規模な侵略を繰り返してゆっくりと拡大を続けている<ref name="Golgari">『マナバーン2019』(ホビージャパン、2018年12月26日初版)p.23 ISBN 9784798618388</ref>。 |
− | + | 都市での彼らの役割はゴミ漁りから死体処理、そして都市から必要とされなくなった人々に食料を供給するなど都市のインフラの末端を担当している。そのため貧困者や重病者など、社会的弱者にとっては救いのギルドとも取られている<ref name="Golgari"/>。 | |
− | 内部には、「デヴカリン/Devkarin」と呼ばれる[[深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow|闇エルフ]]や、[[植物]] | + | 内部には、「デヴカリン/Devkarin」と呼ばれる[[深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow|闇エルフ]]や、[[植物]]とアンデッドの混成種など様々な派閥がある。これらは互いに支配を争っており、内部抗争を繰り返している。ギルドマスターでさえその抗争とは無関係ではいられず、暗殺等により他のギルドでは見られないほど頻繁にギルドマスターが替わっている<ref name="Golgari"/>。 |
しかし生と死、いわば再生と破壊をテーマとするゴルガリ団にとっては想定内の範疇なのか。 | しかし生と死、いわば再生と破壊をテーマとするゴルガリ団にとっては想定内の範疇なのか。 | ||
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指導者は、[[石の死の姉妹/Sisters of Stone Death|石の死の姉妹]]と呼ばれる3人の[[ゴルゴン]]と闇エルフの魔術師[[ゴルガリの女王、サヴラ/Savra, Queen of the Golgari|サヴラ]]が対立中。石の死の姉妹は巫女として1世紀以上ゴルガリ団を支配しており、それに対しサヴラが王座を狙っている状態である。また、ゴルガリ団創設者である伝説の屍術師スヴォグサーは実は死んでいないという噂もある。 | 指導者は、[[石の死の姉妹/Sisters of Stone Death|石の死の姉妹]]と呼ばれる3人の[[ゴルゴン]]と闇エルフの魔術師[[ゴルガリの女王、サヴラ/Savra, Queen of the Golgari|サヴラ]]が対立中。石の死の姉妹は巫女として1世紀以上ゴルガリ団を支配しており、それに対しサヴラが王座を狙っている状態である。また、ゴルガリ団創設者である伝説の屍術師スヴォグサーは実は死んでいないという噂もある。 | ||
− | + | ギルドパクトを巡る争いにおいて、ゴルガリ団は真っ先に目を付けられて利用された。その中で、石の死の姉妹とサヴラ、そしてその身体を借りて復活したスヴォグサーは倒れ、サヴラの弟である[[ジャラド・フォド・サーヴォ/Jarad vod Savo|ジャラド・フォド・サーヴォ]]が新たな指導者となった<ref name="Golgari"/>。 | |
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新たな本拠地は腐敗の迷路、コロズダ。おそらくスヴォグサーが死亡したことでスヴォグトースを維持できなくなったのだろう。 | 新たな本拠地は腐敗の迷路、コロズダ。おそらくスヴォグサーが死亡したことでスヴォグトースを維持できなくなったのだろう。 | ||
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2019年1月17日 (木) 21:07時点における版
ゴルガリ団/The Golgariは、ラヴニカ/Ravnicaにおける10のギルド/Guildの1つ。英語では「The Golgari Swarm」という表記もある。色は黒緑。「群がる者/The Swarm」の別名を持つ。
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解説
「死」は自然のサイクルの一部であり、新たな「生」を生むものとして考えている。またそれだけでなく、死を支配し用いることを推奨しており、疫病を撒くことや死者を利用することを躊躇したりはしない。そのため、兵士や労働者として死者(アンデッド)を使っており、腐敗と死をもたらす自然の力として昆虫・苗木・菌類なども使い魔として用いている。また同時に成長こそ力であるとも考えており、小規模な侵略を繰り返してゆっくりと拡大を続けている[1]。
都市での彼らの役割はゴミ漁りから死体処理、そして都市から必要とされなくなった人々に食料を供給するなど都市のインフラの末端を担当している。そのため貧困者や重病者など、社会的弱者にとっては救いのギルドとも取られている[1]。
内部には、「デヴカリン/Devkarin」と呼ばれる闇エルフや、植物とアンデッドの混成種など様々な派閥がある。これらは互いに支配を争っており、内部抗争を繰り返している。ギルドマスターでさえその抗争とは無関係ではいられず、暗殺等により他のギルドでは見られないほど頻繁にギルドマスターが替わっている[1]。 しかし生と死、いわば再生と破壊をテーマとするゴルガリ団にとっては想定内の範疇なのか。
パルン(ギルド創設者)は屍術師スヴォグサー。すでに故人であると言われているが…?
