タルモゴイフ/Tarmogoyf

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1970年1月1日 (木) 09:00時点における (トーク)による版
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Tarmogoyf / タルモゴイフ (1)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)

タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。

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未来予知で新たに追加されたルアゴイフ。 この一族のお約束で墓地を参照するが、その基準がまた変則的である。 カード・タイプを参照するようになったことで、サイズに8/9という限界が定められた。

しかし、何であっても墓地に落ちていればサイズアップに繋がるため、従来と違い、相手がどんなデッキであってもその墓地を参照できる。 また、インスタントソーサリーは使用すれば普通墓地に置かれるので、除去される事を前提とする場合が多いクリーチャーを参照するより能動的にサイズを大きくすることができる。 土地フェッチランドを利用することで簡単にクリアできるし、アーティファクトエンチャントもあらかじめ使い捨ての物をデッキに組み込んでしまえば良い。

マナ・コストが極端に軽く、二種類クリアすれば色拘束が薄いエルフの戦士/Elvish Warriorになり、三種目以降は驚異的なコスト・パフォーマンスを発揮する。 速やかに墓地を肥やしていくことでサイズアップに繋がる点がスレッショルドに近く、デッキ構成を工夫すれば早い段階でかなりのサイズになることも不可能ではない。 そういった意味では、クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryadを髣髴とさせる動きである。 細かいことを考えずとも、クリーチャーが1体除去されれば大抵2/3をクリアできるため、ただのビートダウンに仕込んでもマナ・コスト分の働きは十分期待できる。

その驚異的なコスト・パフォーマンスが認知されるや否や、瞬く間に環境を席巻。 スタンダードに限らず、エクステンデッドレガシーと活躍の場を広げ、これのために緑をタッチするデッキも多い。 特に、フェッチランドを多用するエクステンデッドやレガシー環境においては、どんなデッキでも序盤から安定した運用が可能であるため非常に強力である。 土地インスタントソーサリークリーチャーの4種類は、意識せずともかなりの確率で序盤から墓地に落ちる為、期待値が「2マナ4/5前後」というとんでもないサイズで地上戦を制圧している。

マナ拘束も緩く、緑をタッチすればどんなデッキにも入る可能性があり、序盤の壁として、中盤のクロック要員として、終盤のフィニッシャーとしてと、緑というクリーチャー最強の色の株を十分に上げたカードである。

スタンダード環境では、小悪疫/Smallpoxとのシナジーを利用したタルモポックスで活躍。 またグルール・ビートにこれを投入した物も登場するなど、幅広い活躍を見せた。 時のらせんブロック構築でも緑白ゴイフグランプリモントリオール07を制するなど、大きな存在感を見せている。 ローウィン部族カードが増加。欠番だったプレインズウォーカーも追加され、追い風を受けたと言える。

ただし、フェッチランドを使用出来るエクステンデッドエターナルと違い、スタンダードブロック構築では、相手のデッキにも依存するとはいえ、ただデッキに入れるだけでは中途半端な大きさにしかならない事も多い。 特にビートダウン同士の対決ではそれが顕著に見られる為、メタによっては数を減らしたり、サイズの安定した別のクリーチャーに変えたりといった調整も必要だろう。

また、ヨツンの兵卒/Jotun Grunt萎縮した卑劣漢/Withered Wretchといった墓地を消す狙いで投入されるカードや、渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer墓忍び/Tombstalkerといった墓地を消す事で効果を発揮するカードとは併用し辛く、どっちつかずになってしまう事も多い。 後述するが、それらのカードを使ったとしてもこれを完全に対策する事は難しい為、墓地対策せずに自分もこれを使った方が効果的な場合も多く、逆に、これが広く使われ始めた事で「墓地対策が減った」などという状況もある。

また、状況起因効果のチェックは呪文の解決後、呪文が墓地に置かれた後で行われるので、前述の例をインスタントとショック/Shockに置き換えても同様である。

全体の墓地を参照するためトーモッドの墓所/Tormod's Crypt等では効果が薄く、またタフネスが最低でも1あるため墓地を消し切ったとしてもなお生き残り、さらに継続的に墓地のカードを消していかない限り、またすぐに元の大きさに戻ってしまう。

しかし現在のOracleでは、カード・タイプに関する注釈文を持つ他のカード同様、注釈文自体が削除されている。

これにより、「未来からのカード」でありながら若干の懐かしさも感じられる。



参考

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