不浄な別室+祭儀室/Unholy Annex+Ritual Chamber
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エンチャント — 部屋(Room)
あなたの終了ステップの開始時に、カード1枚を引く。あなたがデーモン(Demon)をコントロールしているなら、各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。そうでないなら、あなたは2点のライフを失う。
(どちらの半分でも唱えることができる。そのドアは戦場で開放される。閉鎖されているドアのマナ・コストを支払って、それを開放してもよい。これはソーサリーとして扱う。)
エンチャント — 部屋(Room)
あなたがこのドアを開放したとき、飛行を持つ黒の6/6のデーモン(Demon)・クリーチャー・トークン1体を生成する。
(どちらの半分でも唱えることができる。そのドアは戦場で開放される。閉鎖されているドアのマナ・コストを支払って、それを開放してもよい。これはソーサリーとして扱う。)
不浄な別室/Unholy Annexは終了ステップに追加のドロー。設置したターンに引くことで即座にアドバンテージを稼げるとはいえ、インスタントでもない限り引いたカードを即座に活かせない点・自ターンごとに2点とそこそこのペースでライフを失っていく点が痛く、黒おなじみのドローエンジンでありスタンダードでも同居するファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaには長期的な効率で大きく劣る。
デーモンをコントロールしているとライフロスがドレインに変化するのが大きな特徴であり、ターンが往復するたび2点のドレイン+デーモンの本体性能ということで黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypseばりの高効率でライフレースを有利に運ぶことが可能。後述するもう一方の部屋もあいまってコンパクトにまとまったカードになっており、単独でも最低限機能するドローエンジンでありながらドレインで延命手段およびフィニッシャーも兼ねるところが強力。
祭儀室/Ritual Chamberは開放したタイミングでデーモン・トークンを生成する。ダブルシンボルとはいえ6/6飛行かつデメリットも持たないため、単独でも概ね5マナ相応以上のコスト・パフォーマンスになっている。除去耐性は特にないので、流石に構築の基準だとこれだけで採用するほどの存在ではないが、ドロー+ドレインに付属したトークンとしては十分過ぎるほどに強力であり、土地ばかり引いてしまった場合もマナの注ぎ先となりマナフラッドを緩和できるのがありがたい。もちろんこのデーモン・トークンでもライフロスをドレインに変換することができるため、クロックとしての性能は見た目よりも高い。
当然、デーモンのタイプ的デッキが最も恩恵を受けやすくなる。登場時のスタンダードの範囲ではデーモンの軽量クリーチャーの選択肢が乏しいが、デーモンがおらずともドローエンジンとしては最低限機能するため、無理にクリーチャー・タイプを揃えるよりもフィニッシャーにデーモンを据えておく程度で十分だろう。このカード1枚で3マナ・5マナのアクションを埋められるため4マナのデーモンでマナカーブを埋めるのが理想だが、特に対戦相手のライフロスのペースを引き上げてくれるアクロゾズの放血者/Bloodletter of Aclazotzとは相性が良く、積極的に攻撃できない盤面でも数ターン戦場に維持ずるだけで凄まじいまでのライフ・アドバンテージを稼いでくれる。
パイオニアではこのカードとアクロゾズの放血者を中心とする黒単デーモンを成立させた。団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期のスタンダードにはアクロゾズの放血者に加えて同じく4マナのドロスの魔神/Archfiend of the Drossがおり、これとも組んだ多種多様なデーモンデッキが成立し、世界選手権24でもその流れを汲んだディミーア加虐者が優勝した。
リミテッドでは単独でも強力。ライフ・アドバンテージの価値が構築よりも上がるのでデメリットも大きくなるが、除去を自由に採用できない分トークンも排除されづらくなるし、仮に除去に成功されても獲得したカード・アドバンテージで一気に攻め込んで敗北より早くライフを削りきったり、絆魂で補填して盤面を補強しておいて、準備が整ったら一気呵成に殴りかかるといった戦術面でのカバーもきく。
- 不浄な別室であなたがデーモンをコントロールしているかは能力の解決時に参照する。
参考
- トークン・カード(マジック米国公式サイト日本語版 カードイメージギャラリー)
- カード個別評価:ダスクモーン:戦慄の館 - レア