相棒
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相棒/Companion | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | イコリア:巨獣の棲処 |
CR | CR:702.139 |
相棒(あいぼう)/Companionは、イコリア:巨獣の棲処で初登場したキーワード能力。デッキ構築に関するルールを変更し、またカードを唱える領域を変更する常在型能力である。
伝説のクリーチャー — 恐竜(Dinosaur) カバ(Hippo)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに、マナ総量が3以上のカードと土地カードのみが入っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
巨智、ケルーガが戦場に出たとき、あなたは、他の、あなたがコントロールしていてマナ総量が3以上のパーマネント1つにつきカードを1枚引く。
伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental) 狐(Fox)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれ起動型能力を持っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
あなたがマナ能力でない能力を起動するためのコストは(2)少なくなる。この効果は、そのコストに含まれるマナの点数を1点未満に減らせない。
(1),(T):クリーチャー1体を対象とする。このターン、それではブロックできない。
定義
相棒/Companionはゲームの外部で機能するキーワード能力であり、相棒 ― [条件]/Companion - [Condition]という形式で書かれる。
ゲームを開始する前に、ゲームの外部からあなたが所有していてあなたの開始時のデッキが[条件]を満たしている相棒能力を持つカード1枚を公開してもよい。そうしたなら、そのゲームの間1回、あなたはそのカードをゲームの外部からプレイできる。
相棒能力が開始時のデッキを参照している場合、それはサイドボードのカードをすべて脇に置いた後のデッキを参照する。統率者戦では、統率者を脇に置くよりも前のデッキを参照する。
相棒を持つカードをプレイしたなら、それはそのゲームが終わるまでゲームの内部に残る。
解説
イコリア/Ikoriaの怪物たちと精神的な絆を結んだ人間、眷者/Bonderにプレイヤーがなることを表したメカニズム。統率者のようにデッキ構築に制限をもたらすことで、ゲーム外から相棒のクリーチャーを唱えることができる。イコリア:巨獣の棲処では2色の組み合わせの混成カード10種類の伝説のクリーチャーのサイクルが収録されている。
- 相棒を持つカードはいずれも特殊な仕様の枠が用いられており、カード名のボックス部分を囲う装飾の上部がイコリア/Ikoriaの水晶を模したものとなっている(カード画像)。
ルール
あなたがクリーチャーを相棒としたい場合、その相棒能力のデッキ構築の制限を守ったうえで、ゲームの外部に相棒となるカードを用意する。公認イベントでプレイする際には、これはサイドボードにあるという意味である。カジュアルなプレイでは、それは単にあなたが所有していて開始時のデッキに入っていないカードという意味である。
あなたの開始時のデッキが相棒能力の条件を満たしているなら、デッキを切り直してライブラリーにする前に、あなたはゲームの外部からカードを1枚公開してあなたの相棒にすることができる。2枚以上公開することはできない。ゲームが始まっても、それはゲームの外部にあり公開されたままである。
ゲームの外部で相棒を公開したなら、それがそこにあり続けているかぎり、それを適正に唱えることができるときならいつでもそれを唱えてもよい。そうしたなら、それはゲーム内に入り、そのゲームであなたが使っている他のカードと同じように振る舞う。たとえば、それが打ち消されたり破壊されたりしたなら、それはあなたの墓地に置かれ、ゲーム内にとどまる。
相棒が持つ他の能力は、そのクリーチャーが戦場にあるときにのみ適用される。相棒がゲームの外部にある間は効果がない。
統率者戦でも、あなたは相棒を1枚持つことができる。統率者も含めたあなたのデッキは、相棒の条件を満たしていなければならない。あなたの相棒は、あなたのデッキのカード100枚のうちの1枚ではない。 相棒があなたの統率者の固有色と合致していないなら、あなたは相棒を唱えることができない(CR:903.11)。
- 相棒能力を使わずに普通にデッキに採用してもよい。この場合は当然相棒によるデッキ構築制限は適用されない。
