修復の天使/Restoration Angel
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クリーチャー — 天使(Angel)
瞬速
飛行
修復の天使が戦場に出たとき、あなたがコントロールする天使(Angel)でないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放し、その後そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻してもよい。
単純に、4マナシングルシンボルで3/4飛行・瞬速という基本性能だけでも十分過ぎるほどのコスト・パフォーマンス。参考までに書くと尖塔の監視者/Spire Monitorが5マナシングルシンボル3/3、摩天楼の捕食者/Skyline Predatorは6マナダブルシンボル3/4と、レアリティの差があるとはいえ、いかにこのカードが壊れたとも言われるコストパフォーマンスを持っているかがよく分かる。
環境で大暴れしている秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを始めとする、3/3以下の攻撃クリーチャーを、例え飛んでいようとも奇襲で一方的に撃破する事が可能。
それだけでも強いのに、そのうえカード・アドバンテージに繋げやすい効果を戦場に出るだけで発揮するのだから強烈。組み合わせ次第で防御的にも攻撃的にも使える器用な能力で、無駄になることはまずない。しかも同じイニストラード・ブロックには瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageと言う破格のCIP能力を持つクリーチャーがおり、相性は抜群。ただでさえ環境トップをひた走っていた青白Delverをさらに強化する事となった。加えて基本セット2013では環境屈指のパワーカードとなったスラーグ牙/Thragtuskと言う相方を獲得。共にシングルシンボルであるため非常に併用しやすい。
モダンにおいては鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerと無限コンボのコンボパーツになる(→欠片の双子)のみならず、性質上デッキに複数採用される187クリーチャーを再利用することもできるため、登場当初から出産の殻に組み込まれ、結果を残している。
リミテッドでは、アンタップ状態で戻ることを利用してブロッカーを用意できること、結魂の組を変更するのにも使えることを覚えておきたい。ただし天使を明滅できないことは忘れてはならない欠点で、特に天使が豊富なアヴァシンの帰還のリミテッドでは問題になりやすい。
- 微光角の鹿/Glimmerpoint Stagやちらつき鬼火/Flickerwispに似ているが、用途は大きく異なる。あちらは能力が幅広く、クリーチャー以外のパーマネントや対戦相手がコントロールするものを対象にでき、よりコンボ向け。一方、このカードは単体でのコスト・パフォーマンスに優れる瞬速持ちで、汎用性が非常に高い。
- CIP能力は任意である。日本語のルール文章は「追放するのは強制、その後戻すかどうかは任意」と読めなくもないが、「『追放し、戻す』を選んでもよい」と読むのが正しい。
- 修復の天使自身は天使であるため、明滅させられない点に注意。2枚使っても無理である。
- 奸謀/Conspiracyで天使でなくしてしまえば可能。1枚だけで自身を明滅することを繰り返せる。その際、追放しない事もできるので、ほかのクリーチャーがいなくとも無限ループで引き分けになることはない。
- アヴァシンの帰還の発売記念週末のプロモーション・カードとして、2012年5月4日のフライデー・ナイト・マジックで配布された(画像)。