ブラフ
提供:MTG Wiki
ブラフ (Bluff)はこけおどし、威嚇、ハッタリなどの意味。また、それらによる足止め。もちろん、イカサマとは異なり立派な戦略の1つである。
ブラフは対戦相手が恐れて初めて意味をなすため、
- 非公開情報があり(例:未公開の手札や変異クリーチャーなど)
- なんらかのアクションをとれ(例:アンタップ状態の土地がある、ピッチスペルが環境に存在するなど)
- 相手にある程度の知識がある(例:対抗呪文/Counterspellを暗示させるブラフでは、対抗呪文を知らない初心者相手には通用しない)
ことが不可欠である。
「非公開の情報に関する発言は、あらゆる意味において、正確である必要はない。非公開の情報の内容を含むブラフは、ゲームに不可欠である。」と公式規定されているように、虚偽の情報を発言する、俗に言う「口三味線」はルールにおいては全く問題がない。ただし、これを嫌う人もいるので、カジュアルプレイにおいては「匂わせる」程度に留めておいたほうが無難である。
- 例えばパーミッションデッキであれば、アンタップ状態の島/Islandと手札があればブラフになる。打ち消されるかも、と対戦相手は考えるからである。対抗呪文/Counterspellが存在したかつての環境では、2枚の島によってかなりの行動制限を意識させることができ、逆にパーミッション側は2枚の島をアンタップ状態で残しておくプレイが求められた(もちろんピッチスペルがある環境なら手札があるだけでブラフになる)。
- 唱えれる呪文がないにも関わらずショックランドをアンタップインすることで、「ライフを失ってでも唱えたいものがある」と思わせられる。 ⇒(Beyond the Basics -上級者への道- 苦痛の意義)
- 別の例では、相手が丘巨人/Hill Giantをコントロールしている時に、灰色熊/Grizzly Bearsで攻撃するような、チャンプアタック的行為もブラフとなる。この場合は、手札に巨大化/Giant Growthがあるかもとブロックをためらってくれるかもしれない。もちろんそれが通用するのは、相手が「通しても構わない」状況であり、同時に、ブロックされて「タダ死に」するリスクがあることも忘れてはならない。
デッキの内容を相手に勘違いさせることもブラフの一種になるであろう。
また、よく使われていたブラフにサイドボードが絡んだものがある。
- 例えばカウンターポストであれば、メインデッキに入れた解呪/Disenchantをサイドに入れておいた解呪と交換することで、あたかもサイドボードチェンジしたように見せかけるのである。これにより、実際にはデッキが変わっていないにもかかわらず相手が政略/Political Trickeryを投入したと思い込みKjeldoran Outpostを抜くように仕向けることができた。
プレイングにおいて注意すべき点として、あくまでブラフは補助的な役割に過ぎないということがある。例えば対抗呪文を持っていないのに島2つを立て、本来唱えられていた呪文を唱えずテンポを失ってしまうようなことは避けたい。これは、ブラフが有効に働く状況というのが(例え相手がそれを見抜けていなくても)かなり限られているためで、また実利を代償としたブラフは大変にリスクが大きく、相対的なリターンが小さいためである。
- ブラフをかけることを前提としてデザインされたカードもある(例:詐欺師サイクル)。
参考
- 我がkey play ~藤田憲一の場合~)(2001年12月14日 WotC日本公式サイト、リンク切れのためarchive)
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」 第32回:プレイング編 ブラフ(2016年4月28日 WotC日本公式サイト)
- 用語集