ミスターX/X
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ミスターX/X (青)(黒)伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・スパイ(Spy)
ミスターXがオーナーの対戦相手の手札にあるかぎり、オーナーはミスターXを唱えたりミスターXの能力を起動したりできる。その対戦相手はミスターXを唱えられず、自分の手札を公開してプレイする。
(青)(黒),(T):対戦相手1人を対象とする。ミスターXをそのプレイヤーの手札に加える。
(3)(青)(黒):あなたはミスターXと同じ手札にあるカード1枚を、そのマナ・コストを支払うことなくプレイできる。
透かし:S.N.E.A.K.職員/Agents of S.N.E.A.K.
アーティスト:Dmitry Burmak
対戦相手の手札に潜入し、カードを監視したうえで必要とあらば盗み取る(コントロールを得る)、いかにもスパイらしさに溢れたS.N.E.A.K.職員/Agents of S.N.E.A.K.の謎めいた人物。
潜入するまでに、まず一度普通に戦場に召喚しなければならず、ここに隙がある。除去耐性のないタフネス2と除去されやすく、召喚酔いが解けないうちに対処されるとさすがにお手上げである。使われる側はそこを狙って全力で阻止すべきだし、使う側は速攻で隙を埋めたり呪文で守ったりと全力で援護すべきだろう。007シリーズやスパイ大作戦さながらに、スパイを巡る謀略戦が行われることは請け合いである。
いざ潜入し、手札に陣取ったならば、マナさえあればインスタント・タイミングで一方的にカードを盗み続けることができる。起動コストは5マナと軽くはないものの、差し引きで2枚分のカード・アドバンテージが確定しており、盗んだ呪文の威力次第ではさらに多くの利益につながるため、それだけの価値は十分にあるだろう。対戦相手のドロー・ステップに起動すれば引いたばかりのカードでも盗むことができるため、長期戦になればソフトロック状態にまで追い込むこともできる。戦場をある程度支配したうえでこの状態に持ち込めば、対戦相手としては投了以外に手はなくなるだろう。
ただしいくらミスターXとはいえ、対応して先に使われてしまった呪文までは盗めないので、インスタントや瞬速を持つカードには注意が必要。また手札に潜入している限り通常の除去には引っかからないが、共鳴者やピッチスペルなどで手札から直接追い出されることまでは防げないため、潜入中もそういった危険には常に気を配り、先んじて対処していく必要がある。
- 単純に無限マナを利用すれば手札を根こそぎ奪えるので、そのように特化した構成にするのもよいだろう。
- どちらに唱える権利があるのかがややこしくなりがち。優先権に関して、使う前によくルールをよく復習し、使っているときも丁寧に確認するようにしたい。
- マナ・コストを支払うことなく唱えるも参照。
ストーリー
ミスターX/Xはバブロヴィア/Babloviaの行政組織の1つ、S.N.E.A.K.職員/Agents of S.N.E.A.K.に所属する人間のスパイ。男性。
名前以外の詳細が不明であり、組織内の指導者の交代を司っている謎多き人物。指導者の証である『ゴールデン<黄金律>ルーラー』を手中にする為にあらゆる情報源から資金を受け取っている。
参考
- World Class/ワールド・クラス(Magic Story 2017年11月29日 Mark Rosewater著)
- マジックのデザイン・AからZ その3(Making Magic 2022年7月25日 Mark Rosewater著)
- 手札にある間に機能する能力を持つカード
- カード個別評価:Unstable - レア