兆候

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'''兆候'''/''Impending''は、[[キーワード能力]]の1つ。これを持つ[[呪文]]が[[スタック]]にある間に働く[[常在型能力]]と、[[戦場]]で機能する常在型能力と[[誘発型能力]]からなる。
 
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==定義==
 
==定義==
'''兆候'''N ─[コスト]/''Impending'' - N [cost]は次の4つの能力を意味する。
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#あなたはこの呪文の[[マナ・コスト]]を[[支払う]]のではなく、[[コスト]]を支払うことを選んでもよい。
 
#あなたはこの呪文の[[マナ・コスト]]を[[支払う]]のではなく、[[コスト]]を支払うことを選んでもよい。
 
#あなたがこの呪文の兆候コストを支払うことを選んだなら、それは[[時間カウンター]]N個が置かれた状態で戦場に出る。
 
#あなたがこの呪文の兆候コストを支払うことを選んだなら、それは[[時間カウンター]]N個が置かれた状態で戦場に出る。
 
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==解説==
 
==解説==
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[[ダスクモーン:戦慄の館]]では[[神話レア]]の[[ホラー]]・[[アバター]]・[[クリーチャー・エンチャント]]の[[サイクル]]5枚のみが持つ。これらは[[戦場に出る]]か[[攻撃]]するたびに[[誘発]]する誘発型能力を持ち、兆候コストで唱えても[[ETB]]能力を利用できるデザインとなっている。
 
[[ダスクモーン:戦慄の館]]では[[神話レア]]の[[ホラー]]・[[アバター]]・[[クリーチャー・エンチャント]]の[[サイクル]]5枚のみが持つ。これらは[[戦場に出る]]か[[攻撃]]するたびに[[誘発]]する誘発型能力を持ち、兆候コストで唱えても[[ETB]]能力を利用できるデザインとなっている。
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*初期案では待機と同様に[[アップキープ]]毎にカウンターを取り除いていたが、[[ソーサリー・タイミング]]の除去で対処しやすくするため終了ステップに変更された<ref>[https://x.com/hogpog_98/status/1843324836288069994?s=43 @hogpog_98](X 2024年10月8日 [[プレイ・デザイン・チーム]] [[Arya Karamchandani]])</ref>。
  
 
===ルール===
 
===ルール===
 
*兆候コストを支払って唱えることは[[代替コスト]]のルールに従う。兆候コストを支払ってもそれは戦場に出るまではクリーチャー・エンチャント呪文であり、またそれのマナ総量は通常唱える場合と変わることはない。
 
*兆候コストを支払って唱えることは[[代替コスト]]のルールに従う。兆候コストを支払ってもそれは戦場に出るまではクリーチャー・エンチャント呪文であり、またそれのマナ総量は通常唱える場合と変わることはない。
 
*スタック上の兆候コストを支払って唱えた呪文が[[コピー]]されたなら、コピーも兆候コストを支払われたことになり、時間カウンターを置いて戦場に出てクリーチャーではない。
 
*スタック上の兆候コストを支払って唱えた呪文が[[コピー]]されたなら、コピーも兆候コストを支払われたことになり、時間カウンターを置いて戦場に出てクリーチャーではない。
*戦場に存在している兆候コストを支払って唱えられたパーマネントがコピーされたなら、兆候コストが支払われたかは[[コピー可能な値]]では無いのでそのコピーは時間カウンターは置かれずクリーチャー・エンチャントとして戦場に出る。
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*戦場に存在している「兆候コストを支払って唱えられたパーマネント」がコピーされるなら、兆候コストが支払われたかは[[コピー可能な値]]では無いのでそのコピーは時間カウンターは置かれずクリーチャー・エンチャントである。
 
