憎悪の種、ウラシュト/Ulasht, the Hate Seed
提供:MTG Wiki
グルール一族の伝説のクリーチャー。ギルドカラーのクリーチャー1体につき1個の+1/+1カウンターを持って登場するヘリオン・ハイドラである。
味方さえいればコストに対して巨大なサイズで現れるほか、さらにカウンターを使ってクリーチャーへの火力と苗木・クリーチャー・トークン生成をすることもできる。マナが充分にあるならば除去されてもトークンに「分裂」して被害を軽減できる。
赤と緑を含む多色のクリーチャーは1体をカウンター2個分に数えるのが魅力。ただし、自分自身は数えてくれないので戦場に赤か緑のクリーチャーが1体もいなければ普通は即死してしまう。そういうわけで神の怒り/Wrath of God等の全体除去を受けた後の反撃には向かない。ステロイドのようなデッキが相手を圧倒している時に出すと非常に強力なのだが、そういう状況ならばウラシュトがいなくても勝ててしまうだろう。
同じギルドパクトに喧騒の貧霊/Rumbling Slumが収録されているのもこのカードにとっては逆風である。また、炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shamanとのディスシナジーもあり、同期に恵まれないカードとも言える。
全体除去が少ないリミテッドではかなり優秀といえる。充分にクリーチャーがいる状態で戦場に出せれば、これ1枚で戦場を制圧できるかもしれない。
- 多くの「伝説の」パーマネントは2枚以上引くと役に立たない弱点があるが、ウラシュトはそれなりの仕事ができる。1枚目はトークンに変えてしまい、それからあらためて2枚目を出せばよいのだ。大抵は1枚目よりもかなり大ぶりになっているだろう。
- カード名の読みは「ぞうおのしゅ」ではなく、「ぞうおのたね」である。
- Rock Hydraなど、マジックで伝統的なハイドラはギリシア神話のヘラクレスに退治された(八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のような姿の)怪物をモデルにしているが、これは随分と雰囲気が違う。イラストや能力を見る限り、ウラシュトは実在する刺胞動物、ヒドラ(Hydra)に近いようだ。
- ヒドラはヒドロ虫綱・ヒドロ虫目・ヒドラ亜目・ヒドラ科に属する生物で、触手を持ち、出芽・分裂して増殖する性質がある(参考:Wikipedia:ja:ヒドラ (生物))。
- マジックに登場する生物では、いわゆる「乱暴者/Hellion」に姿が酷似しており、Magic Arcana内で「The Hellion-Headed Hydra」という記事も書かれていたが、2007年9月サブタイプ変更で実際にヘリオンになった。
- サイクル中、これひとつだけ人間離れした姿をしている。
関連カード
サイクル
ラヴニカ・ブロックの、ギルドの色のマナを1つずつ含む伝説のクリーチャーのサイクル。ギルドの持つ2つの色を参照する能力を持つ。
子分(Henchmen)、ギルドの勇者(Guild Champion)、Guild Lieutenantなどのサイクル名で呼ばれ、ギルドの補佐的な役割の人物が多い。中にはギルド指導者もいる。
- ウォジェクの古参兵、アグルス・コス/Agrus Kos, Wojek Veteran
- トルシミール・ウルフブラッド/Tolsimir Wolfblood
- ゴルガリの女王、サヴラ/Savra, Queen of the Golgari
- ディミーアの脳外科医、シアクー/Circu, Dimir Lobotomist
- オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion
- 憎悪の種、ウラシュト/Ulasht, the Hate Seed
- ティボーとルミア/Tibor and Lumia
- アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV
- 血の魔女リゾルダ/Lyzolda, the Blood Witch
- シミックの幻想家、モミール・ヴィグ/Momir Vig, Simic Visionary
参考
- ギルド作らば、彼らは来たる(WotC)
- The Hellion-Headed Hydra(WotC - Magic Arcana)
- カード個別評価:ギルドパクト - レア