召喚酔い
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− | + | [[コントローラー]]の最新の[[ターン]]の開始時から継続して[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]されていない[[クリーチャー]]は、[[攻撃]]に参加できず、[[起動コスト]]に[[タップ・シンボル]]や[[アンタップ・シンボル]]を含む[[起動型能力]]を[[プレイ]]できない({{CR|212.3f}})。このような状態のクリーチャーは、俗に「'''召喚酔いの状態にある'''」「'''召喚酔いの影響を受けている'''」「'''酔っている'''」と呼ばれる。また、[[速攻]]を持つクリーチャーはこのルールを無視する。 | |
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[[メイン・フェイズ]]でクリーチャーを[[場]]に出したとき、そのクリーチャーは(速攻を持たない限り)召喚酔いの状態になっている。召喚酔いが解除されるのは、通常は次の自分のターン開始時。 | [[メイン・フェイズ]]でクリーチャーを[[場]]に出したとき、そのクリーチャーは(速攻を持たない限り)召喚酔いの状態になっている。召喚酔いが解除されるのは、通常は次の自分のターン開始時。 | ||
− | *召喚酔い状態でも、[[ブロック]]には参加できる。 | + | *召喚酔い状態でも、[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]には参加できる。 |
− | * | + | *コントロールが移動した場合も、クリーチャーは召喚酔い状態になる(「召喚酔い」という言葉で覚えていると誤解しやすいので注意)。 |
**例:[[狡猾な山賊/Cunning Bandit|背信の化身、痣矛奇/Azamuki, Treachery Incarnate]]の能力で奪ったクリーチャーは、速攻を持たない限り、召喚酔い状態となり、攻撃に参加できない。 | **例:[[狡猾な山賊/Cunning Bandit|背信の化身、痣矛奇/Azamuki, Treachery Incarnate]]の能力で奪ったクリーチャーは、速攻を持たない限り、召喚酔い状態となり、攻撃に参加できない。 | ||
**例:[[脅しつけ/Threaten]]で奪ったクリーチャーは、速攻を持つので、攻撃に参加できる。 | **例:[[脅しつけ/Threaten]]で奪ったクリーチャーは、速攻を持つので、攻撃に参加できる。 | ||
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*召喚酔い状態でも、[[呪文]]や[[能力]]の[[コスト]]として[[タップ]]することは可能。 | *召喚酔い状態でも、[[呪文]]や[[能力]]の[[コスト]]として[[タップ]]することは可能。 | ||
**例:[[野戦外科医/Field Surgeon]]は、召喚酔い状態でも自身をタップしてその能力をプレイできる。 | **例:[[野戦外科医/Field Surgeon]]は、召喚酔い状態でも自身をタップしてその能力をプレイできる。 | ||
− | **例:[[召集]] | + | **例:[[召集]]を持つ呪文をプレイする際、コストを減らすために召喚酔い状態のクリーチャーをタップしてもかまわない。 |
− | *[[フェイズ・イン]] | + | *[[フェイズ・イン]]したクリーチャーは、それ以前にコントロールされていた期間の長さにかかわらず、召喚酔いの影響は受けない。 |
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+ | 良くあるルールの質問として、「[[ミシュラランド]]などを[[クリーチャー化]]した場合、それは召喚酔いになるのですか」というものがある。 | ||
− | + | そのクリーチャーがいつクリーチャー化したかに関係なく、[[パーマネント]]としてターン開始時から継続してコントロールしていれば、それは召喚酔いではない。逆に、場に出した(コントロールを得た)時点でクリーチャーではなかったからと言って、それが召喚酔いにならないというような事はない。 | |
− | + | *考え方としては、そもそも召喚酔いはクリーチャーに限らず全てのパーマネントがなっており、クリーチャーでなければ影響が無いだけと考えると良い。 | |
− | + | *通常、[[土地]]は出してすぐに自らの[[マナ能力]]をプレイすることができるが、マナ能力も立派な「タップ・シンボルをコストに含む起動型能力」であるため、[[クリーチャー化]]して召喚酔いの影響を受ける状態になると、マナ能力をプレイできなくなることに注意。 | |
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+ | もともと俗語として世の中に広まったものだが、[[ミラージュ]]から[[ウルザズ・レガシー]]までの[[カード]]では「召喚酔いに影響されない」という記述が実際に[[ルール・テキスト|テキスト]]に使用されている。これらは現在の[[オラクル]]では「速攻」に書き換えられている。 | ||
