継続的効果
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2024年5月20日 (月) 02:14時点における最新版
継続的効果/Continuous Effectは一定あるいは不定の期間、オブジェクトの特性やコントローラーを変更したり、プレイヤーやゲームのルールに影響したりする効果のこと。継続的効果は、呪文や能力の解決、あるいはオブジェクトの常在型能力によって生成される。
ソーサリー
あなたの墓地にあるすべてのカードをあなたの手札に戻す。法務官の相談を追放する。ゲームの残りの間、あなたの手札の上限は無くなる。
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[編集] 解説
[編集] 呪文や能力の解決によって生じる継続的効果
呪文や能力の解決によって生じる継続的効果は、それを生成した呪文や能力によって定められた期間(「ターン終了時まで」など)継続し、定められていないならばゲーム終了時まで継続する。
起動型能力や誘発型能力によって発生する効果の中には、「~し続ける限り」「~である限り」などの表記で限定される持続期間を持つものが存在する。このフレーズで示される期間が、効果が最初に適用されるよりも前に終了していた場合、その効果は何もしない。
- 例:誘惑蒔き/Sower of TemptationのETB能力は、「誘惑蒔きが戦場に出ている限り」対象クリーチャー1体のコントロールを得ることができる。このETB能力が解決する前に誘惑蒔きが戦場を離れた場合、対象のクリーチャーのコントロールは変更されない。1度変更されてから戻るのではなく、一瞬たりとも変更されない。
- 黒曜石の火心/Obsidian Fireheartの起動型能力のように、起動する時点で持続期間の条件が満たされていないが、解決することによって満たされるようになる場合もある。この場合、解決までに持続期間が始まっていないので「終了」もしておらず、効果は適用されることになる。
呪文や能力の解決によって生じる、オブジェクトの特性またはそのコントローラーを変更する継続的効果は、その継続的効果が発生した時点で影響を受けなかったオブジェクトには影響を及ぼさない。一方で、オブジェクトの特性やコントローラーを変更しない継続的効果は、ゲームのルールを変更するため、継続的効果が発生した時点では影響を受けなかったオブジェクトにも影響を及ぼす。
- 「すべてのクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける」という効果は、その時点でクリーチャーでないパーマネントや戦場に出ていなかったパーマネントに影響を与えない。
- 「クリーチャーはブロックに参加できない」という効果は、クリーチャーの特性に影響を与えないので、この時点でクリーチャーでないパーマネントや戦場に出ていなかったパーマネントにも影響を与える。
呪文や能力の解決によって、トークンでないパーマネントを戦場に出し、かつ、そのパーマネントが「[特性]である/is [characteristic]」という継続的効果が生成される場合、この継続的効果はそのパーマネントが戦場に出ると同時に適用される。このような特性は主に色やクリーチャー・タイプである。ただし、「[特性]になる/becomes [characteristic]」や「[能力]を得る/gains [an ability]」の場合には、継続的効果はそのパーマネントが戦場に出た後で適用される。
- 例:理想の調停者/Arbiter of the Idealの能力によってカードを戦場に出したとき、それはエンチャントである状態で戦場に出るため、アジャニに選ばれし者/Ajani's Chosenの能力が誘発する。
[編集] 常在型能力によって生じる継続的効果
常在型能力によって生み出される継続的効果は「固定」されない。そのテキストで示されるもの全てに対して常に適用する。
パーマネントの特性を変更する、常在型能力による継続的効果は、そのパーマネントが戦場に入るのと同時に特性を変更する。パーマネントが戦場に出た後に変更するのではなく、戦場に出るのと同時に変更するため、パーマネントが戦場に出ることで誘発する誘発型能力はその変更を加味する。
- 例:カヴーの巣/Kavu Lairと栄光の頌歌/Glorious Anthemをコントロールしているときにパワーが3のクリーチャーを戦場に出した場合、そのクリーチャーはパワー4として戦場に出るため、カヴーの巣が誘発する。
[編集] その他
