双つ術/Twincast
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Forkのリメイク版である、インスタントやソーサリーをコピーする呪文。ミラーリ/Mirari、悪戯なクェイナー/Mischievous Quanar、沈黙の預見者、ウヨウ/Uyo, Silent Prophetときて、とうとうForkそのものが(色を変えて)再登場した。
使い方はまさに多種多様・変幻自在であり、相応にテクニカル。自分の呪文をコピーして2倍の効果を発揮させることも、対戦相手の呪文をコピーして効果をそっくりいただくこともできる。スタック・ルールの都合上、解決するのは元の呪文よりもコピーのほうが先である点もポイントで、カウンター呪文をコピーしてそれを打ち消したり、特大威力の火力をコピーして対戦相手のライフを先に0にしてしまったり、なんて芸当もできる。
ただし対戦相手の呪文をコピーしたとしても、元の呪文はそのまま残ってしまうため偏向/Deflectionなどの対象の変更系のように防御を兼ねることはできない点はややネック。防御のためにはほかにもう1枚カウンター呪文を用意してカバーする必要がある。そうすると手札やマナの出費がかさみがちだが、それ相応に強力な呪文をコピーできればそれだけの効果を得ることができるだろう。
- 打ち消されない呪文も問題なくコピーできる。
- 「コピーする」だけであって、「コピーをプレイする」のではない。例えば秘儀をコピーしても、そこに新たなカードを連繋させたり、スピリットクラフトを誘発させたりはできない。
- 何かのカードが連繋されている秘儀をコピーする場合、追加されたルール文章もコピーされる。
- 対象を選び直さないことにしてもよいので、通常はどうやっても無限ループは生成できない。
- Forkと違って、コピーの色が青になったりはしない。
- 登場した時期のスタンダード環境での「強力な呪文」といえば歯と爪/Tooth and Nailであった。デッキの構成次第でそれへのアンチカードとなりえる点が評価され、ヴィダルケンの枷などの青単コントロールにおいて重宝された。
- 例えば、鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerと果敢な弟子/Daring Apprenticeをデッキに入れておけば、対戦相手の歯と爪をコピーしてそれらを戦場に出すことで歯と爪を打ち消すことができる。詳細は果敢な弟子/Daring Apprentice参照。
- すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All経由で唱えられた「打ち消されない」歯と爪の場合、それをそのまま即死コンボに利用することで逆転勝利するタネとして使われた。コピーから沈黙の預見者、ウヨウとメフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampireを戦場に出し、さらに、先に戦場に出たウヨウの能力で、スタック上に残っている歯と爪をもう一度コピーしてトリスケリオン/Triskelionと騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostorを出すのだ。このギミックはアメリカ選手権05の準優勝者のデッキに採用されていた。→参考
- 第10版で基本セット入りを果たして以降、定番呪文として定着しつつあったが、基本セット2011にて赤の余韻/Reverberateにバトンタッチ。
参考
- Twincast (WotC、文:Adrian Sullivan、英語)
- カード個別評価:神河救済 - レア
- カード個別評価:基本セット2010 - レア
- カード個別評価:第10版 - レア