孵卵場の蜘蛛/Hatchery Spider

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[[起源の波/Genesis Wave]]に似た[[宿根]][[能力]]を持つ[[大型クリーチャー|大型]]の[[蜘蛛]]。
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5/7の[[サイズ]]に[[到達]]を兼ね備え、[[接死]]持ちや[[樹木園の精霊/Arboretum Elemental]]といった少数の[[クリーチャー]]以外には[[戦闘]]で撃破されない堅牢さが魅力。これ自体は7[[マナ]]と[[重い]]ので、あらかじめ[[墓地]]を[[肥やす|肥やし]]ておいて宿根で[[戦場に出す|戦場に出せる]][[パーマネント]]の選択肢を豊かにしておきたいところだ。[[打ち消す|打ち消され]]ても戦力を補充できるという観点から、往年の[[起源のハイドラ/Genesis Hydra]]のように対[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]への[[メタゲーム|メタ]]を意識したときに優秀な戦力となり得る。
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やはり[[効果]]が墓地に大きく依存していて不安定なのがネックであり、[[墓地対策]]をされるとほとんど[[フレンチ・バニラ]]に成り下がってしまうのが辛い。1度くらい墓地を空にされても何ともないほど墓地を肥やすことに長けた[[デッキ]]で使いたいところ。さらに戦場に出せるのが[[緑]]の[[カード]]に限定されており、十全に扱えるデッキは必然的に絞られてくる。
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登場時点の[[スタンダード]]は[[黒緑ビートダウン#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド期|ゴルガリ・ミッドレンジ]]や[[イゼット・フェニックス]]の隆盛から[[墓地対策]]は欠かせないものとなっており、このカードにとっては向かい風の[[環境]]となっている。また対コントロールデッキへの最終兵器として安定した突破力を発揮する[[殺戮の暴君/Carnage Tyrant]]が前環境から君臨しており、おおむねそちらが優先されている。しかしこちらは到達を持つことから[[飛行]]クリーチャーを多用するデッキに対して強く、[[破滅を囁くもの/Doom Whisperer]]を単独で受け止められるタフさを保持していることからある程度差別化は可能だろう。
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[[リミテッド]]でも前述のとおり環境最大の[[フライヤー]]である破滅を囁くものも含め、ほとんどの[[フライヤー]]を単独で止められる堅牢性が頼もしい。突破力がない点は宿根能力による展開力で補うことができ、不利な状況下でも対等以上の状況に持ち込むことができるだろう。
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*墓地から直接戦場に出す通常の[[リアニメイト]]とは噛み合わない。墓地肥やしの段階でこれが墓地に落ちてしまったときのために、墓地から[[カード]]を[[回収]]できる手段を講じておくとよいだろう。
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==ルール==
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*この宿根能力は孵卵場の蜘蛛を[[唱える|唱えた]]ときに[[誘発]]する。
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**普通の打ち消し手段でこれ自体を打ち消したとしても誘発した能力は[[スタック]]に残り、パーマネントが出てくる可能性がある。
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**唱える以外の方法で戦場に出ても能力は誘発しない。例えば普通に唱えて戦場に出た1枚目の孵卵場の蜘蛛の能力で2枚目の孵卵場の蜘蛛を[[ライブラリー]]から直接戦場に出しても、2枚目の能力が連鎖的に誘発することはない。
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*この宿根能力が[[解決]]された時点では、孵卵場の蜘蛛はスタックに乗ったままである。[[オーラ]]は戦場にいない孵卵場の蜘蛛に[[つける]]ことはできず、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]は[[忠誠度能力]]を[[起動]]する機会を得られないまま[[除去]]されてしまうことも起こり得る。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
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==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:ラヴニカのギルド]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:ラヴニカのギルド]] - [[レア]]
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2018年10月29日 (月) 18:09時点における最新版


Hatchery Spider / 孵卵場の蜘蛛 (5)(緑)(緑)
クリーチャー — 蜘蛛(Spider)

到達
宿根 ― あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上からカードをX枚公開する。Xは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数に等しい。あなたはその中から、マナ総量がX以下で緑のパーマネント・カード1枚を戦場に出してもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。

5/7

起源の波/Genesis Waveに似た宿根能力を持つ大型蜘蛛

5/7のサイズ到達を兼ね備え、接死持ちや樹木園の精霊/Arboretum Elementalといった少数のクリーチャー以外には戦闘で撃破されない堅牢さが魅力。これ自体は7マナ重いので、あらかじめ墓地肥やしておいて宿根で戦場に出せるパーマネントの選択肢を豊かにしておきたいところだ。打ち消されても戦力を補充できるという観点から、往年の起源のハイドラ/Genesis Hydraのように対コントロールデッキへのメタを意識したときに優秀な戦力となり得る。

やはり効果が墓地に大きく依存していて不安定なのがネックであり、墓地対策をされるとほとんどフレンチ・バニラに成り下がってしまうのが辛い。1度くらい墓地を空にされても何ともないほど墓地を肥やすことに長けたデッキで使いたいところ。さらに戦場に出せるのがカードに限定されており、十全に扱えるデッキは必然的に絞られてくる。

登場時点のスタンダードゴルガリ・ミッドレンジイゼット・フェニックスの隆盛から墓地対策は欠かせないものとなっており、このカードにとっては向かい風の環境となっている。また対コントロールデッキへの最終兵器として安定した突破力を発揮する殺戮の暴君/Carnage Tyrantが前環境から君臨しており、おおむねそちらが優先されている。しかしこちらは到達を持つことから飛行クリーチャーを多用するデッキに対して強く、破滅を囁くもの/Doom Whispererを単独で受け止められるタフさを保持していることからある程度差別化は可能だろう。

リミテッドでも前述のとおり環境最大のフライヤーである破滅を囁くものも含め、ほとんどのフライヤーを単独で止められる堅牢性が頼もしい。突破力がない点は宿根能力による展開力で補うことができ、不利な状況下でも対等以上の状況に持ち込むことができるだろう。

  • 墓地から直接戦場に出す通常のリアニメイトとは噛み合わない。墓地肥やしの段階でこれが墓地に落ちてしまったときのために、墓地からカード回収できる手段を講じておくとよいだろう。

[編集] ルール

  • この宿根能力は孵卵場の蜘蛛を唱えたときに誘発する。
    • 普通の打ち消し手段でこれ自体を打ち消したとしても誘発した能力はスタックに残り、パーマネントが出てくる可能性がある。
    • 唱える以外の方法で戦場に出ても能力は誘発しない。例えば普通に唱えて戦場に出た1枚目の孵卵場の蜘蛛の能力で2枚目の孵卵場の蜘蛛をライブラリーから直接戦場に出しても、2枚目の能力が連鎖的に誘発することはない。
  • この宿根能力が解決された時点では、孵卵場の蜘蛛はスタックに乗ったままである。オーラは戦場にいない孵卵場の蜘蛛につけることはできず、プレインズウォーカー忠誠度能力起動する機会を得られないまま除去されてしまうことも起こり得る。

[編集] 関連カード

[編集] サイクル

ラヴニカのギルドの、自身と同じオブジェクトを参照する単色カードサイクル。いずれもレア

[編集] 参考

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