ラヴニカ・ブロック
指導者は、石の死の姉妹と呼ばれる3人のゴルゴンと闇エルフの魔術師サヴラが対立中。石の死の姉妹は巫女として1世紀以上ゴルガリ団を支配しており、それに対しサヴラが王座を狙っている状態である。また、ゴルガリ団創設者である伝説の屍術師スヴォグサーは実は死んでいないという噂もある。
ギルドパクトを巡る争いにおいて、ゴルガリ団は真っ先に目を付けられて利用された。その中で、石の死の姉妹とサヴラ、そしてその身体を借りて復活したスヴォグサーは倒れ、サヴラの弟であるジャラド・フォド・サーヴォが新たな指導者となった[1]。
ラヴニカへの回帰
地上で他のギルドが衰退する中、ゴルガリ団は地下都市で力を蓄えていた。
新たな本拠地は腐敗の迷路、コロズダ。おそらくスヴォグサーが死亡したことでスヴォグトースを維持できなくなったのだろう。
ラヴニカのギルド
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasとの取引によってギルドマスターの地位を得たプレインズウォーカー・ヴラスカ/Vraskaが新たな指導者として君臨している[1]。
拠点
安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb
ラヴニカ・ブロックのストーリーにおける拠点。 かつてはオルゾフ組/The Orzhov Syndicateの大聖堂であったが、現在では生命を持った建物のようになっており、領地の中心に合わせて動いているという話もある。
腐敗の迷路、コロズダ/Korozda, the Maze of Decay
ゴルガリの新たな本拠地であるコロズダは、菌類の生い茂る巨大な円形の廃墟に囲まれた、アーチ状の大聖堂である。コロズダはギルドマスターのジャラド・フォド・サーヴォの隠れ家であり、シリア/Ciliaと会合の場所でもある。コロズダには群れを成す害獣や巨大な昆虫、ゾンビなどがうろついている。
石載り/Stonefare
石載り/Stonefareは地底街にあるゴルガリの支配地域の中を曲がりくねる、ベトベトした粘体や菌糸やクモの巣で汚れた、レンガ造りでアーチ型の古びたトンネル網である。石載りにはゴルゴンの餌食となったものたちの石化した体が並んでおり、それらはところどころで石載りを形成する建材の一部となっている。
死橋/Deadbridge
ゴルガリが支配する区域の中心部は死橋/Deadbridgeと呼ばれ、そこには教会一つを呑み込めるほどの陥没孔がある。この陥没孔に架かっているのがその死橋である。死橋は蔦や菌糸にで強化された石のアーチに支えられた、重厚な高台である。死橋の名前はある陰惨な出来事からつけられた。かつて近隣地区を焼き尽くす激しい火事によって死人が出たとき、その大穴は死体を捨てるのに手頃で目立たない場所となった。ゴルガリは陥没孔を生体原料の保管場所として組み入れ、やがてギルドはこの地域を事実上管理することとなった。
ゲームでの特徴
伝説のクリーチャー — エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)
あなたが黒のクリーチャーを1体生け贄に捧げるたび、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうした場合、他の各プレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
あなたが緑のクリーチャーを1体生け贄に捧げるたび、あなたは2点のライフを得てもよい。
エンチャント
死橋の詠唱が戦場に出たとき、カードを10枚切削する。
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるカード1枚を無作為に選ぶ。それがクリーチャー・カードであるなら、それを戦場に出す。そうでないなら、それをあなたの手札に加える。
死から新たな「生」を生みだすというギルドの特徴から、墓地利用を有するカードや生け贄に捧げるカードが非常に豊富。枯葉が養分になり次の木を育てる「循環」のように、アドバンテージを失わない(得る、ではない)カードが大半を占める。緑、黒共に重視している生と死を上手く表したギルドといえる。
固有のキーワード能力としてラヴニカ・ブロックでは発掘、ラヴニカへの回帰ブロックでは活用、ラヴニカのギルドでは能力語の宿根を有する。特に発掘は強力であり、10のギルドの能力としては最もトーナメントで見受ける能力。
関連カード・関連デッキ
ラヴニカ・ブロック
- 石の死の姉妹/Sisters of Stone Death
- ゴルガリの女王、サヴラ/Savra, Queen of the Golgari
- 安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb
ラヴニカへの回帰ブロック
- イゼットvsゴルガリ (デュエルデッキ)
- 墓石の力/Sepulchral Strength (デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013)
- Golgari Growth (エントリーセット)
- 潜行と征服/Creep and Conquer (イベントデッキ)
ラヴニカのギルド
その他
クロールの死の僧侶、マジレク/Mazirek, Kraul Death Priest (統率者2015)
脚注
関連リンク
- The Golgari (WotC、ラヴニカ:ギルドの都特設サイト)
- ゴルガリ団 (WotC、ラヴニカへの回帰特設サイト)
- Ravnica, Then and Now/ラヴニカ、その過去と現在 (Feature Article、2012年8月29日、文:Adam Lee)
- Planeswalker's Guide to Return to Ravnica: Part 2/プレインズウォーカーのための「ラヴニカへの回帰」案内 その2 (Feature Article、2012年9月5日、文:The Magic Creative Team、翻訳:若月繭子)
Golgari Week
ウィザーズ社の公式ウェブマガジン『Daily MTG』では、2012年11月26日から30日にかけて「Golgari Week(ゴルガリ特集)」として、各連載記事でゴルガリ団に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。
- Designing for Golgari/ゴルガリのデザイン (Making Magic、文:Mark Rosewater)
- It's Grime Time!/汚濁の時間だ! (ReConstructed、文:Gavin Verhey)
- A Dredged Deck (Serious Fun、文:Adam Styborski)
- Golgari Twist (Top Decks、文:Mike Flores)
- Resource Recycle/資源の再利用 (Latest Developments、文:Tom LaPille)