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*リリースノートでは4つ目の能力に「その後、それの上に時間カウンターがないなら、それは兆候を失う。 」が含まれていると書かれているが、[[総合ルール]]ではその記述は存在しない。兆候コストを支払って唱えられていたパーマネントの上に再度時間カウンターが置かれたら、それは再びクリーチャーでなくなる。
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**兆候コストを支払って唱えられていないなら、兆候を持つパーマネントの上に時間カウンターが置かれても何も起きず、終了ステップでカウンターが取り除かれることもない。
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*時間カウンターがなくなったとき、単に[[カード・タイプ]]が変化するだけで、戦場に出し直すわけではない。ETB能力は誘発しないし、[[召喚酔い]]も通常のルールに従う([[召喚酔い#クリーチャーでないパーマネントがクリーチャーになった時]])。
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**カード・タイプの変化に伴う相互作用等については、[[神 (テーロス・ブロック)#ルール]]の項も参照のこと。
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==脚注==
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<references />
 
==参考==
 
==参考==
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038103/ 『ダスクモーン:戦慄の館』のメカニズム]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月31日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038103/ 『ダスクモーン:戦慄の館』のメカニズム]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月31日)
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/duskmourn-house-of-horror-release-notes Duskmourn: House of Horror Release Notes]/[http://media.wizards.com/2024/downloads/DSK_Release_Notes_KNxjgf61JF/JP_MTGDSK_ReleaseNotes_20240805.pdf 『ダスクモーン:戦慄の館』リリースノート]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月13日)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/duskmourn-house-of-horror-release-notes Duskmourn: House of Horror Release Notes]/[https://media.wizards.com/2024/downloads/DSK_Release_Notes_KNxjgf61JF/JP_MTGDSK_ReleaseNotes_20240917.pdf 『ダスクモーン:戦慄の館』リリースノート]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月13日)
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|兆候}}
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|兆候}}
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
 
<!--{{#cr:{{キーワード能力のCR番号|兆候}}}}-->
 
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==引用:総合ルール==
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:総合ルールビューア未対応により[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0006836/ マジック総合ルール](和訳 20241108.1 版)より引用
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;702.176.兆候/Impending
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:702.176a 兆候は4つの能力を表すキーワードである。最初の2つは兆候を持つ呪文がスタックにある間に機能する常在型能力である。3つ目は戦場にある間に機能する常在型能力である。4つ目は戦場にある間に機能する誘発型能力である。「兆候 N - [コスト]」は、「あなたはこの呪文をマナ・コストを支払うのではなく、[コスト]を支払うことを選んでもよい」、「あなたがこの呪文の兆候コストを支払うことを選んだなら、それは時間カウンターN個が置かれた状態で戦場に出る。」、「このパーマネントの上に時間カウンターが置かれ続けているかぎり、それが兆候コストで唱えられていた場合、それはクリーチャーではない。」、「あなたの終了ステップの開始時に、このパーマネントがその兆候コストで唱えられていてかつ1個以上の時間カウンターがある場合、その上から時間カウンター1個を取り除く。」を意味する。兆候コストで呪文を唱えることは、rule 601.2b ならびに rule 601.2f-h の代替コストの支払いのルールに従う。
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[[Category:キーワード能力|ちようこう]]
 
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2025年1月14日 (火) 21:11時点における最新版

兆候/Impending
種別 常在型能力
誘発型能力
登場セット ダスクモーン:戦慄の館
CR CR:-

兆候/Impendingは、キーワード能力の1つ。これを持つ呪文スタックにある間に働く常在型能力と、戦場で機能する常在型能力と誘発型能力からなる。


Overlord of the Boilerbilges / ボイラービルジの大主 (4)(赤)(赤)
クリーチャー エンチャント — アバター(Avatar) ホラー(Horror)

兆候4 ― (2)(赤)(赤)(兆候コストでこの呪文を唱えたなら、これは時間(time)カウンター4個が置かれた状態で戦場に出て、最後の時間カウンターが取り除かれるまで、これはクリーチャーではない。あなたの終了ステップの開始時に、これの上から時間カウンター1個を取り除く。)
ボイラービルジの大主が戦場に出るか攻撃するたび、1つを対象とする。これはそれに4点のダメージを与える。

