ロウクス/Rhox (ストーリー)
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ロウクス/Rhoxは、サイに似たマジック:ザ・ギャザリングオリジナルのクリーチャー。
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解説
ネメシス初出時は四足獣であったが、スターター2000ではMark Zugによる武器を構えた人型のサイの新規イラストが描かれた。この人型ロウクスは当時のテレビCMにも登場し、第10版再録時も同じイラストが採用された。このイラストに触発された開発部によって、後のアラーラの断片ブロックで(定番のロクソドン/Loxodonに替わり)バント/Bantの主要人型種族の一角に据えられることになった(An Angel's Eye View of Bantより)。
次元としてはラース/Rath、アラーラ/Alara、アルケヴィオス/Arcavios、カペナ/Capenna、ベレノン/Belenonに生息することが確認されている。
- ゲームでの特徴
- 2007年9月サブタイプ変更で元祖のロウクス/Rhoxがビーストからサイ・ビーストに変更されてからは、以降のロウクスはクリーチャー・タイプに必ずサイが含まれている。
ラースのロウクス
ラース/Rathに住むロウクスは背中にとげを何本も生やし、厚い皮に覆われた四本足の獣。
- 公式記事[1]では当初メルカディア/Mercadia出身と記されていたが、掲示板などで指摘が挙がり、記事が掲載されたその日の内にラースに訂正された。
アラーラのロウクス
アラーラ/Alaraのロウクスは、バント/Bant社会を構成する人型生物の一種。
ずんぐりと厚みがある胴体に、サイに良く似た大きめの頭部。二本の腕と二本の足は太くて短い。手の指は太く短い3本で道具を操ることができ、足に指は見られないが大きな爪が少なくとも4枚はある。皮膚は厚みがあり、薄灰色から濃い青色。体の大きさは、印章の祝福のイラストに加えて、小説Alara Unbrokenや掌編Circumnavigation[2]の描写から人間より大柄であることが分かる。
性質は頑固で無愛想、孤独を好むと同時に、勤勉で精神性を重んじ、思索にふける傾向にある。これに加えて上述のように体格にも恵まれていることから、修道院では優れた苦行者や修道士に、戦場では獰猛な戦闘員にと活躍する潜在力を持った種族である。両方を備えた武闘派の僧侶という性格を持たされてカード化されたものもある。苦行者の多くは目明き階級に属している。
一方では、精神修養の道を選ばず短気で力に頼るロウクスもいて、そういった者たちは無法者の階級、下層の人々になることも多い。
- ゲームでの特徴
- バントに属するため、白か青、緑のいずれかの色に登場。
- クリーチャー・タイプは設定を踏まえ、兵士かモンクのいずれかが含まれている。
- 以上に当てはまらない唯一の例外が、バントの生き方を捨ててジャンド/Jundを選んだロウクスの粗暴者/Rhox Brute。色には赤を、クリーチャー・タイプには戦士を含んでいる。
カペナのロウクス
カペナ/Capennaのロウクスは、アラーラのものと似た姿の人型種族。主にニューカペナ/New Capennaのカルダイヤ/The Caldaiaで暮らしている。
旧カペナ/Old Capennaのことを覚えているのはスフィンクスや舞台座一家/The Cabarettiの初期にいた年老いたロウクスぐらいのもの、という記述[3]から比較的長命な種族と推測される。舞台座一家以外にも、同じく緑を含む一家/Familyである斡旋屋一家/The Brokers・土建組一家/The Riveteersに所属している者が見られる。
- ゲームでの特徴
- 白単色の宴の進行役/Master of Ceremoniesを除き、すべて緑を含む。
- クリーチャー・タイプには戦士、兵士、ドルイドのいずれかが含まれている。
- クリーチャー・カードとして以外にも、緑の4/4のサイ・戦士トークンとして表現されることがある(→トークン一覧)。
その他のロウクス
上記のようなロウクスの他に、人型生物としてのロウクスが第10版のロウクス/Rhoxを筆頭に基本セットにたびたび登場している。
登場
登場カード
- ネメシス
- ロウクス/Rhox
- 第8版
- ロウクス/Rhox
- 第10版
- ロウクス/Rhox
- アラーラの断片
- ロウクスの突撃者/Rhox Charger、ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk、岩投げの小隊/Rockcaster Platoon
- コンフラックス
- 鏡印章の兵長/Mirror-Sigil Sergeant、ロウクスのボディガード/Rhox Bodyguard、ロウクスの瞑黙者/Rhox Meditant
- アラーラ再誕
- 不屈の随員/Dauntless Escort、ロウクスの粗暴者/Rhox Brute、印章の隊長/Sigil Captain
