魔力の櫃/Mana Vault

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2010年5月23日 (日) 15:06時点におけるGariu (トーク | 投稿記録)による版
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Mana Vault / 魔力の櫃 (1)
アーティファクト

魔力の櫃はあなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
あなたのアップキープの開始時に、あなたは(4)を支払ってもよい。そうしたなら、魔力の櫃をアンタップする。
あなたのドロー・ステップの開始時に、魔力の櫃がタップ状態である場合、それはあなたに1点のダメージを与える。
(T):(◇)(◇)(◇)を加える。


マジック創世期から存在した、凄まじい爆発力を持つマナ・アーティファクト

3点の無色マナを生み出す、実質的に無色暗黒の儀式/Dark Ritualであるため、一見強そうに思えるが、連続タップ状態の1点のダメージは決して小さくない。再起動には更なるマナが必要なため、ほとんど出した1回しか使えない。Moxなどの、他の強力なアーティファクトの存在もあって、当時は扱われることは少なかった。

だが他のカードの登場によってコンボデッキが造り上げられてゆくにつれ、次第に頭角を現していく。まず注目が集まったのはMoMaにおいてである。通電式キー/Voltaic Keyとの相性の良さから投入されたが、単体でのマナ加速能力もこの時多くのプレイヤーに見出されたといえる。

それが如実に現れたのは、ネクロ・ドネイトである。当時は使い捨てのマナ加速として、暗黒の儀式と共に使われていたが、それが凄まじい爆発力を引き起こし、最速3ターンで勝負が決まるほどに強化される。その強さゆえに皆が使用するほどになり、エクステンデッドの大会において半分以上の使用者で埋め尽くされることになった。無論そんな状態が容認されるわけもなく、暗黒の儀式/Dark Ritual共々禁止されることになる。

時間をかけてゆっくりとその真価を発揮した、大器晩成のようなカードである。

  • 難しい漢字を使っているが、これは「まりょくのひつ」と読む。「櫃」とは大型の(木の)箱を指し、主に現在の金庫の様に大切な物を収納するために用いられた。この字が難しかったからか、日本でも「マナボルト」と呼ばれることが多かった。「まりょくのひつぎ」だの「まりょくのはこ」だの誤読する人間もちらほらいた。

1999年10月1日より、Type1(現ヴィンテージ)で制限カードType1.5禁止カードに指定される。2000年4月1日より、エクステンデッドでも禁止。2004年9月20日より、Type1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定されている。

変遷

アルファ版ではモノ・アーティファクトに分類されていた。当時のアンタップ能力は「アンタップするには4マナ支払う必要がある」というルール文章であり、Beth Moursundから「いつでも4マナを支払ってアンタップできる」という裁定が出されていた。また、ダメージを受けるかどうかのチェックはアップキープの終了時に行っていた。

リバイズド版では、上記のアンタップ能力に「アンタップの間に」が追加された。Duelist誌3号では「Basalt Monolithや魔力の櫃からのマナを使ってアンタップすることはできない」という裁定が出されていたが、1995年6月頃にこの裁定は逆転された。

当時は「アーティファクトの能力はアンタップ状態の場合にのみ機能する」というルール(第6版で廃止)があり、アンタップ能力やタップ状態時のダメージは機能しないと解釈することもできた。後に「アーティファクトのアンタップを用いた能力」「タップ状態の時に起きる能力」をこのルールの例外とすることで、この問題を解決させた。

第4版では、アンタップ能力はアップキープのみに起動できる起動型能力となった。この変更によりPower Artifactなどでのコスト軽減が可能となっていた。

第5版では、アンタップを行うタイミングは即時から「アップキープの終了時」に変更された。

2000年2月頃のオラクル更新で、アンタップ能力はアップキープ開始時に誘発し、解決時に支払いとアンタップを行う誘発型能力になり、タップ状態時のダメージはドロー・ステップの開始時に誘発するようになった。

関連カード

参考

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