ミジックスの熟達/Mizzix's Mastery
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ソーサリー
あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放する。これにより追放されたカードをコピーする。あなたはそのコピーをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。ミジックスの熟達を追放する。
超過(5)(赤)(赤)(赤)(あなたはこの呪文をその超過コストで唱えてもよい。そうしたなら、あなたの墓地にある各インスタント・カードやソーサリー・カードをそれぞれ追放する。これにより追放された各カードにつき、それをコピーする。あなたはそれらのコピーをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。ミジックスの熟達を追放する。)
墓地のインスタントかソーサリーをマナ・コストを支払うことなく唱えることができる呪文。超過も持つ。
さながらインスタント・ソーサリー版のリアニメイトのような効果で、重く強力な呪文を墓地に落としておけばコストを無視して唱えることができる。一方で、超過で唱える場合は炎の中の過去/Past in Flamesとの比較が興味深い。1枚だけ再利用するならば、再利用するカードのマナ・コストが不要な分こちらの方が得。一方で複数枚再利用したい場合、超過コストの重さとこれ自体がフラッシュバックを持たない点で劣っている。
炎の中の過去の主な用途は、ストームデッキにおいて軽いマナ加速呪文やドロー呪文などを大量に再利用することであるため、これと単純に入れ替えるのは難しい。こちらは重いカードを再利用する方が向いているため、その点を活かしたい。ハイランダーである統率者戦では、両方採用してしまうのもよいだろう。
ヒストリックでは、マグマ・オパス/Magma Opusや精神の願望/Mind's Desire、根本原理サイクルという重量級呪文の相方に恵まれ、ジェスカイ・オパスやジェスカイ・ターンなどで採用される。
- 挙動がフラッシュバックと似ているため勘違いしがちだが、一度追放領域に移動してから唱えているため、墓掘りの檻/Grafdigger's Cageなどの墓地から唱えることの制限にはかからない。この点では炎の中の過去より優れている。
- 黒の過去の罪/Sins of the Pastと比べると、即座に唱える必要があるという点で差はあるが、格段に使い勝手が向上している。
- 超過との整合性を取るためか、オラクルが「target card that's an instant or sorcery」とやや特殊な書き方になっている(通常は「target instant or sorcery card」)。また超過を持つカードの中でも特にルール文章が長いため、日本語版の注釈文はかなり小さいフォントサイズになっている(カード画像)。
ルール
- カードのコピーはミジックスの熟達の解決の最中に生成され唱えられる。その時点で唱えないことを選んだコピーは消滅する。コピーのカード・タイプに基づくタイミングの制限は無視する。「このカードは戦闘中にのみ唱えられる」などの、それ以外の制限は適用される。
- 複数のカードを追放した場合、それらはあなたが望む順番で唱えることができる。
- マナ・コストを支払うことなく唱えるも参照。
- 追放したカードが超過などの代替コストを持っていた場合でも、代替コストを支払うことはできない。
- 祭壇の刈り取り/Altar's Reapのように強制の追加コストを持つカードは、それを支払わなければ唱えることはできない。キッカーのように任意の追加コストを持つカードは、それを支払うことを選択できる。
- 追放したカードのマナ・コストにXが含まれている場合、適正なXの値はX=0のみである。