- 基本セット2010
- ロウクスの長槍の達人/Rhox Pikemaster
- 基本セット2012
- 石角の高官/Stonehorn Dignitary
- 基本セット2013
- ロウクスの信仰癒し人/Rhox Faithmender
- 基本セット2014
- 石角の詠唱者/Stonehorn Chanter
- 統率者2013
- 隠された領域のローン/Roon of the Hidden Realm
- マジック・オリジン
- ロウクスのやっかいもの/Rhox Maulers
- 基本セット2019
- ロウクスの神託者/Rhox Oracle
- モダンホライゾン
- ロウクスの古参兵/Rhox Veteran
- ストリクスヘイヴン:魔法学院
- 練達の対称主義者/Master Symmetrist
- ニューカペナの街角
- 無所属の筋肉達磨/Freelance Muscle、ロウクスの打撃手/Rhox Pummeler、作業場の戦長/Workshop Warchief、磐石、ミスター・オルフィオ/Mr. Orfeo, the Boulder、ロウクスの保安員/Security Rhox
- ニューカペナの街角統率者デッキ
- 粉砕者、ペリー/Perrie, the Pulverizer、宴の進行役/Master of Ceremonies、収賄者/Bribe Taker
- アルケミー:ニューカペナ
- スパーラの護衛/Spara's Bodyguard
- Unfinity
- 竹馬歩き/Stiltstrider
フレイバー・テキストに登場
※ロウクス系自身のフレイバー・テキストを除く
- コンフラックス
- 金線の破れ目/Filigree Fracture、ヴァレロンの異国者/Valeron Outlander
- 基本セット2010
- 暴走するサイ/Stampeding Rhino
イラストに登場
- アラーラの断片
- 後追いの呼び声/Call to Heel、圧倒する静寂/Resounding Silence、印章の祝福/Sigil Blessing
- コンフラックス
- 抵抗の微光/Gleam of Resistance
- アラーラ再誕
- 死ぬまでの戦い/Fight to the Death
- ニューカペナの街角
- 身代金の要求/Hold for Ransom、鞭打/Whack、改変ドア/Evolving Door、八百長試合/Fight Rigging、賭け試合/Prizefight、街宣行進/Take to the Streets、斡旋屋一家の隆盛/Brokers Ascendancy
- ニューカペナの街角統率者デッキ
- 縄張り争い/Turf War、パーティー粉砕/Crash the Party、殺しのサービス/Killer Service
- アルケミー:ニューカペナ
- 衝撃的な悪戯/Traumatic Prank
- 機械兵団の進軍
- ベレノンへの侵攻/Invasion of Belenon - ベレノンの戦争頌歌/Belenon War Anthem
登場人物
- アラーラ/Alara
- Dollun(ドルン)、Hollin(ホリン)、Mubin(ムビン)、ワイホーン/Wyhorn
- アルケヴィオス/Arcavios
- タンド/Tondo
- カペナ/Capenna
- ペリー/Perrie、オルフィオ/Orfeo
- 次元不明
- ローン/Roon、ロウクスの長槍の達人、ソロン/Soron, rhox pikemaster(基本セット2010版暴走するサイ/Stampeding Rhinoのフレイバー・テキスト)
登場作品・登場記事
- A Planeswalker's Guide to Alara(設定集)
- An Angel's Eye View of Bant(Savor The Flavor 2008年10月8日 Doug Beyer著)
- Graduation Day(Savor The Flavor 2009年6月10日 Doug Beyer著)
- Planeswalker's Guide to Streets of New Capenna/プレインズウォーカーのための『ニューカペナの街角』案内(Feature 2022年4月28日 Miguel Lopez著)
脚注
- ↑ Graduation Day(Savor The Flavor 2009年6月10日 Doug Beyer著)
- ↑ Circumnavigation(Savor The Flavor 2009年3月25日 Doug Beyer著)
- ↑ The Legends You'll Find in Streets of New Capenna/『ニューカペナの街角』の伝説たち(Feature 2022年4月22日 Miguel Lopez, Ari Zirulnik, and Grace Fong著 日本語版では「初期にいた/who were there in the early days」が訳出されていない)