大釜の使い魔/Cauldron Familiar
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クリーチャー — 猫(Cat)
大釜の使い魔が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
食物(Food)1つを生け贄に捧げる:あなたの墓地から大釜の使い魔を戦場に戻す。
ETB能力で1点のドレインを行う猫。さらに食物を消費して墓地から戦場に直接戻れる自己リアニメイト能力を持つ。
何度も墓地から戦場に戻れる能力を持っていながら、この手のカードによくある「ブロックできない」というデメリット能力がないため、食物さえ供給できれば毎ターンブロックすることが可能。
単独では頼りない戦力だが、他のカードと組み合わせて墓地と戦場を往復させることでライフ・アドバンテージを稼げる。特に同セットに存在する魔女のかまど/Witch's Ovenとの相性は抜群で、自身を生け贄に捧げて生成された食物を用いて同じターンに墓地から戦場に戻せる。さらに毎ターンブロックあるいは攻撃に参加させることもできる。特に回避能力を持たない相手であればブロック指定後に生け贄に捧げるだけで1体の攻撃を空振りさせられ、対処できなければ相手にとってかなり邪魔な存在になる。さらにかまどとのコンボはマナもボード・アドバンテージも消費せずに「クリーチャーが死亡する」「パーマネントを生け贄に捧げる」「クリーチャーが戦場に出る」というイベントを任意のタイミングで起こせるため、これらを誘発イベントとする誘発型能力と強力なシナジーを持つ。例えば真夜中の死神/Midnight Reaperが戦場にいれば毎ターン1ドロー、波乱の悪魔/Mayhem Devilなら任意の対象に1点のダメージを2回与えることが可能になる。
ドレイン能力はダメージではなくライフロスで、さらに対象も取らないので防ぎにくいのも特長。また、容易に絢爛を達成することができる。
スタンダードでは#禁止指定されるまで魔女のかまどと共にサクリファイス系デッキのメインエンジンとして活躍した。
- 相方が『魔女のかまど』であるのに対し、こちらは『大釜の使い魔』である。『魔女の使い魔』ではないので注意。
- 魔女の使い魔/Witch's Familiarは既に存在しているため、魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglassなどでカード名を指定する際には混同しないよう注意。
禁止指定
- Magic: The Gathering Arenaで2019年11月に行なわれた『激変スタンダード』及び『スタンダードの職工』では禁止カードに指定されていた。
- 2020年8月3日付でスタンダードの禁止カードに指定された。サクリファイス系デッキがメタゲーム内で高い勝率を誇る他、アグロやミッドレンジのビートダウンデッキに圧力をかけ多様性を損なっていることが理由とされた。またデジタルゲームでの魔女のかまどとのコンボの操作の煩わしさも理由の1つとなった[1]。
ルール
- 戦場に出たときの誘発型能力は対戦相手が複数いれば全員にライフを失わせるが、回復は常に1点である。
- 墓地から戦場に戻る起動型能力は、墓地で機能する能力である(CR:113.6m)。戦場にいる間にこの能力を起動することはできない。
- 起動型能力は墓地にある間なら複数回起動してもよい。ただし最初に解決された能力が大釜の使い魔を戦場に戻したなら、それは墓地にあった大釜の使い魔とは別の新しいオブジェクトなので、残りの能力が解決する前に再び大釜の使い魔が墓地に置かれても能力がそのカードを戦場に戻すことは無い。
- 通常は食物の無駄遣いだが、能力に対応されて墓地から追放されることを回避したり、パンくずの道標/Trail of Crumbsを複数回誘発させたいときなどに有用。
再調整
2022年7月7日、ヒストリック(とアルケミーの創出)で使用可能なカードに再調整が行われた。
ヒストリックのゴルガリ・フードをクリーチャーデッキに対し弱体化させるため、「大釜の使い魔ではブロックできない。」が加えられた[2]。
脚注
- ↑ August 3, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年8月3日 禁止制限告知(Daily MTG 2020年8月3日)
- ↑ Alchemy Rebalancing for July 7, 2022/2022年7月5日 アルケミー再調整(Daily MTG 2022年7月1日)
参考
- 墓地にある間に機能する能力を持つカード
- 永遠の大釜/The Cauldron of Eternity(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:エルドレインの王権 - アンコモン
- カード個別評価:Jumpstart - コモン