幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker
提供:MTG Wiki
(未評価新規作成) |
|||
(19人の利用者による、間の24版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Ghostly Flicker}} | {{#card:Ghostly Flicker}} | ||
− | + | 一度に2つの[[パーマネント]]を[[明滅]]させる[[インスタント]]。その分、同系統の中では若干[[重い|重く]]なっているものの、他の明滅カードとは異なり[[クリーチャー]]だけでなく[[アーティファクト]]や[[土地]]も[[対象]]にできる。 | |
+ | |||
+ | 他の明滅と同様、使い道は多彩。しかも2つ同時に明滅できるため、例えばあるパーマネントを[[除去]]から守りつつ、別のパーマネントの[[ETB]][[能力]]を再度[[誘発]]させるなど、いざ使う際にも複数の用途を同時に兼ねることができ、多彩さがさらに際立っている。 | ||
+ | |||
+ | 対象の範囲が広いのもありがたい。ETB能力の再利用や除去から守ること以外にも、[[タップ]]した土地やアーティファクトを[[アンタップ]]して、[[タップ能力]]を使う回数を増やしたりなどもできるし、土地とそれ以外を対象に取って実質的に使うマナを減らすこともできる。 | ||
+ | |||
+ | [[古術師/Archaeomancer]]や[[記憶の壁/Mnemonic Wall]]のようにETB能力で[[墓地]]の幽霊のゆらめきを手札に戻せるパーマネントを明滅させれば、使用した幽霊のゆらめきを[[回収]]できる。これは他の明滅[[呪文]]でも同じではあるが、幽霊のゆらめきの場合は更にもうひとつパーマネントを明滅できるため、他にETB能力を持つパーマネントがあれば[[マナ]]が続く限りその能力を何度でも誘発させることができるし、タップ能力もマナの続く限り使える。さらに、[[流浪のドレイク/Peregrine Drake]]や[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]([[青]]の[[信心]]が6以上)など、明滅させることによって[[青マナ]]を含む4マナ以上のマナを生みだすことができるパーマネントを同時に明滅させると[[無限マナ]](青マナを含む3マナでも[[ストーム]]稼ぎ)を発生させることができる。 | ||
+ | |||
+ | [[スタンダード]]では[[修復の天使/Restoration Angel]]の存在もあってあまり活躍できなかったが、[[パウパー]]では、[[8post]]において記憶の壁との[[ギミック]]で[[熟考漂い/Mulldrifter]]や[[微光地/Glimmerpost]]などのETB能力を使い回すのに採用された他、[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]]に[[コスト減少カード|コスト減少]]や[[雲上の座/Cloudpost]]などを組み合わせて上述の無限マナを発生させるギミックを組み込んだ各種[[テンポラル・ストーム|青系ストームデッキ]]が一大勢力を築き上げた。その後[[時間の亀裂/Temporal Fissure]]の禁止によってストームデッキは消滅したものの、同様のギミックは[[Familiar Combo]]や[[ドレイク・フリッカー]]、[[パイレーツ・フリッカー]]に受け継がれて活躍している。単純なアドバンテージエンジンとしても、[[フリッカー・トロン]]や[[青黒コントロール#パウパー|青黒フリッカー]]などで採用されている。また、Standard Pauperでも古術師で[[サルーリの門番/Saruli Gatekeepers]]をはじめとした[[ドラゴンの迷路]]の門番のETB能力を使い回すGateflickerという[[コントロールデッキ]]が活躍した。 | ||
+ | |||
+ | *日本語の[[ルール文章]]だと誤解しがちだが、同じ[[カード・タイプ]]のパーマネント2つでなくてもよい。例えばクリーチャーとアーティファクトを1枚ずつでもよい。もちろん、同種のパーマネント2つでも構わない。 | ||
+ | *[[オーナー]]ではなくあなたのコントロール下に戻すため、コントロール奪取したパーマネントでも対戦相手に返還されない。 | ||