複数の継続的効果がオブジェクトの特性を変更しようとする場合、それらの相互作用は、種類別に分類して処理される。詳細は種類別を参照。
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 6 呪文、能力、効果
- 611 継続的効果
- 611.1 継続的効果は一定のあるいは不定の期間、オブジェクトの特性を変更したり、オブジェクトのコントローラーを変更したり、プレイヤーやゲームのルールに影響を及ぼしたりする。
- 611.2 継続的効果は、呪文や能力の解決によっても作られる。
- 611.2a 呪文や能力の解決によって作られた継続的効果は、それを作った呪文や能力に述べられた期間(「ターン終了時まで」など)継続する。期間が明記されていない場合は、ゲーム終了時まで継続する。
- 611.2b 起動型能力または誘発型能力によって発生する効果の中には、「~し続けているかぎり/for as long as」という表記で限定される持続時間を持つものがある。この「~し続けているかぎり」というフレーズで示される期間が、最初に適用されるより前に終了していた場合、その効果は何もしない。開始してすぐまた停止する、ということもないし、永続するということもない。
- 611.2c 呪文や能力の解決によって発生する、オブジェクトの特性またはそのコントローラーを変更する継続的効果は、その継続的効果が発生した時点で影響を受けるオブジェクトが決定され、それ以降には変更されない。(これは、常在型能力からの継続的効果とは異なる。)呪文や能力の解決によって発生する、オブジェクトの特性またはそのコントローラーを変更しない継続的効果は、ゲームのルールを変更するので、その継続的効果が発生した時点で影響を受けていなかったオブジェクトにも影響を及ぼす。単一の継続的効果が、オブジェクトの特性やコントローラーを変更する部分とそうでない部分を持っている場合、各部分がどのオブジェクト群に影響を及ぼすかは独立に決定される。
- 611.2d 呪文や能力によって、Xのような変数を含む継続的効果が発生した場合、その変数の値は解決時にのみ定められ、その後で変化することはない。rule 608.2h 参照。
- 611.2e 呪文や能力1つの解決によって、トークンでないパーマネントを戦場に出し、またそのパーマネントが「[[[特性]]]である/is [[[特性]]]」という継続的効果を作る場合、その継続的効果はそのパーマネントが戦場に出るのと同時に適用される。この特性は、通常、色かクリーチャー・タイプである。この継続的効果が「[[[特性]]]になる/becomes [[[特性]]]」や「[[[能力]]]を得る/gains [[[能力]]]」であった場合、それらの効果はそのパーマネントが戦場に出た後で適用される。
- 611.2f プレイヤーが次に唱える呪文、あるいは、特定の条件を満たしある期間などの間に プレイヤーが唱える次の呪文、などの特性を修整する継続的効果を生み出す呪文や能力が存在する。それらの効果は即座には始まらない。それらはそのプレイヤーが次に該当する呪文をスタックに置いた時点で始まり、その呪文に適用される。rule 601.2a 参照。
- 611.3 継続的効果は、オブジェクトの常在型能力によっても作られる。
- 611.3a 常在型能力によって生み出される継続的効果は「固定」されない。その文章で示されるもの全てに対して常に適用する。
- 611.3b この効果は、それを生み出すパーマネントが戦場にある、またはそれを生み出すオブジェクトがその該当する領域にある間、常に適用する。
- 611.3c パーマネントの特性を修整する継続的効果は、そのパーマネントが戦場に入ると同時に特性を修整する。パーマネントが戦場に出るのを待ち、それから修整するのではない。この類の効果はパーマネントが戦場に出る時点で適用されるので、パーマネントが戦場に出たときの能力が誘発するかどうかを決定するよりも前に適用される。
- 611.3d 常在型能力からの継続的効果によって、プレイヤーが土地をプレイしたりパーマネント 呪文を唱えたりできるようになることや、パーマネント 呪文やパーマネント・カードがそれを唱えられるようにする能力を得ることがある。その効果がそのオブジェクトに戦場でのみ機能する能力も与えていたなら、その能力はその許可や能力を与えた効果に定められた期間だけ残る。期間が定められていなければ、それはゲーム終了まで残る。これは rule 611.3a-bの例外である。
- 611 継続的効果