エルフ
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エルフ/Elfは、緑を代表するクリーチャー・タイプの1つ。森に住まう人間によく似た種族で、自然との共生を重んじる。『指輪物語』を始めとした多くのファンタジー作品において馴染み深い存在である。
クリーチャー — エルフ(Elf) スカウト(Scout)
ウッド・エルフが戦場に出たとき、あなたのライブラリーから森(Forest)カード1枚を探し、そのカードを戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
1/1伝説のクリーチャー — エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
(緑):他のエルフ(Elf)1体を対象とし、それを再生する。
(2)(緑)(緑)(緑):あなたがコントロールするエルフ・クリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
初出はリミテッド・エディション。いまでこそゴブリンやマーフォークと肩を並べる強部族の一角だが、リミテッド・エディションでロードは登場せず、その後のセットでもドルイドと競合するタイプでもあった。ウェザーライトから数が増え始め、緑の特徴的クリーチャーへと成長していった。オンスロート・ブロックでは緑の主要部族となり、森林守りのエルフ/Timberwatch Elfなどの有用なカードが多数登場し、トーナメントでも活躍した。ローウィン・ブロックでも主要部族の一つとして登場。その後も数を増やしている。
ほぼ全てのエルフは緑か、緑を含む多色である。白単色、黒単色のエルフも登場している。
パワー・タフネスは全体的に低めで、3/3以上のものは1割にも満たない。能力はマナ能力や土地に関連する能力を持つものが多い(マナ能力を持つものは、ドルイドでもあることが多い)。オンスロート・ブロックでは昆虫と関連するカードが少数存在する。
ロードはインベイジョンで登場し第10版まで基本セットに収録されていたエルフのチャンピオン/Elvish Championを筆頭に、ローウィンの傲慢な完全者/Imperious Perfect、基本セット2010で登場したエルフの大ドルイド/Elvish Archdruid、ワールドウェイクのジョラーガの戦呼び/Joraga Warcaller、ミラディンの傷跡の背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader、マジック・オリジンの光り葉の将帥、ドゥイネン/Dwynen, Gilt-Leaf Daen、P/Tへの修整はないが葉の王エラダムリー/Eladamri, Lord of Leavesと豊富。
また、エルフを支援するプレインズウォーカーとしてニッサ・レヴェイン/Nissa Revaneがいる。彼女も設定上エルフである。
エルフ・トークンを出すカードも多数存在し、いずれも1/1で緑を含む(→トークン一覧)。その多くがローウィン=シャドウムーア・ブロックで登場した。
伝説のエルフはドミナリア現在34体(「伝説の(Legendary)・エルフ(Elf)」でWHISPER検索)。
- 他の色ならば人間になるであろう小型から中型にかけての人型クリーチャーは、緑だとたいていエルフになってしまうため、緑は人間が如実に少ない。
- 昔はカードによってクリーチャー・タイプが「Elf」と「Elves」の2種類あった。これは単数形と複数形の違いであり、当時のルールにより同じクリーチャー・タイプであるとして扱われていた。(→クリーチャー・タイプ#過去のルール)
ストーリー
ドミナリア/Dominariaを初めとした様々な次元/Planeに生息する。人間と比べて細長く尖った耳と比較的細い体が特徴的。よそ者を嫌う種族であり、逆にエルフ同士では高い団結力を発揮する。
- ローウィン/Lorwyn
- 角と頬骨の浮いた顔が特徴的で、頭の角と足の蹄を有する。美を第一とした攻撃的で近視眼的な社会を形成し、ゴブリンを始めとした醜い者たちを迫害している。不老だが寿命が30~40年しかない。一方で闇に反転したシャドウムーア/Shadowmoorでは、失われゆく美を守る善良な種族へと変貌する[1]。
- ラヴニカ/Ravnica
- 元来社会的な種族なので他の次元と比べて圧倒的に自然が少ない都市世界であるラヴニカにも問題なく適応している。セレズニア議事会/The Selesnya Conclave、ゴルガリ団/The Golgari、シミック連合/The Simic Combineにエルフの多くが所属している[1]。
- カラデシュ/Kaladesh
- 霊気のエネルギーが織りなす世界に同調し、自然界から着想を得た創造物を送り出す発明家となっている[1]。
参考
- ↑ 1.0 1.1 1.2 真木孝一郎『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.16 ISBN 9784798615776