+ | *[[クリーチャー化]]や[[アーティファクト化]]など、対象として適正なカード・タイプを付与することで、本来対象にできないパーマネントでも明滅できるようになる。[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]のような自身の能力で行えるものであれば、他の[[カード]]に頼る必要もなくなる。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[[明滅]]・[[一時的に追放するカード]] | ||
*[[カード個別評価:アヴァシンの帰還]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:アヴァシンの帰還]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:統率者マスターズ]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:モダンマスターズ2017]] - [[コモン]] |
2024年6月10日 (月) 19:06時点における最新版
インスタント
あなたがコントロールするアーティファクトやクリーチャーや土地2つを対象とし、それらを追放し、その後それらのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
一度に2つのパーマネントを明滅させるインスタント。その分、同系統の中では若干重くなっているものの、他の明滅カードとは異なりクリーチャーだけでなくアーティファクトや土地も対象にできる。
他の明滅と同様、使い道は多彩。しかも2つ同時に明滅できるため、例えばあるパーマネントを除去から守りつつ、別のパーマネントのETB能力を再度誘発させるなど、いざ使う際にも複数の用途を同時に兼ねることができ、多彩さがさらに際立っている。
対象の範囲が広いのもありがたい。ETB能力の再利用や除去から守ること以外にも、タップした土地やアーティファクトをアンタップして、タップ能力を使う回数を増やしたりなどもできるし、土地とそれ以外を対象に取って実質的に使うマナを減らすこともできる。
古術師/Archaeomancerや記憶の壁/Mnemonic WallのようにETB能力で墓地の幽霊のゆらめきを手札に戻せるパーマネントを明滅させれば、使用した幽霊のゆらめきを回収できる。これは他の明滅呪文でも同じではあるが、幽霊のゆらめきの場合は更にもうひとつパーマネントを明滅できるため、他にETB能力を持つパーマネントがあればマナが続く限りその能力を何度でも誘発させることができるし、タップ能力もマナの続く限り使える。さらに、流浪のドレイク/Peregrine Drakeやニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(青の信心が6以上)など、明滅させることによって青マナを含む4マナ以上のマナを生みだすことができるパーマネントを同時に明滅させると無限マナ(青マナを含む3マナでもストーム稼ぎ)を発生させることができる。
スタンダードでは修復の天使/Restoration Angelの存在もあってあまり活躍できなかったが、パウパーでは、8postにおいて記憶の壁とのギミックで熟考漂い/Mulldrifterや微光地/GlimmerpostなどのETB能力を使い回すのに採用された他、フェアリーの大群/Cloud of Faeriesにコスト減少や雲上の座/Cloudpostなどを組み合わせて上述の無限マナを発生させるギミックを組み込んだ各種青系ストームデッキが一大勢力を築き上げた。その後時間の亀裂/Temporal Fissureの禁止によってストームデッキは消滅したものの、同様のギミックはFamiliar Comboやドレイク・フリッカー、パイレーツ・フリッカーに受け継がれて活躍している。単純なアドバンテージエンジンとしても、フリッカー・トロンや青黒フリッカーなどで採用されている。また、Standard Pauperでも古術師でサルーリの門番/Saruli Gatekeepersをはじめとしたドラゴンの迷路の門番のETB能力を使い回すGateflickerというコントロールデッキが活躍した。
- 日本語のルール文章だと誤解しがちだが、同じカード・タイプのパーマネント2つでなくてもよい。例えばクリーチャーとアーティファクトを1枚ずつでもよい。もちろん、同種のパーマネント2つでも構わない。
- オーナーではなくあなたのコントロール下に戻すため、コントロール奪取したパーマネントでも対戦相手に返還されない。
- クリーチャー化やアーティファクト化など、対象として適正なカード・タイプを付与することで、本来対象にできないパーマネントでも明滅できるようになる。ギデオン・ジュラ/Gideon Juraのような自身の能力で行えるものであれば、他のカードに頼る必要もなくなる。