- 相棒とは別にデッキに同じカードを入れてもよい。ただし、夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denだけは自身の制限により相棒と併用することはできない。
- 相棒能力の条件はあなたの開始時のデッキにのみ適用される。サイドボードには適用されない。
- デッキ構築の制限がきちんと守られているかは、対戦相手に明示する必要はない。通常対戦する際に対戦相手のデッキが同じフォーマットで組まれているか、4枚制限ルールを守っているか確かめることがないことと同じである。もちろんゲーム中で制限と合致しないデッキだと判明した場合、故意か否かに関わらずルール違反であるのでその場でジャッジを呼ぶべきである。
- ゲーム中に相棒を唱えてデッキに加えた場合、2ゲーム目以降も相棒にしたいなら再びサイドボードに戻す必要がある。戻し忘れに注意。
- 2人以上のプレイヤーが相棒を公開する場合は、まず開始プレイヤーが公開し、その後他のプレイヤーがターン順に公開する。あるプレイヤーが相棒を公開しないことを選んだ後では、そのプレイヤーは選択を取り消すことはできない。
その他
- 相棒とする条件は様々なものが試されたが「検証可能なもの」「リミテッドでも成立可能なもの」が最終的な目標となった[1][2]。
- 登場と同時にあらゆるフォーマットでサイクルがほぼ満遍なく使用された。特にカードプールの広いフォーマットでは構築の制限が相対的に緩くなり、既存のデッキにそのまま加えて大幅に強化することも可能であったため、逆に相棒を使わないデッキは初期手札が1枚少なく不利というレベルでそれまでのマジックのバランスを塗り替えてしまった。そのため、2020年5月18日付でレガシーでは夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denと黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker、ヴィンテージでは夢の巣のルールスが禁止カードに制定された。これは、日本などの地域から見ると発売からわずか30日、北米などの地域から見ればなんと3日という記録的なスピードである(発売日に関する詳細はイコリア:巨獣の棲処#新型コロナウイルスによる影響を参照)。開発部は相棒デッキによるメタゲームの支配率と同じプレイの繰り返しを監視し、長期的な健全性の問題の兆候が見られた場合は相棒のメカニズムの変更も考えられると言及している[3]。
脚注
- ↑ あるイコリアのきらめき(Making Magic 2020年4月13日)
- ↑ セットデザインの怪物(Daily MTG 2020年4月7日)
- ↑ 2020年5月18日 禁止制限告知(Daily MTG 2020年5月18日)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.138 脱出/Escape
- 702.138a 脱出は、脱出を持つカードが墓地にある間に機能する常在型能力である。「脱出[[[コスト]]]/Escape [cost]」は、「あなたは、あなたの 墓地にあるこのカードを、マナ・コストを支払うのではなく[[[コスト]]]を支払うことで唱えてもよい。」を意味する。呪文を、それの脱出 能力を使って唱えることは、rule 601.2bとrule 601.2f~rule 601.2hの代替コストのルールに従う。
- 702.138b 呪文や解決されてそのパーマネント になった呪文が、脱出 能力によって墓地から唱えられたことを、その呪文やパーマネントが「脱出した/escaped」と言う。
- 702.138c 「[このパーマネント]は[[[カウンター]]]が置かれた状態で脱出する。/[This permanent] escapes with [one or more of a kind of counter]」は、「このパーマネントが脱出したなら、これは[[[カウンター]]]が置かれた状態で戦場に出る。」を意味する。この能力はこれと関連していて「これによりこれが戦場に出たとき」に誘発する誘発型能力を持っていることがある(rule 603.11 参照)。この種の誘発型能力は、そのパーマネントがこの置換効果の適用後に戦場に出たとき、この置換効果が効果を持たなくても、誘発する。
- 702.138d 「[このパーマネント]は[[[能力]]]を持った状態で脱出する。/[This permanent] escapes with [ability]」という能力は、「このパーマネントが脱出したなら、これは[[[能力]]]を持つ。」を意味する。
- 702.138 脱出/Escape
- 702 キーワード能力
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方