忌まわしき干渉者、アショク/Ashiok, Wicked Manipulator
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2023年10月19日 (木) 22:13時点における版
エルドレインの森で登場したアショク。ライフのコストを代わりにライブラリーで支払う常在型能力を持ち、忠誠度能力は疑似ドロー、クリーチャー・トークン生成、ライブラリー破壊。
- 常在型能力
- ライフの支払いをライブラリーの追放に置換する。
- リソース変換の一種だが、手札やマナ、戦場のパーマネントといった各種リソースの中で、ライフとライブラリーはどちらも「最初から潤沢にあり、0ギリギリまで使ってもよい」ものであり、ネクロポーテンス/Necropotenceや弧炎撒き/Arc-Sloggerがそれを証明してきた。そのためライブラリーをライフにするのはかなり利率が悪い変換と言える。
- 真面目にライフ支払いの代替手段として使うより、ライブラリーを高速で消費する手段としての悪用を考えた方が良いかもしれない。例えばボーラスの城塞/Bolas's Citadelなら、ライブラリーから(ライフがマナ総量以上に残っているなら)呪文を唱え続けられる。
- +1能力
- ライブラリーの一番下の代わりに追放する手練/Sleight of Hand。
- 手練と異なり選ばなかったカードは開示されるため相手に情報を与えてしまうデメリットがある。
- 「カードを引く」ではないためスタンダードで跋扈するフェアリーの黒幕/Faerie Mastermindに引っかからないことは利点。
- -2能力
- カードが追放されていれば+1/+1カウンターで強化されていく黒の1/1のナイトメア・クリーチャー・トークンを2体生成する。
- -7能力
- 自分が追放領域にある自分がオーナーであるカードのマナ総量の合計分プレイヤー1人のライブラリーを追放する。
プラス能力でハンド・アドバンテージ、マイナス能力でボード・アドバンテージ、そして奥義を持つオーソドックスなプレインズウォーカー。能力はすべて追放に関連しており、マイナス能力で出したトークンをプラス能力で強化しつつ、奥義でそれまで追放したカード分のライブラリー破壊でとどめを刺すというデザインとなっている。マイナス能力で出すトークンは初期サイズは小さいが2体出る上に初期忠誠度から2連続で使えるため劣勢でも場持ちは良い。
登場時のスタンダードでは同様の構成の忠誠度能力持ちとして不笑のソリン/Sorin the Mirthlessという競合相手が存在するため、やはり常在型能力を活かしたい。他に類を見ない効果のため、何らかのコンボが見つかればデッキの柱となれる可能性はある。
- エルドレインの森に収録された唯一のプレインズウォーカー・カード。開発部の方針として、今後は本流のセットのプレインズウォーカーは基本毎セット1枚となる[1][2]。
- MTGアリーナでは+1能力において追放するカードを選ぶことになる。挙動自体はテキストを厳密になぞったものなのだが、手札に加えるカードを選ぶ通常の濾過に慣れているとミスしやすいので注意。
ルール
- 常在型能力
- 「N点のライフを支払う/Pay N life」イベントのみ置換する。単に「N点のライフを失う/Lose N Life」ことは置換できない。
- 条件を満たしている限りライフからライブラリーへの置換は強制である。アショクをコントロールしている限りライフで支払うことを選んだり、ライブラリーとライフで分割して支払ったりすることはできない。
- この能力はライフを支払うというイベントを単に置換する効果であり、通常と異なるコストを新たに定めているわけではない。そのため、コストとしてライフを支払うときに、この効果であなたの現在のライフ総量より多くのライフを支払うことはできない。 例えば、あなたのライフが50点未満のときに霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirの能力を起動することはできない。
- カードがライブラリーから戦場に出ようとする時にライフの支払いが起こる場合、その出ようとするカードはライブラリーの追放効果から除外して戦場に出る(CR:614.13c)。例えば、未来予知/Future Sightによりライブラリーの一番上から湿った墓/Watery Graveを戦場に出そうとする際、あなたが2点のライフを支払うことを選ぶなら、湿った墓は戦場に出て、その下にあったカード2枚が追放される。
- -2能力
- トークンの能力が誘発するには、戦闘前メイン・フェイズが終了するまでにカードが追放されている必要がある。戦闘フェイズに入ってからカードが追放されても、能力が遡って誘発することはない。
- 追放されるカードは誰がオーナーのものであるか、どの領域から追放されたかは問わない。
- 何枚追放されていても、置かれる+1/+1カウンターは1個である。
関連カード
- 悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver
- 夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render
- 悪夢の詩神、アショク/Ashiok, Nightmare Muse
- 恐怖を彫る者、アショク/Ashiok, Sculptor of Fears
- 忌まわしき干渉者、アショク/Ashiok, Wicked Manipulator
ストーリー
ファイレクシア戦争後もプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを失わなかったアショク/Ashiok。
忌まわしき眠り/Wicked Slumberに蝕まれたエルドレイン/Eldraineは、悪夢を操る彼にとって格好の遊び場であった。
詳細はアショク/Ashiokを参照。
参考
- ↑ Magic: The Gathering(マジック米国公式Twitter 2023年7月28日)
- ↑ マジック:ザ・ギャザリング(マジック日本公式Twitter 2023年7月28日)