荒地/Wastes
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これ以前の基準であれば、無色マナは他の色マナに劣るものであるため、5種類の基本土地の下位互換である。しかしゲートウォッチの誓いでは無色マナ(◇)を要求するカードが多数登場したため、一概にそうとは言い切れない、ほぼ対等な関係となっている。
とはいえ、無色マナを生み出す土地は珍しくなく、基本でない土地であってもアンタップインかつ他に能力を持っているものがいくらでもあるため、このカードを大量に採用する意義は薄い。進化する未開地/Evolving Wildsや肥沃な茂み/Fertile Thicketなどの基本土地サーチで探す前提で、少数だけ挿す運用になることのほうが多いだろう。
ただ、ゲートウォッチの誓いには荒地の名前を参照するカードが2種類あるため、それらをデッキの主軸に据える場合は荒地の大量採用も考えられる。またリミテッドでは、ショップから借りることができる基本土地は有色マナの5種類だけなので、無色マナを利用するデッキを組んだ場合にはこれを積極的にピックしていく必要がある。
モダン以下の環境では、血染めの月/Blood Moonや不毛の大地/Wastelandなどの特殊地形対策カードが多いため、それらに耐性のある無色マナ供給源という点も重要。
統率者戦では、無色の統率者のデッキで待望のカード。これ以前は固有色の関係上基本土地が使えないため、色マナ・シンボルを含まない基本でない土地を40種類近くも用意しなければならなかったが、このカードの登場によってデッキが組みやすくなった。
- ゲートウォッチの誓いのコレクター番号183番はウラモグ/Ulamogによって喰らい尽くされ白い灰となった土地、184番はコジレック/Kozilekによって歪められ奇怪な結晶となった土地である。
- コモンにイラスト違いで2種類収録されていることから、パックからの出現率も他のコモンの2倍となっている。
- このカードのルーツを辿ると、土地がテーマであった旧ゼンディカー・ブロックで検討された無色マナしか生まない基本土地・都市/Cityが原型であり、さらに遡るとインベイジョン・ブロック期に提案されたBarry's Landに行き着く。詳細はBarry's Landの項を参照。
ルール
- 荒地は基本土地(特殊タイプの基本を持つ土地)であるが、基本土地タイプは持たない(「荒地」という6種類目の基本土地タイプが登場したわけではない)。
- 4枚制限ルールの制約を受けない。
- 進化する未開地/Evolving Wildsなどの基本土地であることを参照するカードと相互作用し、逆に不毛の大地/Wastelandなどの基本でない土地であることを参照するカードと相互作用しない。
- 平地・島・沼・山・森の各タイプを参照する文に影響されることはなく、版図や隔離するタイタン/Sundering Titanなど基本土地タイプを一般にカウントする効果からも参照されない。
- 他の基本土地のマナ能力は基本土地タイプに付随するものであったが、荒地のマナ能力は荒地自身のルール文章によるものである。
- 荒地は基本土地ではあるが、ゲートウォッチの誓いのブースターパックにおいてはコモン枠に収録され、リミテッドでもパックから引き当てた分しか使えない。
- これは、新しい種類の基本土地である荒地は他の5種類と違い無尽蔵に供給することができず、ショップのランドストレージが足りなくなる恐れがあるためである。
関連カード
カード名「荒地/Wastes」を参照するカード。
これらのカードはカード名が「荒地/Wastes」である土地を参照しているため、カード名が「荒地/Wastes」であってもそれが土地でないなら参照されない。