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[編集] 定義

兆候N ─[コスト]/ImpendingN - [cost]は次の4つの能力を意味する。

  1. あなたはこの呪文のマナ・コスト支払うのではなく、コストを支払うことを選んでもよい。
  2. あなたがこの呪文の兆候コストを支払うことを選んだなら、それは時間カウンターN個が置かれた状態で戦場に出る。
  3. このパーマネントの上に時間カウンターが置かれ続けているかぎり、それが兆候コストで唱えられていた場合、それはクリーチャーではない。
  4. あなたの終了ステップの開始時に、このパーマネントがその兆候コストで唱えられていた場合、その上から時間カウンター1個を取り除く。

[編集] 解説

ホラー映画において、怪異がその姿を表す前に何らかの兆候を示すことを表したメカニズム。「戦場で待つ待機」といった趣の能力であり、非クリーチャー状態の待ち時間が設けられている分、本来のマナ・コストより軽く唱えることができる。

ダスクモーン:戦慄の館では神話レアホラーアバタークリーチャー・エンチャントサイクル5枚のみが持つ。これらは戦場に出る攻撃するたびに誘発する誘発型能力を持ち、兆候コストで唱えてもETB能力を利用できるデザインとなっている。

[編集] ルール

  • 兆候コストを支払って唱えることは代替コストのルールに従う。兆候コストを支払ってもそれは戦場に出るまではクリーチャー・エンチャント呪文であり、またそれのマナ総量は通常唱える場合と変わることはない。
  • スタック上の兆候コストを支払って唱えた呪文がコピーされたなら、コピーも兆候コストを支払われたことになり、時間カウンターを置いて戦場に出てクリーチャーではない。
  • 戦場に存在している「兆候コストを支払って唱えられたパーマネント」がコピーされるなら、兆候コストが支払われたかはコピー可能な値では無いのでそのコピーは時間カウンターは置かれずクリーチャー・エンチャントである。
  • リリースノートでは4つ目の能力に「その後、それの上に時間カウンターがないなら、それは兆候を失う。 」が含まれていると書かれているが、総合ルールではその記述は存在しない。兆候コストを支払って唱えられていたパーマネントの上に再度時間カウンターが置かれたら、それは再びクリーチャーでなくなる。
    • 兆候コストを支払って唱えられていないなら、兆候を持つパーマネントの上に時間カウンターが置かれても何も起きず、終了ステップでカウンターが取り除かれることもない。
  • 時間カウンターがなくなったとき、単にカード・タイプが変化するだけで、戦場に出し直すわけではない。ETB能力は誘発しないし、召喚酔いも通常のルールに従う(召喚酔い#クリーチャーでないパーマネントがクリーチャーになった時)。

[編集] 脚注

  1. @hogpog_98(X 2024年10月8日 プレイ・デザイン・チーム Arya Karamchandani

[編集] 参考

[編集] 引用:総合ルール

総合ルールビューア未対応によりマジック総合ルール(和訳 20241108.1 版)より引用
702.176.兆候/Impending
702.176a 兆候は4つの能力を表すキーワードである。最初の2つは兆候を持つ呪文がスタックにある間に機能する常在型能力である。3つ目は戦場にある間に機能する常在型能力である。4つ目は戦場にある間に機能する誘発型能力である。「兆候 N - [コスト]」は、「あなたはこの呪文をマナ・コストを支払うのではなく、[コスト]を支払うことを選んでもよい」、「あなたがこの呪文の兆候コストを支払うことを選んだなら、それは時間カウンターN個が置かれた状態で戦場に出る。」、「このパーマネントの上に時間カウンターが置かれ続けているかぎり、それが兆候コストで唱えられていた場合、それはクリーチャーではない。」、「あなたの終了ステップの開始時に、このパーマネントがその兆候コストで唱えられていてかつ1個以上の時間カウンターがある場合、その上から時間カウンター1個を取り除く。」を意味する。兆候コストで呪文を唱えることは、rule 601.2b ならびに rule 601.2f-h の代替コストの支払いのルールに従う。
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