1ターンキル

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1ターンキル (Turn One Kill/First Turn Kill)は、ゲームが始まった最初のターン勝利すること。略して「1キル」とも。

もちろん普通にプレイしていて出来るものではなく、特定のコンボを決めることで可能となる。初期手札に頼る部分が大きく、ほとんど運次第だが、カードプールの広いヴィンテージにおいてはしばしば引き起こされる。

決まれば相手に何もさせずに勝利することができるが成功率は極めて低く、コンボが失敗すると立て直しが難しい。"勝利"という最高のリターンが望める代わりにそれなりのリスクもあり、それによってゲームバランスが保たれている。しかし稀に、高確率でコンボが決まり、且つ1ターンキルが失敗してもその後問題なくゲームを進められる、安定性の高いコンボデッキが登場する。当然そのデッキを使用する者が多くなり、大会ミラーマッチばかりとなる。すると先攻後攻決めのコイントスの結果がそのまま勝敗に直結してしまい、トーナメントが事実上コイントス大会になってしまう。そのため、そのようなデッキのキーカードDCIにより禁止カードに指定されている。

  • 広義では、Time Walkなどのターンを追加する効果も利用して「相手にターンを渡す前に勝利する」場合も含まれる。
  • 遊戯王OCGに於いては"1ターン目"ではなく"1ターン内"に相手を倒すことも1ターンキルと言うが、マジックでは区別して「1ショットキル」と呼ばれている。例えばプロスブルーム再供給ファイアなどがそれにあたる。
  • 1ターンキルよりも速い「0ターンキル」も存在する。

変遷

制限カードが制定される前のマジック黎明期の環境は、ブラック・ロータス/Black LotusMox等のぶっ壊れマナ・アーティファクトが蔓延し、混沌としていた。その後、プロトーナメントの開始にともなってルールが整備され、1ターンキルは不可能に近いものとなっていた。しかし、ウルザズ・サーガで数々のコンボパーツが登場したことにより、1ターンキルは現実的なものとなる。これらは十分な安定性とパワーを持ち、その上でかなり高い確率で1ターンキルができるデッキを生み出した。特に、1ターンキル率が5%という驚異的な強さを誇ったMoMaは、当時の環境が後にMoMaの冬と呼ばれるほど猛威を振るった。後続のウルザズ・レガシーウルザズ・デスティニーも酷かった。特にウルザス・レガシーで登場した記憶の壺/Memory JarはMoMaよりも異常なメグリムジャーを生み出し、登場後わずか2週間で禁止カードリスト入りした。

4枚制限ルールを破ったデッキとしては、チャネルボールが有名。デッキに火の玉/Fireballチャネル/Channelブラック・ロータス/Black Lotusをそれぞれ20枚ずつ入れ1ターンキルができなかった方が負け、という勝負もあるらしい。

スタンダードで1ターンキルが可能なデッキ

上記は一例だが、その内キーカードウルザ・ブロックのものが多い。同ブロックがいかに強力だったかがわかるだろう。

参考

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