− | + | *[[未来予知]]で、はじめから土地でもクリーチャーでもある[[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]]が登場したため、[[注釈文]]に久しぶりにこの用語が使用された。 | |
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− | *[[未来予知]]で、はじめから土地でもクリーチャーでもある[[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]] | + | |
*このルールの項を現す公式な呼称が特に無いため、[[総合ルール]]でも「召喚酔い」という言葉が俗称として記述されている。 | *このルールの項を現す公式な呼称が特に無いため、[[総合ルール]]でも「召喚酔い」という言葉が俗称として記述されている。 | ||
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*[[用語集]] | *[[用語集]] | ||
− | *[[ | + | *[[ルーリング]] |
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2008年10月7日 (火) 18:10時点における版
召喚酔い(Summoning Sickness)とは、クリーチャーに関する制限のルールを表す俗語。簡単に言えば「場に出したばかりのクリーチャーは使えない」というものである。
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ルール
コントローラーの最新のターンの開始時から継続してコントロールされていないクリーチャーは、攻撃に参加できず、起動コストにタップ・シンボルやアンタップ・シンボルを含む起動型能力をプレイできない(CR:212.3f)。このような状態のクリーチャーは、俗に「召喚酔いの状態にある」「召喚酔いの影響を受けている」「酔っている」と呼ばれる。また、速攻を持つクリーチャーはこのルールを無視する。
メイン・フェイズでクリーチャーを場に出したとき、そのクリーチャーは(速攻を持たない限り)召喚酔いの状態になっている。召喚酔いが解除されるのは、通常は次の自分のターン開始時。
- 召喚酔い状態でも、ブロックには参加できる。
- コントロールが移動した場合も、クリーチャーは召喚酔い状態になる(「召喚酔い」という言葉で覚えていると誤解しやすいので注意)。
- 例:背信の化身、痣矛奇/Azamuki, Treachery Incarnateの能力で奪ったクリーチャーは、速攻を持たない限り、召喚酔い状態となり、攻撃に参加できない。
- 例:脅しつけ/Threatenで奪ったクリーチャーは、速攻を持つので、攻撃に参加できる。
- 召喚酔い状態でも、タップ・シンボルを含まない起動型能力は問題なくプレイできる。
- 召喚酔い状態でも、呪文や能力のコストとしてタップすることは可能。
- 例:野戦外科医/Field Surgeonは、召喚酔い状態でも自身をタップしてその能力をプレイできる。
- 例:召集を持つ呪文をプレイする際、コストを減らすために召喚酔い状態のクリーチャーをタップしてもかまわない。
- フェイズ・インしたクリーチャーは、それ以前にコントロールされていた期間の長さにかかわらず、召喚酔いの影響は受けない。
クリーチャーでないパーマネントがクリーチャーになった時
良くあるルールの質問として、「ミシュラランドなどをクリーチャー化した場合、それは召喚酔いになるのですか」というものがある。
そのクリーチャーがいつクリーチャー化したかに関係なく、パーマネントとしてターン開始時から継続してコントロールしていれば、それは召喚酔いではない。逆に、場に出した(コントロールを得た)時点でクリーチャーではなかったからと言って、それが召喚酔いにならないというような事はない。
- 考え方としては、そもそも召喚酔いはクリーチャーに限らず全てのパーマネントがなっており、クリーチャーでなければ影響が無いだけと考えると良い。
- 通常、土地は出してすぐに自らのマナ能力をプレイすることができるが、マナ能力も立派な「タップ・シンボルをコストに含む起動型能力」であるため、クリーチャー化して召喚酔いの影響を受ける状態になると、マナ能力をプレイできなくなることに注意。
俗語としての召喚酔い
もともと俗語として世の中に広まったものだが、ミラージュからウルザズ・レガシーまでのカードでは「召喚酔いに影響されない」という記述が実際にテキストに使用されている。これらは現在のオラクルでは「速攻」に書き換えられている。
- 未来予知で、はじめから土地でもクリーチャーでもあるドライアドの東屋/Dryad Arborが登場したため、注釈文に久しぶりにこの用語が使用された。
- このルールの項を現す公式な呼称が特に無いため、総合ルールでも「召喚酔い」という言葉が俗称として記述されている。