呪文滑り/Spellskite

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Spellskite / 呪文滑り (2)
アーティファクト クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)

(青/Φ):呪文1つか能力1つを対象とし、それの対象を呪文滑りに変更する。((青/Φ)は(青)でも2点のライフでも支払うことができる。)

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呪文能力対象を自身に変更できるアーティファクト・クリーチャー

能力の使い方としては、主に次の2通りが考えられる。

  1. 自軍の他のクリーチャーへの除去対象を自身に変更し、自軍の他のクリーチャーを除去から守る使い方。クリーチャー除去やアーティファクト除去以外にも、例えば忘却の輪/Oblivion Ringのようにさまざまな種類のパーマネントを対象にできる呪文や能力ならば、エンチャント土地プレインズウォーカーなどの身代わりとなることもできる。
  2. 対戦相手巨大化/Giant Growthや対象を取るパンプアップ能力、オーラのような、強化する呪文や能力を奪う使い方。これによりコンバット・トリック含めた強化全般を牽制できる。

要するに、対象を取る呪文や能力全般を妨害・牽制できる、非常に汎用性が高い能力である。起動コストファイレクシア・マナであるため、青マナが出ないデッキでも採用できるし、フルタップの状態でも隙を晒すことがないのも心強い。スタンダードで猛威を振るった欠片の双子コンボのキーとなる欠片の双子/Splinter Twinにも割り込める妨害手段になる点も評価が高い。

高いタフネスは単純にとしても役立ち、また火力に対しても稲妻/Lightning Bolt火葬/Incinerateに耐えられる数値であるため、対戦相手からすると非常に厄介なクリーチャー。アーティファクト・クリーチャーであることは除去されやすい欠点であるが、逆にさまざまな除去の「対象になれる」ため能力の特性に噛み合っており、強みでもある。

また、2マナ軽めであるのも大きな強み。2ターン目に召喚でき早期の段階から戦場に睨みを利かせられるうえ、金属術達成にも貢献できる。マナカーブにも負担をかけないため多くの枚数を積むことも容易である。ただし仕事はあくまで防御・妨害であり、こちらから攻めていく際にはあまり役に立たないため、枚数を増やしすぎると邪魔になることも多い。

  • 「アーティファクト・クリーチャーを対象にできない」という欠点があるカードは、裏を返せば「呪文滑りに対象を変更されずに済む」という長所になる。この理屈で新たなるファイレクシア登場前後でガラリと評価が変わったカードは数多い。
  • パワーは0だが、防衛は持たないため、装備品やオーラで強化すれば攻撃にも回れる。
  • 軍旗の旗手/Standard Bearerを使いやすくしたカードといえる。

ルール

  • 対象を変更できるのは、その呪文や能力の対象として呪文滑りが適正であるものだけである。
    • 例えば、プレイヤーしか対象に取れないものや、アーティファクト・クリーチャーを対象に取れないものなどは変更できない。プレイヤーを対象にしている「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする」呪文の対象を呪文滑りに変更する事は適正である。
    • 呪文滑りがプロテクション呪禁を得ていたりしてその呪文や能力の対象として不適正である場合も変更できない。
  • 同じ「target」の語で示される中で(日本語版では、「[性質]N個(または[性質]N個)」としてまとめられている中で)、同じ対象を複数回選ぶことはできない(CR:114.3)。
    • 「1つまたは2つのクリーチャーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。」二股の稲妻/Forked Boltが2つの対象を取っていた場合、呪文滑りに変更できるのはそれらのうちの1つのみであり、両方は変更できない。
    • コラガンの命令/Kolaghan's Commandが「アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。」と「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。コラガンの命令はそれに2点のダメージを与える。」を選んでいた場合、それら2つの対象を両方とも呪文滑りに変更することができる。(両方を呪文滑りに変更する場合は、能力を2回起動する必要がある)
  • 対象を取らなかったり、呪文滑りを対象にできなかったり、既に呪文滑りを対象にしていたりする呪文や能力を対象として能力を起動することはできる。その場合、解決時には何も起こらない。

参考

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