相棒

提供:MTG Wiki

2020年5月19日 (火) 13:53時点におけるブラー (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索
相棒/Companion
種別 常在型能力
登場セット イコリア:巨獣の棲処
CR CR:702.139

相棒(あいぼう)/Companionは、イコリア:巨獣の棲処で初登場したキーワード能力デッキ構築に関するルールを変更し、またカードを唱える領域を変更する常在型能力である。


Keruga, the Macrosage / 巨智、ケルーガ (3)(緑/青)(緑/青)
伝説のクリーチャー — 恐竜(Dinosaur) カバ(Hippo)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに、マナ総量が3以上のカードと土地カードのみが入っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
巨智、ケルーガが戦場に出たとき、あなたは、他の、あなたがコントロールしていてマナ総量が3以上のパーマネント1つにつきカードを1枚引く。

5/4


Zirda, the Dawnwaker / 黎明起こし、ザーダ (1)(赤/白)(赤/白)
伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental) 狐(Fox)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれ起動型能力を持っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
あなたがマナ能力でない能力を起動するためのコストは(2)少なくなる。この効果は、そのコストに含まれるマナの点数を1点未満に減らせない。
(1),(T):クリーチャー1体を対象とする。このターン、それではブロックできない。

3/3

定義

相棒/Companionゲームの外部で機能するキーワード能力であり、相棒 ― [条件]/Companion - [Condition]という形式で書かれる。

ゲームを開始する前に、ゲームの外部からあなたが所有していてあなたの開始時のデッキが[条件]を満たしている相棒能力を持つカード1枚を公開してもよい。そうしたなら、そのゲームの間1回、あなたはそのカードをゲームの外部からプレイできる。

相棒能力が開始時のデッキを参照している場合、それはサイドボードのカードをすべて脇に置いた後のデッキを参照する。統率者戦では、統率者を脇に置くよりも前のデッキを参照する。

相棒を持つカードをプレイしたなら、それはそのゲームが終わるまでゲームの内部に残る。

解説

イコリア/Ikoriaの怪物たちと精神的な絆を結んだ人間、眷者/Bonderにプレイヤーがなることを表したメカニズム統率者のようにデッキ構築に制限をもたらすことで、ゲーム外から相棒のクリーチャーを唱えることができる。イコリア:巨獣の棲処では2色の組み合わせ混成カード10種類の伝説のクリーチャーサイクルが収録されている。

ルール

あなたがクリーチャーを相棒としたい場合、その相棒能力のデッキ構築の制限を守ったうえで、ゲームの外部に相棒となるカードを用意する。公認イベントでプレイする際には、これはサイドボードにあるという意味である。カジュアルなプレイでは、それは単にあなたが所有していて開始時のデッキに入っていないカードという意味である。

あなたの開始時のデッキが相棒能力の条件を満たしているなら、デッキを切り直してライブラリーにする前に、あなたはゲームの外部からカードを1枚公開してあなたの相棒にすることができる。2枚以上公開することはできない。ゲームが始まっても、それはゲームの外部にあり公開されたままである。

ゲームの外部で相棒を公開したなら、それがそこにあり続けているかぎり、それを適正に唱えることができるときならいつでもそれを唱えてもよい。そうしたなら、それはゲーム内に入り、そのゲームであなたが使っている他のカードと同じように振る舞う。たとえば、それが打ち消されたり破壊されたりしたなら、それはあなたの墓地に置かれ、ゲーム内にとどまる。

相棒が持つ他の能力は、そのクリーチャーが戦場にあるときにのみ適用される。相棒がゲームの外部にある間は効果がない。

統率者戦でも、あなたは相棒を1枚持つことができる。統率者も含めたあなたのデッキは、相棒の条件を満たしていなければならない。あなたの相棒は、あなたのデッキのカード100枚のうちの1枚ではない。 相棒があなたの統率者の固有色と合致していないなら、あなたは相棒を唱えることができない(CR:903.11)。

  • 相棒能力を使わずに普通にデッキに採用してもよい。この場合は当然相棒によるデッキ構築制限は適用されない。
  • 相棒とは別にデッキに同じカードを入れてもよい。ただし、夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denだけは自身の制限により相棒と併用することはできない。
  • 相棒能力の条件はあなたの開始時のデッキにのみ適用される。サイドボードには適用されない。
    • ゲーム中に願いなどで制限を破るようなカードを持ってくることは適正である。
    • メインデッキとしては相棒にするには不適正でも、サイドボーディングの結果適正になるのならあなたはそのゲームの開始時にクリーチャーを相棒にしてもよい。
  • デッキ構築の制限がきちんと守られているかは、対戦相手に明示する必要はない。通常対戦する際に対戦相手のデッキが同じフォーマットで組まれているか、4枚制限ルールを守っているか確かめることがないことと同じである。もちろんゲーム中で制限と合致しないデッキだと判明した場合、故意か否かに関わらずルール違反であるのでその場でジャッジを呼ぶべきである。
  • ゲーム中に相棒を唱えてデッキに加えた場合、2ゲーム目以降も相棒にしたいなら再びサイドボードに戻す必要がある。戻し忘れに注意。
  • 2人以上のプレイヤーが相棒を公開する場合は、まず開始プレイヤーが公開し、その後他のプレイヤーがターン順に公開する。あるプレイヤーが相棒を公開しないことを選んだ後では、そのプレイヤーは選択を取り消すことはできない。
    • これはリリースノートでの記述であり総合ルールでは特に規定されていない。APNAP順に従えばこの通りだが、総合ルールでは相棒を公開する(CR:103.1b)のは先攻後攻を決める(CR:103.2)より前のため、1ゲーム目でどちらが先に相棒を公開するかは未定義となっている。

その他

  • 相棒とする条件は様々なものが試されたが「検証可能なもの」「リミテッドでも成立可能なもの」が最終的な目標となった[1][2]
  • 登場と同時にあらゆるフォーマットでサイクルがほぼ満遍なく使用された。特にカードプールの広いフォーマットでは構築の制限が相対的に緩くなり、既存のデッキにそのまま加えて大幅に強化することも可能であったため、逆に相棒を使わないデッキは初期手札が1枚少なく不利というレベルでそれまでのマジックのバランスを塗り替えてしまった。発売からわずか30日の2020年5月18日付でレガシーでは夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwakerヴィンテージでは夢の巣のルールスが禁止カードに制定され、開発部は相棒デッキによるメタゲームの支配率と同じプレイの繰り返しを監視し、長期的な健全性の問題の兆候が見られた場合は相棒のメカニズムの変更も考えられると言及している[3]

脚注

  1. あるイコリアのきらめき(Making Magic 2020年4月13日)
  2. セットデザインの怪物(Daily MTG 2020年4月7日)
  3. 2020年5月18日 禁止制限告知(Daily MTG 2020年5月18日)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

引用:総合ルール 20231117.0

QR Code.gif