慈愛の王、タリオン/Talion, the Kindly Lord
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伝説のクリーチャー — フェアリー(Faerie) 貴族(Noble)
飛行
慈愛の王、タリオンが戦場に出るに際し、1から10までの数1つを選ぶ。
対戦相手が、マナ総量かパワーかタフネスがその選ばれた数に等しい呪文1つを唱えるたび、そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたはカード1枚を引く。
選んだ数と同じ値のマナ総量かパワーかタフネスを持つ呪文を対戦相手が唱えるたびペナルティを与える伝説のフェアリー・貴族。
誘発するたびにこちらの手札が増えていくので、対戦相手はうかつに選ばれた数を持つ呪文を唱えられなくなる。基本的にはこれを除去できるカードが含む数字を指定し、除去されてもカード・アドバンテージで得できるようにするのが良い。相手が特定の数字に偏ったアーキタイプならば、その数字を選んでもよいだろう。呪文を何度も唱えるコンボデッキへの牽制にも使える。
いずれにせよ、上手く使うには環境で使用されるデッキおよびカードに対する幅広い知識が求められる。手札破壊や記憶殺し/Memoricide系の効果で情報アドバンテージを得られれば、数字の宣言が大きく楽になる。3/4の飛行クリーチャーと、宣言が外れても戦力になれる性能なのは利点。スタンダードで相手のデッキが分からない状態で出すならば2か3を指定すると良いだろう。基本的な除去呪文が2マナ、3マナである事とクリーチャーのパワーかタフネスが2か3である事が多く、ランプ系のデッキでも2マナ3マナを使わない事は無い為に1回2回は当たってくれる
なお0が指定できない理由は0マナのマナ加速アーティファクトを使用できる事が特徴の環境を見越しての事だろう。
この手のカードの例に漏れず、対戦相手の数が多い多人数戦では相対的に強力になる。統率者戦でこれを統率者にし、対戦相手の統率者を妨害するのも有りだろう。
登場時のスタンダードではフェアリーデッキに採用される。フェアリーなので自我の流出/Ego Drainでピーピングを狙いやすい。黒いデッキが相手なら喉首狙い/Go for the Throat想定で2を宣言すると良いだろう。
ルール
- 呪文のマナ総量とは、カード右上に書かれたマナ・コストの値から算出したものである。総コストが増減したり、代替コストを支払ったとしても呪文のマナ総量は変わることはない。ただ以下のような例外はある。
- マナ・コストにXを含む呪文は、それを唱える際にXに選んだ値を代入してマナ総量を算出する。例えばX=3で唱えられた石断ちの稲妻/Stonesplitter Boltのマナ総量は(3)(赤)から4となる。
- 出来事として唱えられた当事者カードは、出来事部分に書かれたマナ・コストを持つため、マナ総量もそこから算出される。例えば鬱憤ばらし/Blow Off Steamとして唱えられた遊び戯れの使い魔/Frolicking Familiarのマナ総量は3ではなく1である。
- 試作型として唱えられた試作カードは、試作の部分に書かれたマナ・コストを持つため、マナ総量もそこから算出される。例えば試作で唱えられた鋼の熾天使/Steel Seraphのマナ総量は6ではなく3である。
- 第2面で唱えられた変身する両面カードのマナ総量は、第1面のマナ・コストから算出される。例えばラゾテプの改宗者/Lazotep Convertのマナ総量は、第1面のアモンケットへの侵攻/Invasion of Amonkhetより算出され3である。
- P/T欄に*が書いてあるカードは特性定義能力によってパワーやタフネスが定義されており、これらはスタック上でも働く。例えば唱えられた威厳あるバニコーン/Regal Bunnicornのパワーとタフネスは常に戦場に存在するあなたがコントロールしていて土地でないパーマネントの数に等しい。
- 慈愛の王、タリオンの能力が誘発した後にパワーやタフネスの値が変動しても、一度誘発した能力が取り消されることはない。
- 機体は、戦場以外の領域ではパワーとタフネスを持つものとして扱われる。数字が合致するなら、慈愛の王、タリオンの能力は誘発する。
ストーリー
タリオン/Talionはエルドレイン/Eldraineのハイフェイ/High Fae。
妖精たちの王であり、忌まわしき眠り/Wicked Slumberを止めるためにケラン/Kellanを3人の魔女を退治する探索行へ遣わした。
詳細はタリオン/Talionを参照。